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第三章 《ハンティング祭》の騒乱編
第46話 嵐の前の静けさ
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《翔視点》
君塚との激戦後。
俺は鉱石の豊富にある7階層を離れ、12階層へ移動してレアな植物を採集していた。
直接戦闘ばかりで忘れがちだが、今回はあくまでポイント勝負。
恐怖と屈辱は与えてやったが、ああいう輩が潔く引き下がるとは思えない。
故に、最後まで気を抜けない状況だった。
12階層は、7階層に比べて人が多かった。
どうやらここは、直接戦闘よりも机に齧り付いての研究に勤しむ、ダンジョン生態研究部の狩り場だったらしい。
レアな花や薬草を求めて、ダンジョン生態研究部の部員と思われる人々が、採集に勤しんでいた。
俺は、持ち前の高度な探索スキルをフルに活用して、彼等が見落とした植物をちょくちょく刈ることにしたのだった。
――と、そんな感じでポイント集めを続けていた俺だったが、制限時間が迫ってくるごとに、疑問に思うことがあった。
終了まで15分を切った頃。
さながら、自治会主導の近所の公園の草むしりみたいな感じで、腰をかがめてむしった薬草を袋に放り込んでいた俺は、ふと呟いていた。
「……君塚のヤツ。あれから、全然邪魔してこないな」
そう。
取り巻きA、Bを撃退し、本人をボッコボコにしてからもうかなり経つのに、一向に次の罠を仕掛けて来る気配がないのだ。
なにしろ、嫌がらせにおいては憎たらしいほどに頭の回る君塚のことだ。
頭のネジが外れて、暴走してしまってもおかしくはない。なりふり構わず、取り巻き達も巻き込んで、全員で俺に挑んでくるとか――そんなことをしても、なんら不思議ではないのだ。
なのに、それをしてこないのは、一体どういうことだろうか?
終了直前まで俺を油断させて、一気に攻め込んでくるのだろうか? それとも――
「俺の邪魔ができない状況に陥っているのか……?」
どちらにせよ、無策だから何もしてこないというのだけは、有り得ないだろう。
そう思い、最後まで警戒していた俺だったが――どういうわけか結局何もないまま、終了のブザーが鳴った。
「どういうことだ?」
俺は、拍子抜けしつつも、思ったより妨害が少なかったことに感謝しつつ、集計ポイントかつ集合場所である第1階層へ向かうのだった。
――が、俺はここで、安心すべきではなかったのだ。
君塚からの襲撃がないことを幸いと思うのではなく、とんでもない異常事態が起きていると怪しむべきだった。
けれど、俺がそれを思い知るのは、もう少し後の話である。
――。
第1階層入り口付近のホールについた俺は、思わずほっと息を吐く。
なんだかんだ言って、気を張っていたのだ。
ホール(と言っても、ボス部屋みたいに部屋全体がドーム状に広くなっていて、申し訳程度に赤いカーペットが敷いてある程度だが)は、各階層から次々と戻ってくる生徒達で盛り上がっていた。各々戦利品を手に、友人と語り合っている。
俺も、早いとこ収穫物を集計して貰うとしよう。
そう思いつつ、俺はかついだ二つの袋を掴み直す。
それぞれ、中には鉱石と草花が大量に入っている。
一欠片5000ポイントの鉱物が、ざっと50近く。
その上で、一つ500ポイントから、レアな薬草では8000ポイント近くに昇る植物が袋一杯に詰め込まれている。
目算で、ざっと50万ポイントはくだらないだろう。
レアアイテムばかりを集めた結果のこれである。
ダンジョン内の天井付近に貼ってある、巨大な電光掲示板のような液晶には、リアルタイムで本日の集計結果のトップ10が表示されていた。
1位の人物は、Aクラスの桐谷和毅という人らしい。獲得ポイントは17万8300ポイント。
もちろん、今も集計を待っている人達が多くいるため、その中から彼のポイントを超える者も現れるだろうが――それでも俺のポイント数を越える者がいるとは思えない。
よほどのイレギュラーでも起きない限り、取り巻きを利用してちまちまモンスターを狩っている君塚に負けることはないだろう。
そんなことを思いつつ、俺は、集計の列に並ぼうとして――
「おーい、かっくん!」
不意に、そんな呼び声が俺の耳に届く。
その瞬間、俺は口から心臓が飛び出すかと思った。
――この、いちご味のあめ玉を転がすような甘く滑らかな声は……まさか。
というか、俺のことをその渾名で呼ぶ人自体、俺は1人しか知らない。
驚いて振り返った俺の視線の先にいたのは、目が覚めるような金色の長い髪と、海よりも深い青の瞳が特徴的な美少女だった。
鼻や頬にテーピングやガーゼを貼っている、痛々しい状況なのにもかかわらず、それが気にならないくらいの美貌を持つその少女は――今日ここにいるはずのない人であった。
というか、君塚の暴走に巻き込まれて欲しくないという意味で、ここにいてはならないはずの人であった。
