52 / 135
第三章 《ハンティング祭》の騒乱編
第52話 八代英次と、潮江かや
しおりを挟む
《三人称視点》
そのとき、八代英次がその場にいたのは、ただの偶然だった。
たまたま、瘴気を浴びた者達を救護室や“回復師”の元へと誘導している内に、翔が戦う近くに来ていただけの話。
だから、英次の横10メートルの位置に、少女が落ちてきて、今まさに襲われようとしていたのも、ただの巡り合わせだ。
英次と潮江かやには、特に接点など無い。
強いて挙げれば、初対面で頬に強烈なビンタを喰らったくらいか?
でも、英次は迷わなかった。
「くっ!」
危ない! と思った時に、既に彼は駆けだしていた。
あの忌々しいドロドロモンスターの吐き出す瘴気が、酩酊や錯乱など、様々な効果を持っていて、都度切り替えられることは知っている。
どんな効果が付与された瘴気が吐かれるかは運任せ。
しかも、確定で何かしらのダメージを負う。
例えるなら、フルで弾丸が装填されたリボルバー拳銃でロシアンルーレットをやるような感じに近い。
当たりか外れかなど、弾の種類が違うくらいの差違なのだ。
それでも――彼は迷いなく少女を庇うように躍り出た。
へたりこむ潮江と“ヴェノム・キング・デーモン”の間に滑り込み、紫色の瘴気を背後から浴びる。
刹那、全身を貫くような激痛が英次の身体を襲った。
「ぐっ、ぁああああああああああああああああっ!!」
歯を食いしばっても、耐えることは出来ない。
肉体的には何のダメージもないのに、ただただ痛みだけが脳にガンガンと響く。
それでも、八代英次の膝は折れない。
理不尽に巻き込まれてしまった少女を、これ以上の不幸に曝させないと言うように、歯を食いしばって耐え抜いた。
「や――八代英次っ!!」
瘴気が晴れ、ピンチに駆けつけた存在が誰かを知った翔が叫ぶ。
激痛の効果があるのは、瘴気を喰らっている間だけだったらしい。
急速に退いていく体中の痛み。が、瘴気を浴びている間が地獄すぎて、危うく意識がとびかけていたから、翔の声すらどこか遠くに感じられる。
(くっ……ただなんとか、守り切れたみたいだな)
英次は、目の前にいる少女が無事なのを確認して、安堵した。
そんな少女が、俯いたまま唇を動かす。
「――して」
「?」
「どうして!」
顔を上げた少女は、目尻に涙をためていた。
この状況が理解できないとばかりに、潮江かやは叫ぶ。
「なんで助けてなんてくれるのよ! あたしが前にしたこと、忘れたの!?」
前にされたこと?
英次が覚えているのは、まあこれしかない。
「ビンタされたけど」
「何平然としてんの! あたしは、あんたに酷いこと言って、ほっぺたを叩いた! そんな人間を、なんで助けたいって思うの! バッカじゃないの? 嫌いになってもおかしくない相手を、なんで身体張って助けんのよ!」
潮江かやは、一気にまくし立てた。
ひょっとしたら、彼女は過去に何かあったのかもしれない。後ろめたい何かを抱えている可能性もある。
まるで、素直にお礼を言うのを恐れているような。
自分の気持ちに正直になれない事情があるから、突き放す言葉しか言えなくなったような、そんな葛藤が透けて見えた。
――が、そんな事情。
八代英次にとっては、どうでもいい。
「……、――ならないだろ」
「え?」
「俺がお前に叩かれたことは、お前を助けない理由になんてならないだろ」
「~~っ!」
あまりの衝撃に、潮江かやは言葉を失っていた。
反論の隙を失った潮江へ、英次はあくまでいつもの調子で言葉を叩き込む。
「俺がお前のことを嫌いになって当然? 助けたいって思うことはバカのやること? はっ、知るかよバーカ。お前の認識で、勝手に俺の行動決めんな。助けたかったから助けたんだ。……それによ、この状況でお前を助けに行かなかったら、SSランクのヒーローの親友やってる俺の立場どうなるんだよ。情けなくて、縁切るしかなくなるだろうが」
「…………」
少女はただ、絶句していた。
まるで、凝り固まっていた自分の常識がガラガラと崩れ去っていくような――そんな顔をしていた。
やがて、潮江かやは僅かに顔を逸らし、小声で言った。
「……バカ。ほんっと、バカ」
ぽつりと呟いた少女の頬が、僅かに赤く染まっていたことに、果たして英次は気付いただろうか。
――が、そんな二人だけの世界を崩すかのように、背後の“ヴェノム・キング・デーモン”が動く。
再び瘴気を吹きかけ、二人を今度こそ行動不能にしようとして――
「流石に、これ以上隙は見せないよ」
ドンッ! と。
鋭い音と共に、“ヴェノム・キング・デーモン”の身体が真横に吹き飛ばされて、ダンジョンの壁に激突した。
息吹翔が、光属性の「魔法矢」を容赦なく解き放った格好で、油断なく敵を見据えながら2人に声をかけた。
「……ごめん、2人とも。これ以上は、危険に曝させないから、今のうちに下がってて」
「おうよ。それより、お礼はいいからあとでサインくれ! 俺の分と、あと親父とお袋……それから、姉ちゃんの分。あ、持ち歩く分と部屋に飾っとく分と、予備の分も欲しい」
「現金なヤツ。そもそも、サインとか考えてないし」
「へへっ」
英次は軽く笑い、それから顔を引き締めて言った。
「んじゃ、あとは頼んだぜ。英雄」
「任せとけ」
2人の親友は、揃って視線を交わす。
そして。英次は潮江に肩を貸してその場を離れ、翔は“ヴェノム・キング・デーモン”と向きあう。
かくして、悲劇に巻き込まれた少女は救われた。
あとは――息吹翔が全てを終わらせるだけだ。
そのとき、八代英次がその場にいたのは、ただの偶然だった。
たまたま、瘴気を浴びた者達を救護室や“回復師”の元へと誘導している内に、翔が戦う近くに来ていただけの話。
だから、英次の横10メートルの位置に、少女が落ちてきて、今まさに襲われようとしていたのも、ただの巡り合わせだ。
英次と潮江かやには、特に接点など無い。
強いて挙げれば、初対面で頬に強烈なビンタを喰らったくらいか?
でも、英次は迷わなかった。
「くっ!」
危ない! と思った時に、既に彼は駆けだしていた。
あの忌々しいドロドロモンスターの吐き出す瘴気が、酩酊や錯乱など、様々な効果を持っていて、都度切り替えられることは知っている。
どんな効果が付与された瘴気が吐かれるかは運任せ。
しかも、確定で何かしらのダメージを負う。
例えるなら、フルで弾丸が装填されたリボルバー拳銃でロシアンルーレットをやるような感じに近い。
当たりか外れかなど、弾の種類が違うくらいの差違なのだ。
それでも――彼は迷いなく少女を庇うように躍り出た。
へたりこむ潮江と“ヴェノム・キング・デーモン”の間に滑り込み、紫色の瘴気を背後から浴びる。
刹那、全身を貫くような激痛が英次の身体を襲った。
「ぐっ、ぁああああああああああああああああっ!!」
歯を食いしばっても、耐えることは出来ない。
肉体的には何のダメージもないのに、ただただ痛みだけが脳にガンガンと響く。
それでも、八代英次の膝は折れない。
理不尽に巻き込まれてしまった少女を、これ以上の不幸に曝させないと言うように、歯を食いしばって耐え抜いた。
「や――八代英次っ!!」
瘴気が晴れ、ピンチに駆けつけた存在が誰かを知った翔が叫ぶ。
激痛の効果があるのは、瘴気を喰らっている間だけだったらしい。
急速に退いていく体中の痛み。が、瘴気を浴びている間が地獄すぎて、危うく意識がとびかけていたから、翔の声すらどこか遠くに感じられる。
(くっ……ただなんとか、守り切れたみたいだな)
英次は、目の前にいる少女が無事なのを確認して、安堵した。
そんな少女が、俯いたまま唇を動かす。
「――して」
「?」
「どうして!」
顔を上げた少女は、目尻に涙をためていた。
この状況が理解できないとばかりに、潮江かやは叫ぶ。
「なんで助けてなんてくれるのよ! あたしが前にしたこと、忘れたの!?」
前にされたこと?
英次が覚えているのは、まあこれしかない。
「ビンタされたけど」
「何平然としてんの! あたしは、あんたに酷いこと言って、ほっぺたを叩いた! そんな人間を、なんで助けたいって思うの! バッカじゃないの? 嫌いになってもおかしくない相手を、なんで身体張って助けんのよ!」
潮江かやは、一気にまくし立てた。
ひょっとしたら、彼女は過去に何かあったのかもしれない。後ろめたい何かを抱えている可能性もある。
まるで、素直にお礼を言うのを恐れているような。
自分の気持ちに正直になれない事情があるから、突き放す言葉しか言えなくなったような、そんな葛藤が透けて見えた。
――が、そんな事情。
八代英次にとっては、どうでもいい。
「……、――ならないだろ」
「え?」
「俺がお前に叩かれたことは、お前を助けない理由になんてならないだろ」
「~~っ!」
あまりの衝撃に、潮江かやは言葉を失っていた。
反論の隙を失った潮江へ、英次はあくまでいつもの調子で言葉を叩き込む。
「俺がお前のことを嫌いになって当然? 助けたいって思うことはバカのやること? はっ、知るかよバーカ。お前の認識で、勝手に俺の行動決めんな。助けたかったから助けたんだ。……それによ、この状況でお前を助けに行かなかったら、SSランクのヒーローの親友やってる俺の立場どうなるんだよ。情けなくて、縁切るしかなくなるだろうが」
「…………」
少女はただ、絶句していた。
まるで、凝り固まっていた自分の常識がガラガラと崩れ去っていくような――そんな顔をしていた。
やがて、潮江かやは僅かに顔を逸らし、小声で言った。
「……バカ。ほんっと、バカ」
ぽつりと呟いた少女の頬が、僅かに赤く染まっていたことに、果たして英次は気付いただろうか。
――が、そんな二人だけの世界を崩すかのように、背後の“ヴェノム・キング・デーモン”が動く。
再び瘴気を吹きかけ、二人を今度こそ行動不能にしようとして――
「流石に、これ以上隙は見せないよ」
ドンッ! と。
鋭い音と共に、“ヴェノム・キング・デーモン”の身体が真横に吹き飛ばされて、ダンジョンの壁に激突した。
息吹翔が、光属性の「魔法矢」を容赦なく解き放った格好で、油断なく敵を見据えながら2人に声をかけた。
「……ごめん、2人とも。これ以上は、危険に曝させないから、今のうちに下がってて」
「おうよ。それより、お礼はいいからあとでサインくれ! 俺の分と、あと親父とお袋……それから、姉ちゃんの分。あ、持ち歩く分と部屋に飾っとく分と、予備の分も欲しい」
「現金なヤツ。そもそも、サインとか考えてないし」
「へへっ」
英次は軽く笑い、それから顔を引き締めて言った。
「んじゃ、あとは頼んだぜ。英雄」
「任せとけ」
2人の親友は、揃って視線を交わす。
そして。英次は潮江に肩を貸してその場を離れ、翔は“ヴェノム・キング・デーモン”と向きあう。
かくして、悲劇に巻き込まれた少女は救われた。
あとは――息吹翔が全てを終わらせるだけだ。
199
お気に入りに追加
595
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる