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第三章 《ハンティング祭》の騒乱編
第48話 毒の魔王
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《三人称視点》
――時は二十分ほど遡り、ダンジョンの25階層。
言わずもがな、ここは学校内ダンジョンの最下層である。
小型のダンジョンとはいえ、20階層を越えるとSランクに到達するモンスターが跋扈しているがゆえに、下層ではBランクを超える冒険者が十人以上でパーティーを組んで挑むのがセオリーとなっていた。
逆に言えば、たかだかAランクが1人いるだけの即席パーティーで、Cランク以下の冒険者をお守りの如く引き連れて攻略できるような場所ではない。
――が、ボコボコにして泣かせてやろうと思っていたヤツに、あっさりと返り討ちにされ、プライドをズタズタにされた君塚は頭に血が上っていた。
ただでさえ傲慢な人間が、理性が完全に吹っ飛んだ状態で冷静な判断を下せるはずもない。
ゆえに彼は――禁忌を犯す。
「……ここだな」
君塚は、ニヤリと嗤いつつ呟いた。
太古の遺跡の奥にあるような、石造りの巨大な扉があった。
何人の侵入をも拒む、ラスボス部屋のような場所。
しかし、ここはラスボス部屋ではない。知る人ぞ知る、シークレットボスの出現エリアであった。
君塚が個々を知っていたのは、噂で聞いたことがあったからだ。
最下層のとある場所にいるシークレットボスは、ラスボスよりも強力なモンスターである、と。
(くっくっく。ラスボスより強力な個体、か……となれば。当然、ポイント数も比べものにならないだろうな)
一度ヤツに撤退を促された、次こそはポイント勝負で完膚なきまでに打ち負かす必要がある。
だから、ここを選んだ。
「行くぞ、おまえら」
「ほ、ほんとに行くんですか?」
「流石に、CランクやDランクしかいないこのメンバーで挑むのは、自殺行為だと思うんですが!」
「うるせぇ! 俺の決定だ、黙ってついて来やがれ! (ちっ、どいつもこいつも、日和ってばかりで使えねぇヤツらだぜ)」
舌打ちしつつ、君塚は石の扉に手をかける。
次の瞬間、特に力をかけたわけでもないのに、ゴゴゴゴ……と軋みながら扉が開いた。
まるで、愚かな挑戦者を誘い込む食虫植物がごとく。飢えたその口が、奥へ向かって大きく開いたのだ。
哀れな羽虫の群れは、そのまま奥へと突き進む。
中は、まるでダンジョンのボス部屋だった。(実際にダンジョンのボス部屋なのだが、これ異常に相応しい表現がない)
円形に整えられた、コロッセオのような焦げ茶色の空間。
床は石のタイルがずらりと敷き詰められ、周囲には松明が等間隔に並んでいて、ほの暗い空間を照らしている。
君塚達が、サークル上の床の中央付近まで進んだときだった。
ギィ……と音を立てて、石の扉が閉じる。
完全に閉じきった瞬間、風圧で松明の炎が一瞬揺らぎ――その後、息が詰まるような息苦しさが訪れた。
そして――お約束演出と共に、ソイツは現れる。
突如、中央に赤黒い魔法陣が浮かび、地面を走る。
魔法陣から紫電が弾け、赤い光で満たされていく――
「へっ、もったいぶった登場じゃねぇか。俺がすぐに、地獄へ送り返してやんよ」
君塚は、勝ち誇ったような笑みを浮かべ――光が収まった先に、ソイツはいた。
ヘドロを纏ったような茶色の身体は、全高三メートルほど。
妖しい目は赤く輝き、身体に対して大きな拳がどこかアンバランスで、それほど威圧感がないのにも関わらず、否応なく人の恐怖心を引きずり出すその異様。
毒の魔王――“ヴェノム・デーモン・キング”。
それが、このモンスターの正式名称。
魔王というわりにはどこか不格好で、どちらかというとゴーレムの亜種みたいな見た目だが――それは、コイツが魔王らしいから付けられた呼称ではないのだから当然だろう。
ゴーレムのような見た目でありながら、ゴーレムではない。
神話に名を連ねるサイクロプスやミノタウロスなど、パッと想像できる強力な魔物のどれとも違う。
正体不明で理解不能。それなのに、強さは折り紙つきだからこそ付けられた“魔王”という称号。
山台高校の学校ダンジョン。その奥の奥の奥にて挑戦者を地獄に叩き落とす、地獄の門番。
その異様が、君塚達を捕らえていた。
が――彼我の実力差を確かめる前に、愚かな君塚は突撃の命令を出した。
「小手調べだ! てめぇら、さっさと攻撃を仕掛けろ!」
「「「りょ、了解!!」」」
数人の男女が、命令のままに飛び出す。
目の前のボスが強力だろうと、彼等の恐怖の対象は君塚だからだ。
しかし、次の瞬間――恐怖の対象が切り替わる。
ヴェノム・デーモン・キングは小さく吠え、その場で赤黒い瘴気を吹き出す。
たったそれだけだった。
ただそれだけなのに、突撃していた全員が、ガクリと膝を突いた。
「な、なんだこれ……息が、苦しいっ!」
「うっ……め、目眩が」
状態異常。
瘴気に触れたものを、片っ端から行動不能にするその弱体化こそが、毒の魔王の真骨頂であった。
そのガスに触れたものは、筋弛緩、酩酊感、呼吸困難、吐き気、頭痛など様々な異常に襲われ、動けなくなる。
そして――次の瞬間だった。
敵の目が、一際強く光って地べたに這いつくばる彼等を睨む。
やはり、たったそれだけだ。なのに――
「ひ、ひぃいいいいいい!!」
「助けて! 死にたく、死にたくない!!」
「い、嫌だ! 嫌だぁああああ! なんで俺がこんな目に――ッ!!」
まさしく、阿鼻叫喚だった。
見た目は何も攻撃を受けていない。だからこそ、体中を数億匹の蛆が食い尽くすときのような、魂が割れ砕けんばかりの声を上げ、のたうち回っている姿が恐ろしい。
「な、にが――起きてんだ」
端から見守っていた君塚は、呆然と立ち尽くしたまま呟いていた。
状態異常“極”
それが、このモンスターが持つ唯一無二のオリジナルスキル。
睨みつけた対象を恐慌状態に陥らせ、魂を食い潰すような恐怖を与える。
それも――肉体へは一切ダメージを与えず、精神だけを食う凶悪なものだ。
ゆえに――肉体のダメージ判定を基準にした“生還の指輪”の権能を素通りする。
決して死なないが、長時間浴びれば精神を壊す可能性すらある危険な技だった。
そして、この《ハンティング祭》の冒頭。学校の先生のありがた~い長すぎる説明を聞いていた者なら、この言葉を覚えていたはずだ。
――また、強力なレアモンスターの中にはただ単純にダメージを与えてくるだけでない特殊個体もいます。もし勝てないと思ったら、手を出さずに撤退をする判断をすることも大事です――と。
しかし、そんなことを覚えている君塚ではない。
功を焦り、己の分も弁えず災厄に挑んだ結果がこれだった。
「クソッタレがぁああああああ!!」
君塚は吠え、手駒を手も足も出さずに倒した相手へと魔杖を向ける。
「死ねよバケモノ! ライトニング・ブラスターァアアアアアアッ!」
己の心に沸きかけた恐怖を押し殺すように叫び、君塚は渾身の一撃を放つ。
後のことなど考えない。
MPを最大値の半分近く消費する、彼の44ある必殺技のうち最強と自負している光属性魔法スキルを放つ。
視界を焼き尽くすような眩い閃光が弾けた。
極光の戦鎚が、ヴェノム・キング・デーモンへと肉薄する。
並みのモンスターなら、欠片も残さず消し炭にする浄化の光が、魔王の肉体を捕らえ――腹に大穴を開けた。
「くっ……はは、はっははははは! なんだ、なんだよ! 大したことな――」
無理矢理自分を安心させようと高笑いしていた君塚だが、次の瞬間目を剥いた。
再生、とは少し違う。
今の攻撃は、まるで効いていませんとばかりに、ヘドロでできた肉体が瞬く間に元に戻っていく。
「――は? ふざけんなよ。俺の、最強の一撃だぞ? なんだよ、お前。そのけろっとしてる感じ。あの時の、俺の邪魔をしたときの翔と一緒じゃねぇか!! そんなに俺を惨めにさせて楽しいか! ぁあっ!?」
今日だけで、手も足も出ない相手に二度も当たっている。
その事実が、認めたくないという気持ちを食い破って、なけなしのプライドを砕き、真っ黒に塗りつぶしていく。
「クソガァアアアアアアアアアアッ!!」
怒りのままに、我を忘れた君塚は自暴自棄の特攻を仕掛けようと魔杖を構えて突進する。
しかし――敵は、それすらも許さない。今まで誰かに与えた恐怖を、一度に返還でもするかのように。
ただ無機質に、機械的に。
理不尽が形をとった敵は、君塚を対象と設定して睨みつけた。
――時は二十分ほど遡り、ダンジョンの25階層。
言わずもがな、ここは学校内ダンジョンの最下層である。
小型のダンジョンとはいえ、20階層を越えるとSランクに到達するモンスターが跋扈しているがゆえに、下層ではBランクを超える冒険者が十人以上でパーティーを組んで挑むのがセオリーとなっていた。
逆に言えば、たかだかAランクが1人いるだけの即席パーティーで、Cランク以下の冒険者をお守りの如く引き連れて攻略できるような場所ではない。
――が、ボコボコにして泣かせてやろうと思っていたヤツに、あっさりと返り討ちにされ、プライドをズタズタにされた君塚は頭に血が上っていた。
ただでさえ傲慢な人間が、理性が完全に吹っ飛んだ状態で冷静な判断を下せるはずもない。
ゆえに彼は――禁忌を犯す。
「……ここだな」
君塚は、ニヤリと嗤いつつ呟いた。
太古の遺跡の奥にあるような、石造りの巨大な扉があった。
何人の侵入をも拒む、ラスボス部屋のような場所。
しかし、ここはラスボス部屋ではない。知る人ぞ知る、シークレットボスの出現エリアであった。
君塚が個々を知っていたのは、噂で聞いたことがあったからだ。
最下層のとある場所にいるシークレットボスは、ラスボスよりも強力なモンスターである、と。
(くっくっく。ラスボスより強力な個体、か……となれば。当然、ポイント数も比べものにならないだろうな)
一度ヤツに撤退を促された、次こそはポイント勝負で完膚なきまでに打ち負かす必要がある。
だから、ここを選んだ。
「行くぞ、おまえら」
「ほ、ほんとに行くんですか?」
「流石に、CランクやDランクしかいないこのメンバーで挑むのは、自殺行為だと思うんですが!」
「うるせぇ! 俺の決定だ、黙ってついて来やがれ! (ちっ、どいつもこいつも、日和ってばかりで使えねぇヤツらだぜ)」
舌打ちしつつ、君塚は石の扉に手をかける。
次の瞬間、特に力をかけたわけでもないのに、ゴゴゴゴ……と軋みながら扉が開いた。
まるで、愚かな挑戦者を誘い込む食虫植物がごとく。飢えたその口が、奥へ向かって大きく開いたのだ。
哀れな羽虫の群れは、そのまま奥へと突き進む。
中は、まるでダンジョンのボス部屋だった。(実際にダンジョンのボス部屋なのだが、これ異常に相応しい表現がない)
円形に整えられた、コロッセオのような焦げ茶色の空間。
床は石のタイルがずらりと敷き詰められ、周囲には松明が等間隔に並んでいて、ほの暗い空間を照らしている。
君塚達が、サークル上の床の中央付近まで進んだときだった。
ギィ……と音を立てて、石の扉が閉じる。
完全に閉じきった瞬間、風圧で松明の炎が一瞬揺らぎ――その後、息が詰まるような息苦しさが訪れた。
そして――お約束演出と共に、ソイツは現れる。
突如、中央に赤黒い魔法陣が浮かび、地面を走る。
魔法陣から紫電が弾け、赤い光で満たされていく――
「へっ、もったいぶった登場じゃねぇか。俺がすぐに、地獄へ送り返してやんよ」
君塚は、勝ち誇ったような笑みを浮かべ――光が収まった先に、ソイツはいた。
ヘドロを纏ったような茶色の身体は、全高三メートルほど。
妖しい目は赤く輝き、身体に対して大きな拳がどこかアンバランスで、それほど威圧感がないのにも関わらず、否応なく人の恐怖心を引きずり出すその異様。
毒の魔王――“ヴェノム・デーモン・キング”。
それが、このモンスターの正式名称。
魔王というわりにはどこか不格好で、どちらかというとゴーレムの亜種みたいな見た目だが――それは、コイツが魔王らしいから付けられた呼称ではないのだから当然だろう。
ゴーレムのような見た目でありながら、ゴーレムではない。
神話に名を連ねるサイクロプスやミノタウロスなど、パッと想像できる強力な魔物のどれとも違う。
正体不明で理解不能。それなのに、強さは折り紙つきだからこそ付けられた“魔王”という称号。
山台高校の学校ダンジョン。その奥の奥の奥にて挑戦者を地獄に叩き落とす、地獄の門番。
その異様が、君塚達を捕らえていた。
が――彼我の実力差を確かめる前に、愚かな君塚は突撃の命令を出した。
「小手調べだ! てめぇら、さっさと攻撃を仕掛けろ!」
「「「りょ、了解!!」」」
数人の男女が、命令のままに飛び出す。
目の前のボスが強力だろうと、彼等の恐怖の対象は君塚だからだ。
しかし、次の瞬間――恐怖の対象が切り替わる。
ヴェノム・デーモン・キングは小さく吠え、その場で赤黒い瘴気を吹き出す。
たったそれだけだった。
ただそれだけなのに、突撃していた全員が、ガクリと膝を突いた。
「な、なんだこれ……息が、苦しいっ!」
「うっ……め、目眩が」
状態異常。
瘴気に触れたものを、片っ端から行動不能にするその弱体化こそが、毒の魔王の真骨頂であった。
そのガスに触れたものは、筋弛緩、酩酊感、呼吸困難、吐き気、頭痛など様々な異常に襲われ、動けなくなる。
そして――次の瞬間だった。
敵の目が、一際強く光って地べたに這いつくばる彼等を睨む。
やはり、たったそれだけだ。なのに――
「ひ、ひぃいいいいいい!!」
「助けて! 死にたく、死にたくない!!」
「い、嫌だ! 嫌だぁああああ! なんで俺がこんな目に――ッ!!」
まさしく、阿鼻叫喚だった。
見た目は何も攻撃を受けていない。だからこそ、体中を数億匹の蛆が食い尽くすときのような、魂が割れ砕けんばかりの声を上げ、のたうち回っている姿が恐ろしい。
「な、にが――起きてんだ」
端から見守っていた君塚は、呆然と立ち尽くしたまま呟いていた。
状態異常“極”
それが、このモンスターが持つ唯一無二のオリジナルスキル。
睨みつけた対象を恐慌状態に陥らせ、魂を食い潰すような恐怖を与える。
それも――肉体へは一切ダメージを与えず、精神だけを食う凶悪なものだ。
ゆえに――肉体のダメージ判定を基準にした“生還の指輪”の権能を素通りする。
決して死なないが、長時間浴びれば精神を壊す可能性すらある危険な技だった。
そして、この《ハンティング祭》の冒頭。学校の先生のありがた~い長すぎる説明を聞いていた者なら、この言葉を覚えていたはずだ。
――また、強力なレアモンスターの中にはただ単純にダメージを与えてくるだけでない特殊個体もいます。もし勝てないと思ったら、手を出さずに撤退をする判断をすることも大事です――と。
しかし、そんなことを覚えている君塚ではない。
功を焦り、己の分も弁えず災厄に挑んだ結果がこれだった。
「クソッタレがぁああああああ!!」
君塚は吠え、手駒を手も足も出さずに倒した相手へと魔杖を向ける。
「死ねよバケモノ! ライトニング・ブラスターァアアアアアアッ!」
己の心に沸きかけた恐怖を押し殺すように叫び、君塚は渾身の一撃を放つ。
後のことなど考えない。
MPを最大値の半分近く消費する、彼の44ある必殺技のうち最強と自負している光属性魔法スキルを放つ。
視界を焼き尽くすような眩い閃光が弾けた。
極光の戦鎚が、ヴェノム・キング・デーモンへと肉薄する。
並みのモンスターなら、欠片も残さず消し炭にする浄化の光が、魔王の肉体を捕らえ――腹に大穴を開けた。
「くっ……はは、はっははははは! なんだ、なんだよ! 大したことな――」
無理矢理自分を安心させようと高笑いしていた君塚だが、次の瞬間目を剥いた。
再生、とは少し違う。
今の攻撃は、まるで効いていませんとばかりに、ヘドロでできた肉体が瞬く間に元に戻っていく。
「――は? ふざけんなよ。俺の、最強の一撃だぞ? なんだよ、お前。そのけろっとしてる感じ。あの時の、俺の邪魔をしたときの翔と一緒じゃねぇか!! そんなに俺を惨めにさせて楽しいか! ぁあっ!?」
今日だけで、手も足も出ない相手に二度も当たっている。
その事実が、認めたくないという気持ちを食い破って、なけなしのプライドを砕き、真っ黒に塗りつぶしていく。
「クソガァアアアアアアアアアアッ!!」
怒りのままに、我を忘れた君塚は自暴自棄の特攻を仕掛けようと魔杖を構えて突進する。
しかし――敵は、それすらも許さない。今まで誰かに与えた恐怖を、一度に返還でもするかのように。
ただ無機質に、機械的に。
理不尽が形をとった敵は、君塚を対象と設定して睨みつけた。
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