59 / 135
第三章 《ハンティング祭》の騒乱編
第59話 恋バナ
しおりを挟む
《三人称視点》
「な、なにその「あー、やっぱりかぁ~」的な顔! 言っとくけど、違うからね! ほんっっっとうに、そんなんじゃないし!!」
「うん、わかってる」
図星を突かれて(なお、本人は恋心を認めたくないらしいが)、あたふたする潮江かや。
半べそかいて反論する彼女としては、面白くない。
まるで、我が子の成長を見守る母親みたいな表情で、うんうん頷いている高嶺乃花に、いいように誘導されている気がしてならないのだ。
(何か、言い負かす手はないかな……!)
別に高嶺乃花に恨みなどないが、まるでこちらがあのバカのことを、す、すす、好きなどと勘違いされたままなのが癪なのだ。
ちょっと考えた潮江は、やがてあることに思い至る。
「そ、そういうあんたはどうなの?」
「私? 私は別に――」
「息吹翔のこと、好きなんでしょ?」
「……え」
流れで誤魔化そうとした高嶺乃花は、しかし言葉に詰まる。
それを好奇と、潮江かやが反撃に転じた。
「最近、ちょっと変だとは思ってた。高嶺の花が、女子みたいな男子と仲よさそうに話してたっていう噂も、飛び交ってたし。なんかさっき、翔のこと渾名で呼びかけたような気もするし」
「え、あ……う。そ、それは……」
「そもそも、英次と翔っていう男子2人に混じって、学校のアイドルがついて来てる時点で……そーゆー特別な関係だってのは確定じゃない?」
「~~~~っ」
高嶺乃花は言い返そうとして何も言えないまま、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
完全敗北である。
実は、高嶺乃花。チョーゼツ陽キャギャルこと涼城真美に振り回されていることからなんとなくわかるように、恋愛についてはチョー奥手なのである。
それこそ、テンパりまくっていた潮江かやよりも。
学校のアイドルだし、中等部の頃からモテていた彼女。
放課後体育館裏に~というシチュエーションを何度も経験しておきながら、なんでこんなに免疫が弱いかなど、言うまでもない。
そもそも、彼女が自分を磨いて可愛くなろうと思ったきっかけは、なんだったか?
告白した誰かが、その0.2秒後には「ごめんなさい」とフラれている電光石火の早技。
今まで撃沈した男子は数知れず。
そのあまりのガードの堅さから、トップクラスの人気を誇りながら「夕焼けの体育館裏に君臨する女帝」とまで陰で唄われるようになったのはなぜか。
言わずもがな、“好きな人がいるから”である。
つまり、彼女は最初の最初から、「みんなのことは大好きだけど、恋愛的な意味で惚れ込んでいるのは最初からあの人だけよ」状態なのだ。
純粋そうな見た目と性格ながら、意外と愛が重い女の子なのであった。
「あの、その~……わかっちゃう?」
人差し指の指先を付き合わせながら、高嶺乃花はおずおずと問いかける。
「……まあ。友達いなかったあたしが気付いたくらいだし。たぶんわかりやすいんじゃないかな?」
「うぅ」
「まあでも、それくらいアピールしてった方がいいんじゃない? アイツのことはよく知らんけど、相当なお人好しでしょ? そのくせハーレム主人公ばりに鈍感そうだから、アピール続けてった方がいいと思うよ。それに……正体ばれちゃったから、ライバル増えるかもだし」
「っっ!」
サッと、乃花が青ざめた。
そう。息吹翔の正体は、もうバレてしまっている。
今をときめく有名人。幼馴染み属性で一歩リード、などと言っている暇はないのである。
高嶺乃花は覚悟を決めたように、ガシッと潮江かやの両手を掴むと、勢いよく言った。
「お互い、頑張ろうね!」
「うぇ!? あ、あああ、あたしは別に、関係にゃいし? す、好きなようにやればいいんじゃない? あ、あたしは別に、巻き込まれる理由無いけど、ね?」
――そんな感じで、ちょっと元気になった潮江かやは、休憩を終えてホールに戻る。
乃花は、そもそもお手洗いを借りに来たのでここで一旦お別れだ。
ホールに戻った潮江を見て、店長は軽く手招きをする。
「かやっち~。復帰早々だけど、デザート七番テーブルに運んでくれない?」
「!」
「あ。諸事情でちょっと避けてるんだっけ。ごめんねぇ、無理そうなら他の子に――」
「いえ、行きます」
「……そう? 無理しちゃダメよぉ~」
潮江かやは、コーヒーゼリーやSサイズのストロベリーパフェが乗ったトレイを持って、猫の尻尾を揺らしつつ七番テーブルへ向かう。
――なんで、ただ届けるだけなのにこんな心臓がバクバクしているのかわからない。なんなら、心が軽くなったはずの今の方が、さっきより緊張している。
「お、お待たせしました……にゃん」
なぜだかわからないけど。本当になぜだがわからないけども、顔から火を噴き出しそうになりながら、頑張っていつも通りに振る舞う。
席にいるのは、トイレに行った乃花を除いた2人。
息吹翔と八代英次だ。
「デザートをお持ちしました、にゃん。ごゆっくりどうぞ……」
「おー、潮江じゃん。サンキューな」
「ありがとう」
英次と翔は礼を言いつつ、3人分のデザートを受け取る。
と、英次はなぜかまじまじと潮江を見て――
「う~ん、やっぱ、めっちゃ可愛いな」
「~~っ!!」
潮江の心臓が跳ね上がる。
それこそ借りてきた猫のように大人しくなって、顔から湯気を出していた。
――が、あくまで褒めた人間は英次である。
「可愛い」と言う感想を言った気持ちには確かに裏表など存在しないが、それゆえに、欲望に正直なのだ。
具体的には――
「今のクールビューティーにゃんこも捨てがたいが、最初に見せてきた萌えキャラだったら、その可愛い格好が更に映えると思うぞ!」
「……あ?」
びきりと、潮江の額に青筋が立つ。
そうとは気付かない英次は、デリカシーを母親の胎内に忘れてきたまま、発言を続行する。
「具体的にはそう! 尻尾を握ったら「にゃん☆ 尻尾を触るのはメッ、だにゃん」的な感じでちょっと恥じらい可愛い方向で――」
「フシャーッ!」
「うわっ! い、威嚇系にゃんこになった!? いや待てよ。お前の場合、そういうツンデレ系にゃんこが一番似合うんじゃね? その方が刺激が強くて俺的にはある意味ポイント高い……って、あのー? 潮江……さん? なんで無言のままテーブルにある唐辛子の小瓶をわしづかみにしていらっしゃる?」
思わず敬語になってしまう英次の前で、ツンデレにゃんこ(ツン度100%)の潮江かやは、額に怒りマークを貼り付けたまま、
「刺激を求めていらっしゃるようなので、お客様のいちごパフェに唐辛子ぶっかけて、甘辛~く仕上げてあげますにゃん☆」
「やめてお願いおよしになって! 甘辛の定義それ絶対間違ってる!! ただのカプサイシンパフェになるからやめてぇええええええっ!!」
――と、そんなバカみたいなやり取りを。
向かいに座る翔は苦笑いしながら眺めていて。
「はぁ~……あの2人、その気になれば付き合えそうなのに、お互いすれ違ったまま3年間を終えそう」
トイレから戻ってきた乃花が、遠巻きに呆れつつ眺めて、そんな言葉を口にしたのだった。
「な、なにその「あー、やっぱりかぁ~」的な顔! 言っとくけど、違うからね! ほんっっっとうに、そんなんじゃないし!!」
「うん、わかってる」
図星を突かれて(なお、本人は恋心を認めたくないらしいが)、あたふたする潮江かや。
半べそかいて反論する彼女としては、面白くない。
まるで、我が子の成長を見守る母親みたいな表情で、うんうん頷いている高嶺乃花に、いいように誘導されている気がしてならないのだ。
(何か、言い負かす手はないかな……!)
別に高嶺乃花に恨みなどないが、まるでこちらがあのバカのことを、す、すす、好きなどと勘違いされたままなのが癪なのだ。
ちょっと考えた潮江は、やがてあることに思い至る。
「そ、そういうあんたはどうなの?」
「私? 私は別に――」
「息吹翔のこと、好きなんでしょ?」
「……え」
流れで誤魔化そうとした高嶺乃花は、しかし言葉に詰まる。
それを好奇と、潮江かやが反撃に転じた。
「最近、ちょっと変だとは思ってた。高嶺の花が、女子みたいな男子と仲よさそうに話してたっていう噂も、飛び交ってたし。なんかさっき、翔のこと渾名で呼びかけたような気もするし」
「え、あ……う。そ、それは……」
「そもそも、英次と翔っていう男子2人に混じって、学校のアイドルがついて来てる時点で……そーゆー特別な関係だってのは確定じゃない?」
「~~~~っ」
高嶺乃花は言い返そうとして何も言えないまま、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
完全敗北である。
実は、高嶺乃花。チョーゼツ陽キャギャルこと涼城真美に振り回されていることからなんとなくわかるように、恋愛についてはチョー奥手なのである。
それこそ、テンパりまくっていた潮江かやよりも。
学校のアイドルだし、中等部の頃からモテていた彼女。
放課後体育館裏に~というシチュエーションを何度も経験しておきながら、なんでこんなに免疫が弱いかなど、言うまでもない。
そもそも、彼女が自分を磨いて可愛くなろうと思ったきっかけは、なんだったか?
告白した誰かが、その0.2秒後には「ごめんなさい」とフラれている電光石火の早技。
今まで撃沈した男子は数知れず。
そのあまりのガードの堅さから、トップクラスの人気を誇りながら「夕焼けの体育館裏に君臨する女帝」とまで陰で唄われるようになったのはなぜか。
言わずもがな、“好きな人がいるから”である。
つまり、彼女は最初の最初から、「みんなのことは大好きだけど、恋愛的な意味で惚れ込んでいるのは最初からあの人だけよ」状態なのだ。
純粋そうな見た目と性格ながら、意外と愛が重い女の子なのであった。
「あの、その~……わかっちゃう?」
人差し指の指先を付き合わせながら、高嶺乃花はおずおずと問いかける。
「……まあ。友達いなかったあたしが気付いたくらいだし。たぶんわかりやすいんじゃないかな?」
「うぅ」
「まあでも、それくらいアピールしてった方がいいんじゃない? アイツのことはよく知らんけど、相当なお人好しでしょ? そのくせハーレム主人公ばりに鈍感そうだから、アピール続けてった方がいいと思うよ。それに……正体ばれちゃったから、ライバル増えるかもだし」
「っっ!」
サッと、乃花が青ざめた。
そう。息吹翔の正体は、もうバレてしまっている。
今をときめく有名人。幼馴染み属性で一歩リード、などと言っている暇はないのである。
高嶺乃花は覚悟を決めたように、ガシッと潮江かやの両手を掴むと、勢いよく言った。
「お互い、頑張ろうね!」
「うぇ!? あ、あああ、あたしは別に、関係にゃいし? す、好きなようにやればいいんじゃない? あ、あたしは別に、巻き込まれる理由無いけど、ね?」
――そんな感じで、ちょっと元気になった潮江かやは、休憩を終えてホールに戻る。
乃花は、そもそもお手洗いを借りに来たのでここで一旦お別れだ。
ホールに戻った潮江を見て、店長は軽く手招きをする。
「かやっち~。復帰早々だけど、デザート七番テーブルに運んでくれない?」
「!」
「あ。諸事情でちょっと避けてるんだっけ。ごめんねぇ、無理そうなら他の子に――」
「いえ、行きます」
「……そう? 無理しちゃダメよぉ~」
潮江かやは、コーヒーゼリーやSサイズのストロベリーパフェが乗ったトレイを持って、猫の尻尾を揺らしつつ七番テーブルへ向かう。
――なんで、ただ届けるだけなのにこんな心臓がバクバクしているのかわからない。なんなら、心が軽くなったはずの今の方が、さっきより緊張している。
「お、お待たせしました……にゃん」
なぜだかわからないけど。本当になぜだがわからないけども、顔から火を噴き出しそうになりながら、頑張っていつも通りに振る舞う。
席にいるのは、トイレに行った乃花を除いた2人。
息吹翔と八代英次だ。
「デザートをお持ちしました、にゃん。ごゆっくりどうぞ……」
「おー、潮江じゃん。サンキューな」
「ありがとう」
英次と翔は礼を言いつつ、3人分のデザートを受け取る。
と、英次はなぜかまじまじと潮江を見て――
「う~ん、やっぱ、めっちゃ可愛いな」
「~~っ!!」
潮江の心臓が跳ね上がる。
それこそ借りてきた猫のように大人しくなって、顔から湯気を出していた。
――が、あくまで褒めた人間は英次である。
「可愛い」と言う感想を言った気持ちには確かに裏表など存在しないが、それゆえに、欲望に正直なのだ。
具体的には――
「今のクールビューティーにゃんこも捨てがたいが、最初に見せてきた萌えキャラだったら、その可愛い格好が更に映えると思うぞ!」
「……あ?」
びきりと、潮江の額に青筋が立つ。
そうとは気付かない英次は、デリカシーを母親の胎内に忘れてきたまま、発言を続行する。
「具体的にはそう! 尻尾を握ったら「にゃん☆ 尻尾を触るのはメッ、だにゃん」的な感じでちょっと恥じらい可愛い方向で――」
「フシャーッ!」
「うわっ! い、威嚇系にゃんこになった!? いや待てよ。お前の場合、そういうツンデレ系にゃんこが一番似合うんじゃね? その方が刺激が強くて俺的にはある意味ポイント高い……って、あのー? 潮江……さん? なんで無言のままテーブルにある唐辛子の小瓶をわしづかみにしていらっしゃる?」
思わず敬語になってしまう英次の前で、ツンデレにゃんこ(ツン度100%)の潮江かやは、額に怒りマークを貼り付けたまま、
「刺激を求めていらっしゃるようなので、お客様のいちごパフェに唐辛子ぶっかけて、甘辛~く仕上げてあげますにゃん☆」
「やめてお願いおよしになって! 甘辛の定義それ絶対間違ってる!! ただのカプサイシンパフェになるからやめてぇええええええっ!!」
――と、そんなバカみたいなやり取りを。
向かいに座る翔は苦笑いしながら眺めていて。
「はぁ~……あの2人、その気になれば付き合えそうなのに、お互いすれ違ったまま3年間を終えそう」
トイレから戻ってきた乃花が、遠巻きに呆れつつ眺めて、そんな言葉を口にしたのだった。
182
お気に入りに追加
595
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる