63 / 135
第四章 大人気ダンチューバー、南あさり編
第63話 Arisa's memory
しおりを挟む
《三人称視点》
――これは、とある少女の記憶。
幼くして両親を失い、別の家族に引き取られ、三年前に新しい家族を失った少女の記憶。
――。
薄暗い部屋の中、少女は1人ベッドの上に転がっていた。
今は、一体何時なんだろうか?
一日中寝間着を着ている少女からすれば、それすらもわからない。
部屋に一つだけある窓の分厚いカーテンを開ければ、きっと昼か夜かくらいはわかるはずだ。
でも、少女は起き上がってそれを確かめる気は起きなかった。
廃人、という言葉はきっと今の彼女のような人物を指すためにあるのではないか?
そう思えるほどに、焦点を結ばない目は酷く虚ろで、手入れすれば月光をも照り返す白銀色の髪は、荒れ放題だった。
まるで抜け殻のようで、どこかに魂を置いてきてしまったような、そんな少女のいる部屋。
そのドアが、不意にコンコンと音を立てた。
少女が僅かに目を向けた先のドアの向こうから、くぐもった呼び声がする。
「亜利沙。起きてるか?」
その声は、乾ききった少女の心に、束の間だけの安心感を与える。
家族を失い続ける少女――息吹亜利沙の側に、たった1人だけ残ってくれた兄。息吹翔。
幼い頃、本当の家族を失ったあと、引き取られた先でできた義理の兄。
よそ者であるという負い目から、どこか妹になりきれなくて遠慮していた亜利沙にいち早く気付き、兄として優しく接してくれた人。
彼のお陰で、最近はようやく本当の家族の仲間入りができたと思えるようになったのに――どうしてそんな矢先、交通事故で両親を失うはめになるのだろう。
怖かった。
知らない土地に引っ越し、会ったこともない叔母と呼ばれる人物の元に来て、ゼロからまた人生を歩まなければいけないことも。
二度も家族を失った自分自身さえ、なんだか疫病神に思えて怖くなってきてしまう。
生きることへの恐怖や諦念が、少女の身体を蝕み、自分の部屋から一歩踏み出すことを許さない。
そんな固く閉じた世界へ唯一アクセスできるのは、彼女の側にたった1人寄り添ってきた翔だけだった。
「……なに、お兄ちゃん」
そんな兄の優しさに、少女は甘えてしまっていた。
生きる気力を失い、部屋に閉じこもる少女へ、いつもかかさず声をかけてくれる兄に。
だからだろうか?
「俺、今日から転校先の中学に行かないといけない」
「っ!」
後頭部をバールで殴られたような衝撃が走る。
普段ならきっと、衝撃なんて受けなかっただろう。しかし、メンタルが摩耗し、兄だけしかすがる光のなかった少女にとって、それは死刑宣告も同じものだった。
「虹ヶ丘中学ってとこ。高校は、一番近いとこで山台しかないからそこになると思う。山台高校の中等部に行くって手もあったけど、やめとく。虹ヶ丘の方が家から近いし――」
ぐわんぐわんと揺れる思考の中で、何やら兄の声が聞こえる。
あまりの衝撃で、理解が追いつかない。
寄りかかっていた壁が何の抵抗もなくいきなり消え去ったような、母親に連れられて行った遊園地で、いつの間にかはぐれてしまったような、そんな喪失感が少女の胸に迫る。
「……どうして? どうして、行っちゃうの?」
「……」
兄は、妹の我が儘な質問に押し黙る。
しばらくの後、兄は絞り出すように行った。
「……ごめん」
その一言を言うために、一体どれほどの覚悟が必要だっただろう。
本当は、翔とて妹の側にいてやりたいと心から思っていた。
しかし、それではだめなのだ。
このままぐずぐず引きずったところで、亜利沙の心は晴れないままに落ちていく。
傷をそっと舐めて、治すフリして実は毒も一緒にすり込んでいましたなんて展開になるのは良くない。
本当にまた日の光の下を歩いて欲しいならば、何かを変えなければ始まらない。
だから翔は、歯を食いしばって妹の懇願を阻むのだ。
「私……お兄ちゃんに、いてほしい」
「うん、わかってる」
「でも……学校に一緒に行くのは、嫌」
「……ああ」
妹の我が儘を聞き、兄はそれを受け入れるように言った。
「別に、いいんじゃないか?」
「……え」
その言葉は、亜利沙にとって驚くべきものだった。
見捨てたから、突き放すために話しかけてきたんじゃなかったのか?
「別に俺は、亜利沙がどんな選択をしたっていいと思う。ただ、選択をした後に、最後の最後、お前が心の底から笑うことのできる人生になるなら」
「……」
「だから、俺はそれを支えるために、全力を尽くすよ」
それっきりだった。
兄の声は、途絶えた。
しばし、亜利沙は考え込んでいた。
兄は、妹の我が儘を肯定した。
でも、同時に試された。
――『最後に笑える選択を』――
その内容が、頭の中で何度も何度も再生される。
(私……幸せになれるのかな?)
仮に幸せを掴めるとして、本当にそれは、今の自分の行く先にあるのだろうか?
幸せとは、掴もうと望み、努力する者の元にしか舞い込んでこない。
今の自分は、幸せを掴もうと努力しているのか? ただ、ベッドの上で現実逃避しているだけじゃなかろうか?
「っ! お兄ちゃん」
少女は、ドアを開けて外へ出ていた。
何を伝えようか、何も思いつかぬまま。
急に明るくなった視界に目を細める。学校へ行く、と言っていたから今は朝なんだと気付く。
――兄は、もうどこにもいなかった。
きっと、あの言葉を最後に学校へ行ったのだ。叔母さんとかいう人も、もう仕事に出ている頃だ。
――置いていかれた。
ただ1人、引き篭もりの少女は静かな朝に取り残された。
そんな風に思い、思わず足が竦んでしまう亜利沙。が、そのとき。彼女の視界の端にあるものが映る。
リビングのテーブル。
そこに置かれていたのは、ラップを掛けられた野菜炒めとトーストだった。
下手クソだった。
野菜は大雑把に切っていて、半生と火を通しすぎた部分が混在しているし、トーストなんて半分真っ黒だ。
叔母さんは別に料理とか下手じゃないから、一目で兄が作ったものだとわかる。
しかも、すぐそばには置き手紙で「食って寝ると牛になるぞ」と書かれている。
こんなんで怯えて、引き篭もりを脱せられるなら、苦労はしないというのに。
「クスッ、変なの。料理なんて、やったことないくせに」
少し心に余裕が出てくると、なんとなく頭も回るようになってくる。
「私になんか構って、なんの得があるんだって話だよね。お兄ちゃんだって、辛いはずなのに」
そう。
辛いのは、亜利沙だけではない。
当たり前の日常が崩壊し、見知らぬ土地でまた1から始めることになった兄も、不安でいっぱいなのだ。
それでも、兄は妹の手本となろうとした。
辛さを乗り越えようとあがき、妹の前ではカッコ悪い姿を見せられないと奮い立ち、新たな生活に足を踏み入れた。
その上で、高校入試がない分楽になる山台高校の付属に行くのではなく、もっと家に近い虹ヶ丘を選んだ。少しでも、妹の側にいるために。
「ほんと、おせっかいなんだから」
亜利沙は、黒焦げのトーストに口を付ける。
苦い。マジで苦い。
「今度から、料理は私が作らないとダメそうだな」
苦笑いしつつ、少女はそう思った。
――。
じりりりりりりり。
けたたましい目覚ましの音に、亜利沙は目覚める。
「ふぁぁ~……今何時」
目を擦りながら外を見ると、とっくに明るくなっている。
時計は、朝の九時半を回っていた。マズい、我が家のコックでデキる妹たる自分にはあるまじき失態だ。ゴールデンウィークで休みが続いたせいで気が緩んだらしい。
「そういえば、久々にあの夢を見たかも」
すっかり高く昇った太陽の差し込む室内で着替えながら、そんなことを考える。
あのときから、彼女は義理の兄を好きになった気がする。いや、元々大好きだったけど、その……乙女的な意味で。
ゴールデンウィークも、明日で最終日。
禁断の恋に目覚めてしまった少女、息吹亜利沙の一日が今日も始まる。
――これは、とある少女の記憶。
幼くして両親を失い、別の家族に引き取られ、三年前に新しい家族を失った少女の記憶。
――。
薄暗い部屋の中、少女は1人ベッドの上に転がっていた。
今は、一体何時なんだろうか?
一日中寝間着を着ている少女からすれば、それすらもわからない。
部屋に一つだけある窓の分厚いカーテンを開ければ、きっと昼か夜かくらいはわかるはずだ。
でも、少女は起き上がってそれを確かめる気は起きなかった。
廃人、という言葉はきっと今の彼女のような人物を指すためにあるのではないか?
そう思えるほどに、焦点を結ばない目は酷く虚ろで、手入れすれば月光をも照り返す白銀色の髪は、荒れ放題だった。
まるで抜け殻のようで、どこかに魂を置いてきてしまったような、そんな少女のいる部屋。
そのドアが、不意にコンコンと音を立てた。
少女が僅かに目を向けた先のドアの向こうから、くぐもった呼び声がする。
「亜利沙。起きてるか?」
その声は、乾ききった少女の心に、束の間だけの安心感を与える。
家族を失い続ける少女――息吹亜利沙の側に、たった1人だけ残ってくれた兄。息吹翔。
幼い頃、本当の家族を失ったあと、引き取られた先でできた義理の兄。
よそ者であるという負い目から、どこか妹になりきれなくて遠慮していた亜利沙にいち早く気付き、兄として優しく接してくれた人。
彼のお陰で、最近はようやく本当の家族の仲間入りができたと思えるようになったのに――どうしてそんな矢先、交通事故で両親を失うはめになるのだろう。
怖かった。
知らない土地に引っ越し、会ったこともない叔母と呼ばれる人物の元に来て、ゼロからまた人生を歩まなければいけないことも。
二度も家族を失った自分自身さえ、なんだか疫病神に思えて怖くなってきてしまう。
生きることへの恐怖や諦念が、少女の身体を蝕み、自分の部屋から一歩踏み出すことを許さない。
そんな固く閉じた世界へ唯一アクセスできるのは、彼女の側にたった1人寄り添ってきた翔だけだった。
「……なに、お兄ちゃん」
そんな兄の優しさに、少女は甘えてしまっていた。
生きる気力を失い、部屋に閉じこもる少女へ、いつもかかさず声をかけてくれる兄に。
だからだろうか?
「俺、今日から転校先の中学に行かないといけない」
「っ!」
後頭部をバールで殴られたような衝撃が走る。
普段ならきっと、衝撃なんて受けなかっただろう。しかし、メンタルが摩耗し、兄だけしかすがる光のなかった少女にとって、それは死刑宣告も同じものだった。
「虹ヶ丘中学ってとこ。高校は、一番近いとこで山台しかないからそこになると思う。山台高校の中等部に行くって手もあったけど、やめとく。虹ヶ丘の方が家から近いし――」
ぐわんぐわんと揺れる思考の中で、何やら兄の声が聞こえる。
あまりの衝撃で、理解が追いつかない。
寄りかかっていた壁が何の抵抗もなくいきなり消え去ったような、母親に連れられて行った遊園地で、いつの間にかはぐれてしまったような、そんな喪失感が少女の胸に迫る。
「……どうして? どうして、行っちゃうの?」
「……」
兄は、妹の我が儘な質問に押し黙る。
しばらくの後、兄は絞り出すように行った。
「……ごめん」
その一言を言うために、一体どれほどの覚悟が必要だっただろう。
本当は、翔とて妹の側にいてやりたいと心から思っていた。
しかし、それではだめなのだ。
このままぐずぐず引きずったところで、亜利沙の心は晴れないままに落ちていく。
傷をそっと舐めて、治すフリして実は毒も一緒にすり込んでいましたなんて展開になるのは良くない。
本当にまた日の光の下を歩いて欲しいならば、何かを変えなければ始まらない。
だから翔は、歯を食いしばって妹の懇願を阻むのだ。
「私……お兄ちゃんに、いてほしい」
「うん、わかってる」
「でも……学校に一緒に行くのは、嫌」
「……ああ」
妹の我が儘を聞き、兄はそれを受け入れるように言った。
「別に、いいんじゃないか?」
「……え」
その言葉は、亜利沙にとって驚くべきものだった。
見捨てたから、突き放すために話しかけてきたんじゃなかったのか?
「別に俺は、亜利沙がどんな選択をしたっていいと思う。ただ、選択をした後に、最後の最後、お前が心の底から笑うことのできる人生になるなら」
「……」
「だから、俺はそれを支えるために、全力を尽くすよ」
それっきりだった。
兄の声は、途絶えた。
しばし、亜利沙は考え込んでいた。
兄は、妹の我が儘を肯定した。
でも、同時に試された。
――『最後に笑える選択を』――
その内容が、頭の中で何度も何度も再生される。
(私……幸せになれるのかな?)
仮に幸せを掴めるとして、本当にそれは、今の自分の行く先にあるのだろうか?
幸せとは、掴もうと望み、努力する者の元にしか舞い込んでこない。
今の自分は、幸せを掴もうと努力しているのか? ただ、ベッドの上で現実逃避しているだけじゃなかろうか?
「っ! お兄ちゃん」
少女は、ドアを開けて外へ出ていた。
何を伝えようか、何も思いつかぬまま。
急に明るくなった視界に目を細める。学校へ行く、と言っていたから今は朝なんだと気付く。
――兄は、もうどこにもいなかった。
きっと、あの言葉を最後に学校へ行ったのだ。叔母さんとかいう人も、もう仕事に出ている頃だ。
――置いていかれた。
ただ1人、引き篭もりの少女は静かな朝に取り残された。
そんな風に思い、思わず足が竦んでしまう亜利沙。が、そのとき。彼女の視界の端にあるものが映る。
リビングのテーブル。
そこに置かれていたのは、ラップを掛けられた野菜炒めとトーストだった。
下手クソだった。
野菜は大雑把に切っていて、半生と火を通しすぎた部分が混在しているし、トーストなんて半分真っ黒だ。
叔母さんは別に料理とか下手じゃないから、一目で兄が作ったものだとわかる。
しかも、すぐそばには置き手紙で「食って寝ると牛になるぞ」と書かれている。
こんなんで怯えて、引き篭もりを脱せられるなら、苦労はしないというのに。
「クスッ、変なの。料理なんて、やったことないくせに」
少し心に余裕が出てくると、なんとなく頭も回るようになってくる。
「私になんか構って、なんの得があるんだって話だよね。お兄ちゃんだって、辛いはずなのに」
そう。
辛いのは、亜利沙だけではない。
当たり前の日常が崩壊し、見知らぬ土地でまた1から始めることになった兄も、不安でいっぱいなのだ。
それでも、兄は妹の手本となろうとした。
辛さを乗り越えようとあがき、妹の前ではカッコ悪い姿を見せられないと奮い立ち、新たな生活に足を踏み入れた。
その上で、高校入試がない分楽になる山台高校の付属に行くのではなく、もっと家に近い虹ヶ丘を選んだ。少しでも、妹の側にいるために。
「ほんと、おせっかいなんだから」
亜利沙は、黒焦げのトーストに口を付ける。
苦い。マジで苦い。
「今度から、料理は私が作らないとダメそうだな」
苦笑いしつつ、少女はそう思った。
――。
じりりりりりりり。
けたたましい目覚ましの音に、亜利沙は目覚める。
「ふぁぁ~……今何時」
目を擦りながら外を見ると、とっくに明るくなっている。
時計は、朝の九時半を回っていた。マズい、我が家のコックでデキる妹たる自分にはあるまじき失態だ。ゴールデンウィークで休みが続いたせいで気が緩んだらしい。
「そういえば、久々にあの夢を見たかも」
すっかり高く昇った太陽の差し込む室内で着替えながら、そんなことを考える。
あのときから、彼女は義理の兄を好きになった気がする。いや、元々大好きだったけど、その……乙女的な意味で。
ゴールデンウィークも、明日で最終日。
禁断の恋に目覚めてしまった少女、息吹亜利沙の一日が今日も始まる。
164
お気に入りに追加
597
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

異世界の英雄は美少女達と現実世界へと帰還するも、ダンジョン配信してバズったり特殊部隊として活躍するようです。
椿紅颯
ファンタジー
黒織秋兎(こくしきあきと)は異世界に召喚された人間だったが、危機を救い、英雄となって現実世界へと帰還を果たした。
ほどなくして実力試験を行い、様々な支援を受けられる代わりに『学園』と『特殊部隊』へ所属することを条件として提示され、それを受理することに。
しかし帰還後の世界は、秋兎が知っている場所とは異なっていた。
まさかのまさか、世界にダンジョンができてしまっていたのだ。
そして、オペレーターからの提案によりダンジョンで配信をすることになるのだが……その強さから、人類が未踏破の地を次々に開拓していってしまう!
そんな強すぎる彼ら彼女らは身の丈に合った生活を送りながら、ダンジョンの中では今まで通りの異世界と同じダンジョン探索を行っていく!

底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる