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第三章 《ハンティング祭》の騒乱編
第60話 大パニックの支部
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《翔視点》
――潮江さんのバイト先に訪問しての一悶着が終わり、その後はそのまま解散の流れとなった。
せっかく隣町に来たのだから、遊んでいくという選択肢もあったが、生憎と俺には行くべき場所がある。
自分からある人にアポイントを取っていたのだ。
午後3時頃。
俺は、22階建ての大きなビルの目の前にいた。
――言わずもがな、ここはダンジョン運営委員会の支部である。
決意を固めた俺は、二重の自動扉を潜って中へ足を踏み入れた。
とたん、高級ホテルばりのエントランスが俺を出迎える。
この異様は、いつ見ても慣れない。
今日は前回来た時とは違い、職員が慌ただしく働いているような空気はなかった。
以前は山台高校の学校内ダンジョンで異変が起きていたから、仕方なかったが、本来は今回のような落ち着いた雰囲気なのだろう。
前回のようにエントランスの奥にあるカウンターへ向かう。
今回は、前回対応してくれたどこか能面のお兄さん職員はいないらしい。
カウンターにいる3人の若い職員のうち、俺は一番近かった、どこか気弱そうなショートヘアーのお姉さんがカウンターの元へ向かった。
「あの、すいません」
「はい。本日は、どうされました? ダンジョン冒険者の登録ですか?」
「いえ、面会の約束があって来ました」
「面会ですか? 失礼ですが、お名前と年齢をお教えていただいても?」
「息吹翔です。年齢は15です」
「息吹翔さん15歳……ね」
カリカリとメモを取った気弱そうな見た目のお姉さんは、ボールペンの頭頂部をノックして芯を戻しながら、
「……ちなみに、どなたと面会予定でしょう?」
「あ、寺島瑞紀さんです」
「……へ」
――何やら目をまん丸にして、お姉さんは手に持ったボールペンを取り落とした。
「? どうかしました?」
不思議に思い、首を傾げる俺の前で、お姉さんはテンパったまま、
「そ、それ本当ですか!? あ、あなたみたいなお若い方が、支部長と直接アポイントを……!?」
何事かと様子を窺っていた周りの職員達も、「うそでしょ……」とか「信じらんない……いいとこの社長令嬢とか?」などと好き勝手言っている。
あと当然のようにお嬢さん扱いするのはヤメロ。
しかし、まさかそんなことで驚かれるとは。
実は、以前の訪問のときはダンジョン運営委員会のメールアドレスから連絡を貰っていたし、対応してくれたお兄さんがリアクション薄い系の人だったから、特にこういう展開にはならなかったのだ。
むしろ、支部長なんて偉いお方と会うなどといきなり言われて、俺の方が仰天したくらいである。
――ちなみに、今回は寺島支部長と連絡をとるとき、ダンジョン運営委員会のメールでやりとりをしていない。
なんと、驚くことに、やり取りは支部長直通メール。
「今後何かあるかもしれないし、メアド交換しよ?」などと言ってきた、やたらフレンドリーな寺島支部長に言われて、為すがまま交換したのである。
まあ、もっとも。
「本当ですよ。これがやり取りです」
スマホを取り出して、支部長とのメールのやり取りを半信半疑な気弱お姉さんに見せつけた瞬間、「ふぎゅ~」と目を回して、危うく後ろへぶっ倒れそうになっていたが。
「ふぅええ? そ、そんな。支部長との直通ラインを持ってるって……な、ななな、何者なんですかあなたぁ……」
なんか半分くらい涙目になって、ビクビク震えているお姉さん。
……なんだろう。なんも悪いことしてないのに、罪悪感が胸に押し寄せてくる。
小動物を苛めているような、そんな感じの後味の悪さが。
「(ぜ、絶対言えないぞ。この状況で「あ、例のSSランクの人です」なんて)!」
俺は戦々恐々としつつ、冷や汗をかく。
彼女がとびっきり気弱なのはその通りなのだろうが、よくよく考えればこういう反応をする方が普通なのだ。
考えてもみろ。
目の前にいる高校生の男子(強調)が、遙か雲の上の存在である支部長との直通ラインをなぜか持っている、得体の知れないヤツなのだ。
しかも、全冒険者の0.01%にも満たないSSランク冒険者で、加えてまだまだ話題が尽きないあの弓使いなどとバラした瞬間、小動物お姉さんの心臓がキャパを軽く越えてしまう。
普通のお客だと思ったら、実は推しのアイドルグループのリーダーだった、みたいな状況になりかねない。
ここは、とにかく穏便に――
そう考えていた。うん、普通に甘かったよね。
「おーい、来たか翔くん」
空気を読まないハスキーボイスが、俺の耳に届いた。
「んげっ! (こ、この声はまさか!?)」
恐る恐る声のした方を振り返る。
長い茶髪に、どこか野性味のある吊り目の瞳。動物に例えると、虎や狼といった肉食獣が浮かんでくる、20代後半と思しき美女が手を振っていた。
――なんでか知らないけど、自分のテリトリーを離れ、ここに降りてきていた。
寺島瑞紀。
なんでか知らんが、自分の立場をわかっているはずなのに、友達と待ち合わせでもするような気軽さで近づいてきていた。
ていうか、端から見たらそう見える。
既に、気弱お姉さんを中心としたスタッフは、我を忘れてぽかんと立ち尽くしていた。
「ちょ!? なんでわざわざ降りてきたんですか!?」
「ん? 大事なお客様を迎えるんだ、別に降りてきたって構わないだろ? 前回はなんだかんだで立て込んでたからな……落ち着いて迎えに出る時間が無かった」
片目を閉じてそう語る支部長。
話がややこしくなっているのに、全く気付いていないらしい。
「あ、あの……寺島支部長。その方は一体……?」
恐る恐るといった調子で、そう横合いから問いかける気弱お姉さん。
――ちなみに、それがトドメとなった。
「ああ。紹介するよ、彼は息吹翔くん。期待のSSランク冒険者で、例のSランクパーティーを倒した弓使いだ!」
――あ、終わった。
俺は最早諦めの境地に達してしまい――そこから先は案の定だった。
「「えぇえええええええええええええええええええっ!?」」
スタッフ約2名はその場で素っ頓狂な叫び声を上げて。
小動物系気弱お姉さんは、「きゅ~」と目を回して今度こそ後ろにひっくり返ってしまった。
――潮江さんのバイト先に訪問しての一悶着が終わり、その後はそのまま解散の流れとなった。
せっかく隣町に来たのだから、遊んでいくという選択肢もあったが、生憎と俺には行くべき場所がある。
自分からある人にアポイントを取っていたのだ。
午後3時頃。
俺は、22階建ての大きなビルの目の前にいた。
――言わずもがな、ここはダンジョン運営委員会の支部である。
決意を固めた俺は、二重の自動扉を潜って中へ足を踏み入れた。
とたん、高級ホテルばりのエントランスが俺を出迎える。
この異様は、いつ見ても慣れない。
今日は前回来た時とは違い、職員が慌ただしく働いているような空気はなかった。
以前は山台高校の学校内ダンジョンで異変が起きていたから、仕方なかったが、本来は今回のような落ち着いた雰囲気なのだろう。
前回のようにエントランスの奥にあるカウンターへ向かう。
今回は、前回対応してくれたどこか能面のお兄さん職員はいないらしい。
カウンターにいる3人の若い職員のうち、俺は一番近かった、どこか気弱そうなショートヘアーのお姉さんがカウンターの元へ向かった。
「あの、すいません」
「はい。本日は、どうされました? ダンジョン冒険者の登録ですか?」
「いえ、面会の約束があって来ました」
「面会ですか? 失礼ですが、お名前と年齢をお教えていただいても?」
「息吹翔です。年齢は15です」
「息吹翔さん15歳……ね」
カリカリとメモを取った気弱そうな見た目のお姉さんは、ボールペンの頭頂部をノックして芯を戻しながら、
「……ちなみに、どなたと面会予定でしょう?」
「あ、寺島瑞紀さんです」
「……へ」
――何やら目をまん丸にして、お姉さんは手に持ったボールペンを取り落とした。
「? どうかしました?」
不思議に思い、首を傾げる俺の前で、お姉さんはテンパったまま、
「そ、それ本当ですか!? あ、あなたみたいなお若い方が、支部長と直接アポイントを……!?」
何事かと様子を窺っていた周りの職員達も、「うそでしょ……」とか「信じらんない……いいとこの社長令嬢とか?」などと好き勝手言っている。
あと当然のようにお嬢さん扱いするのはヤメロ。
しかし、まさかそんなことで驚かれるとは。
実は、以前の訪問のときはダンジョン運営委員会のメールアドレスから連絡を貰っていたし、対応してくれたお兄さんがリアクション薄い系の人だったから、特にこういう展開にはならなかったのだ。
むしろ、支部長なんて偉いお方と会うなどといきなり言われて、俺の方が仰天したくらいである。
――ちなみに、今回は寺島支部長と連絡をとるとき、ダンジョン運営委員会のメールでやりとりをしていない。
なんと、驚くことに、やり取りは支部長直通メール。
「今後何かあるかもしれないし、メアド交換しよ?」などと言ってきた、やたらフレンドリーな寺島支部長に言われて、為すがまま交換したのである。
まあ、もっとも。
「本当ですよ。これがやり取りです」
スマホを取り出して、支部長とのメールのやり取りを半信半疑な気弱お姉さんに見せつけた瞬間、「ふぎゅ~」と目を回して、危うく後ろへぶっ倒れそうになっていたが。
「ふぅええ? そ、そんな。支部長との直通ラインを持ってるって……な、ななな、何者なんですかあなたぁ……」
なんか半分くらい涙目になって、ビクビク震えているお姉さん。
……なんだろう。なんも悪いことしてないのに、罪悪感が胸に押し寄せてくる。
小動物を苛めているような、そんな感じの後味の悪さが。
「(ぜ、絶対言えないぞ。この状況で「あ、例のSSランクの人です」なんて)!」
俺は戦々恐々としつつ、冷や汗をかく。
彼女がとびっきり気弱なのはその通りなのだろうが、よくよく考えればこういう反応をする方が普通なのだ。
考えてもみろ。
目の前にいる高校生の男子(強調)が、遙か雲の上の存在である支部長との直通ラインをなぜか持っている、得体の知れないヤツなのだ。
しかも、全冒険者の0.01%にも満たないSSランク冒険者で、加えてまだまだ話題が尽きないあの弓使いなどとバラした瞬間、小動物お姉さんの心臓がキャパを軽く越えてしまう。
普通のお客だと思ったら、実は推しのアイドルグループのリーダーだった、みたいな状況になりかねない。
ここは、とにかく穏便に――
そう考えていた。うん、普通に甘かったよね。
「おーい、来たか翔くん」
空気を読まないハスキーボイスが、俺の耳に届いた。
「んげっ! (こ、この声はまさか!?)」
恐る恐る声のした方を振り返る。
長い茶髪に、どこか野性味のある吊り目の瞳。動物に例えると、虎や狼といった肉食獣が浮かんでくる、20代後半と思しき美女が手を振っていた。
――なんでか知らないけど、自分のテリトリーを離れ、ここに降りてきていた。
寺島瑞紀。
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ていうか、端から見たらそう見える。
既に、気弱お姉さんを中心としたスタッフは、我を忘れてぽかんと立ち尽くしていた。
「ちょ!? なんでわざわざ降りてきたんですか!?」
「ん? 大事なお客様を迎えるんだ、別に降りてきたって構わないだろ? 前回はなんだかんだで立て込んでたからな……落ち着いて迎えに出る時間が無かった」
片目を閉じてそう語る支部長。
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「あ、あの……寺島支部長。その方は一体……?」
恐る恐るといった調子で、そう横合いから問いかける気弱お姉さん。
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――あ、終わった。
俺は最早諦めの境地に達してしまい――そこから先は案の定だった。
「「えぇえええええええええええええええええええっ!?」」
スタッフ約2名はその場で素っ頓狂な叫び声を上げて。
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