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第四章 大人気ダンチューバー、南あさり編
第69話 白き忍者
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高校二年。
優男系しっかり好青年の白爪直人。
片や、
中学二年。
中二で中二な吸血鬼衣装の少女、縁七禍。
なんというか……大変失礼ながら、一緒にいて絶対退屈する瞬間がない気がする。
「あ、そういえば」
不意に、何かを思い出したように白爪さんが声を発する。何事かと思った俺の方を向いて、彼は問いかけてきた。
「今日、五時以降空いていますか?」
「五時……っていうと、撮影が終わった後ですよね?」
「ええ。実は、今日この後、ダンチューバーの子達と一緒にお食事会する予定があるんですよ。もしよかったら、矢羽くんもどうかなって」
「ダンチューバーの方々と、ですか」
「そ」
ダンチューバーと言えば、プロのダンジョン冒険者とはまた違う形のインフルエンサーのことだ。
プロ冒険者は、ダンジョン運営委員会と提携し、イメージ向上戦略に駆り出されたり、ランク昇級試験の試験官を担ったりする。
それに対しダンチューバーは、有名な人になると他の事務所に所属し、ダンジョン攻略の様子を配信することがメインになる。
ただ、“ダンジョンを仕事や活動の場”としている点としては共通しているし、イベントなどで頻繁にコラボもするらしい。
だから、案外顔を合わせる機会は多いし、概ね仲も良好であるというのは、ここに来る前寺島さんから聞いていた。
まあ、要するに。
「俺を、懇親会に誘ってくださるんですか?」
「そんな大層なものではないですよ。あくまで定例の食事会みたいな感じです。まだ社会人じゃないからわからないけど、会社の飲み会みたいなものと思ってくれれば」
「嬉しいですし、是非参加したいです。でも……」
俺は言い淀む。
今日は午後からなぜか亜利沙が出掛けているし(たまにこういうことがあるから、友人と一緒に遊んでいると思われるが)、特に遅くなって困ることはないと思う。
しかし、だ。
「でも?」
「俺、ダンチューバーのこと、ほとんど知らないですよ? 南あさりって人がいるくらいしか」
「はははっ。ダンチューバーを全く知らない矢羽さんでも、南あさりの名前は知ってるんですね」
「ええ、まあ」
「ふん。なんじゃ。期待したところであの女子は基本的に、こういう食事会にはこんぞ」
すると、端で聞いていた七禍が口を挟んできた。
「そうなの? 忙しいのかな」
「そうじゃろう? あの女子は人気絶頂中じゃからな。なかなか時間もとれんじゃろう。というか、貴様」
「?」
「なぜそこの白忍者しろにんじゃには敬語で、妾はタメ口なんじゃ。普通逆じゃろう! 頭が高いわ!」
額に怒りマークを貼り付けて、七禍は叫ぶ。
「え? あ、うん……いや、これ以上調子に乗らせたら、いろいろ面倒くさそうだと思ったから」
「なんじゃと!?」
「それに、白爪さんは年上だし、なんか自然と敬語になってるだけというか……」
「僕としてはタメ口の方が助かるので、タメ口で構いませんよ? それから、直人でいいです」
白爪さ――直人は、微笑みながらそう言った。
なら、お言葉に甘えてそう呼ばせて貰うことにしよう。
「だったら、俺のことも翔でいい」
「わかりました。では、今後は翔くんと呼ばせていただきます」
直人は嬉しそうに答える。
……相手の方はまだ丁寧口調なのは、どうやらデフォルトというか、クセみたいだ。
それよりも――
「さっき、そこの残念吸血鬼が気になること言ってたんだけど」
「残念とはなんじゃ残念とは! 我が眷属にしてその生意気な口を聞けなくしてやるぅううう!」
腕を振り回し、八重歯を覗かせて突っ込んで来た七禍の頭を片手で押さえ、俺は直人の方へ向き直った。
「白忍者って?」
「ああ、この衣装のことでしょうね」
そう言って、直人は上着として羽織っていた薄手のジャケットを脱ぎ捨てた。
その下からは、鎖帷子のような模様の付いた、忍び装束が出てきた。ただし、黒や紫ではなく、彼の髪色に合わせた白色だ。
「それって」
「僕の衣装ですよ。僕のジョブは“忍者”。“弓使い”ほどではないにしろ、マイナーな役職ですね」
そう言って、直人は苦笑した。
なるほど。俺のロビンフッドみたいな感じで、役職との関連性のある衣装を着ている感じか。
「それで、少し話を戻しますが……お食事会の件、どうします? もちろん強制はしないし、好きなように選んでくれて構いませんが」
「俺としては断る理由がないので、大丈夫です。こちらこそ、途中で人数変わっちゃって、迷惑だったりしませんか?」
「平気ですよ。これから行くのはダンジョン運営委員会系列のレストランで顔が利くし、そもそもこういう事態は今までもよくあったので」
「なら、お世話になります」
俺は直人に頭を下げる。
「いいんですよ。それじゃあ、後々参加者とレストランには話を通しておくとして……行きましょうか」
直人は壁に掛けられた時計を見て、そう告げる。
午後2時ジャスト。
いよいよ、プロ冒険者としての活動が始まる。
優男系しっかり好青年の白爪直人。
片や、
中学二年。
中二で中二な吸血鬼衣装の少女、縁七禍。
なんというか……大変失礼ながら、一緒にいて絶対退屈する瞬間がない気がする。
「あ、そういえば」
不意に、何かを思い出したように白爪さんが声を発する。何事かと思った俺の方を向いて、彼は問いかけてきた。
「今日、五時以降空いていますか?」
「五時……っていうと、撮影が終わった後ですよね?」
「ええ。実は、今日この後、ダンチューバーの子達と一緒にお食事会する予定があるんですよ。もしよかったら、矢羽くんもどうかなって」
「ダンチューバーの方々と、ですか」
「そ」
ダンチューバーと言えば、プロのダンジョン冒険者とはまた違う形のインフルエンサーのことだ。
プロ冒険者は、ダンジョン運営委員会と提携し、イメージ向上戦略に駆り出されたり、ランク昇級試験の試験官を担ったりする。
それに対しダンチューバーは、有名な人になると他の事務所に所属し、ダンジョン攻略の様子を配信することがメインになる。
ただ、“ダンジョンを仕事や活動の場”としている点としては共通しているし、イベントなどで頻繁にコラボもするらしい。
だから、案外顔を合わせる機会は多いし、概ね仲も良好であるというのは、ここに来る前寺島さんから聞いていた。
まあ、要するに。
「俺を、懇親会に誘ってくださるんですか?」
「そんな大層なものではないですよ。あくまで定例の食事会みたいな感じです。まだ社会人じゃないからわからないけど、会社の飲み会みたいなものと思ってくれれば」
「嬉しいですし、是非参加したいです。でも……」
俺は言い淀む。
今日は午後からなぜか亜利沙が出掛けているし(たまにこういうことがあるから、友人と一緒に遊んでいると思われるが)、特に遅くなって困ることはないと思う。
しかし、だ。
「でも?」
「俺、ダンチューバーのこと、ほとんど知らないですよ? 南あさりって人がいるくらいしか」
「はははっ。ダンチューバーを全く知らない矢羽さんでも、南あさりの名前は知ってるんですね」
「ええ、まあ」
「ふん。なんじゃ。期待したところであの女子は基本的に、こういう食事会にはこんぞ」
すると、端で聞いていた七禍が口を挟んできた。
「そうなの? 忙しいのかな」
「そうじゃろう? あの女子は人気絶頂中じゃからな。なかなか時間もとれんじゃろう。というか、貴様」
「?」
「なぜそこの白忍者しろにんじゃには敬語で、妾はタメ口なんじゃ。普通逆じゃろう! 頭が高いわ!」
額に怒りマークを貼り付けて、七禍は叫ぶ。
「え? あ、うん……いや、これ以上調子に乗らせたら、いろいろ面倒くさそうだと思ったから」
「なんじゃと!?」
「それに、白爪さんは年上だし、なんか自然と敬語になってるだけというか……」
「僕としてはタメ口の方が助かるので、タメ口で構いませんよ? それから、直人でいいです」
白爪さ――直人は、微笑みながらそう言った。
なら、お言葉に甘えてそう呼ばせて貰うことにしよう。
「だったら、俺のことも翔でいい」
「わかりました。では、今後は翔くんと呼ばせていただきます」
直人は嬉しそうに答える。
……相手の方はまだ丁寧口調なのは、どうやらデフォルトというか、クセみたいだ。
それよりも――
「さっき、そこの残念吸血鬼が気になること言ってたんだけど」
「残念とはなんじゃ残念とは! 我が眷属にしてその生意気な口を聞けなくしてやるぅううう!」
腕を振り回し、八重歯を覗かせて突っ込んで来た七禍の頭を片手で押さえ、俺は直人の方へ向き直った。
「白忍者って?」
「ああ、この衣装のことでしょうね」
そう言って、直人は上着として羽織っていた薄手のジャケットを脱ぎ捨てた。
その下からは、鎖帷子のような模様の付いた、忍び装束が出てきた。ただし、黒や紫ではなく、彼の髪色に合わせた白色だ。
「それって」
「僕の衣装ですよ。僕のジョブは“忍者”。“弓使い”ほどではないにしろ、マイナーな役職ですね」
そう言って、直人は苦笑した。
なるほど。俺のロビンフッドみたいな感じで、役職との関連性のある衣装を着ている感じか。
「それで、少し話を戻しますが……お食事会の件、どうします? もちろん強制はしないし、好きなように選んでくれて構いませんが」
「俺としては断る理由がないので、大丈夫です。こちらこそ、途中で人数変わっちゃって、迷惑だったりしませんか?」
「平気ですよ。これから行くのはダンジョン運営委員会系列のレストランで顔が利くし、そもそもこういう事態は今までもよくあったので」
「なら、お世話になります」
俺は直人に頭を下げる。
「いいんですよ。それじゃあ、後々参加者とレストランには話を通しておくとして……行きましょうか」
直人は壁に掛けられた時計を見て、そう告げる。
午後2時ジャスト。
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