こと、どっかのアホが理性のたがを外して、イベント終了後など関係なく、何をしてくるかわからない現状においては。
だから、俺は思わずその人の名前を叫んでいた。
「の、乃花!? なんでここに――っ!?」
君塚との激戦後。
俺は鉱石の豊富にある7階層を離れ、12階層へ移動してレアな植物を採集していた。
直接戦闘ばかりで忘れがちだが、今回はあくまでポイント勝負。
恐怖と屈辱は与えてやったが、ああいう輩が潔く引き下がるとは思えない。
故に、最後まで気を抜けない状況だった。
12階層は、7階層に比べて人が多かった。
どうやらここは、直接戦闘よりも机に齧り付いての研究に勤しむ、ダンジョン生態研究部の狩り場だったらしい。
レアな花や薬草を求めて、ダンジョン生態研究部の部員と思われる人々が、採集に勤しんでいた。
俺は、持ち前の高度な探索スキルをフルに活用して、彼等が見落とした植物をちょくちょく刈ることにしたのだった。
――と、そんな感じでポイント集めを続けていた俺だったが、制限時間が迫ってくるごとに、疑問に思うことがあった。
終了まで15分を切った頃。
さながら、自治会主導の近所の公園の草むしりみたいな感じで、腰をかがめてむしった薬草を袋に放り込んでいた俺は、ふと呟いていた。
「……君塚のヤツ。あれから、全然邪魔してこないな」
そう。
取り巻きA、Bを撃退し、本人をボッコボコにしてからもうかなり経つのに、一向に次の罠を仕掛けて来る気配がないのだ。
なにしろ、嫌がらせにおいては憎たらしいほどに頭の回る君塚のことだ。
頭のネジが外れて、暴走してしまってもおかしくはない。なりふり構わず、取り巻き達も巻き込んで、全員で俺に挑んでくるとか――そんなことをしても、なんら不思議ではないのだ。
なのに、それをしてこないのは、一体どういうことだろうか?
終了直前まで俺を油断させて、一気に攻め込んでくるのだろうか? それとも――
「俺の邪魔ができない状況に陥っているのか……?」
どちらにせよ、無策だから何もしてこないというのだけは、有り得ないだろう。
そう思い、最後まで警戒していた俺だったが――どういうわけか結局何もないまま、終了のブザーが鳴った。
「どういうことだ?」
俺は、拍子抜けしつつも、思ったより妨害が少なかったことに感謝しつつ、集計ポイントかつ集合場所である第1階層へ向かうのだった。
――が、俺はここで、安心すべきではなかったのだ。
君塚からの襲撃がないことを幸いと思うのではなく、とんでもない異常事態が起きていると怪しむべきだった。
けれど、俺がそれを思い知るのは、もう少し後の話である。
――。
第1階層入り口付近のホールについた俺は、思わずほっと息を吐く。
なんだかんだ言って、気を張っていたのだ。
ホール(と言っても、ボス部屋みたいに部屋全体がドーム状に広くなっていて、申し訳程度に赤いカーペットが敷いてある程度だが)は、各階層から次々と戻ってくる生徒達で盛り上がっていた。各々戦利品を手に、友人と語り合っている。
俺も、早いとこ収穫物を集計して貰うとしよう。
そう思いつつ、俺はかついだ二つの袋を掴み直す。
それぞれ、中には鉱石と草花が大量に入っている。
一欠片5000ポイントの鉱物が、ざっと50近く。
その上で、一つ500ポイントから、レアな薬草では8000ポイント近くに昇る植物が袋一杯に詰め込まれている。
目算で、ざっと50万ポイントはくだらないだろう。
レアアイテムばかりを集めた結果のこれである。
ダンジョン内の天井付近に貼ってある、巨大な電光掲示板のような液晶には、リアルタイムで本日の集計結果のトップ10が表示されていた。
1位の人物は、Aクラスの桐谷和毅という人らしい。獲得ポイントは17万8300ポイント。
もちろん、今も集計を待っている人達が多くいるため、その中から彼のポイントを超える者も現れるだろうが――それでも俺のポイント数を越える者がいるとは思えない。
よほどのイレギュラーでも起きない限り、取り巻きを利用してちまちまモンスターを狩っている君塚に負けることはないだろう。
そんなことを思いつつ、俺は、集計の列に並ぼうとして――
「おーい、かっくん!」
不意に、そんな呼び声が俺の耳に届く。
その瞬間、俺は口から心臓が飛び出すかと思った。
――この、いちご味のあめ玉を転がすような甘く滑らかな声は……まさか。
というか、俺のことをその渾名で呼ぶ人自体、俺は1人しか知らない。
驚いて振り返った俺の視線の先にいたのは、目が覚めるような金色の長い髪と、海よりも深い青の瞳が特徴的な美少女だった。
鼻や頬にテーピングやガーゼを貼っている、痛々しい状況なのにもかかわらず、それが気にならないくらいの美貌を持つその少女は――今日ここにいるはずのない人であった。
というか、君塚の暴走に巻き込まれて欲しくないという意味で、ここにいてはならないはずの人であった。
こと、どっかのアホが理性のたがを外して、イベント終了後など関係なく、何をしてくるかわからない現状においては。
だから、俺は思わずその人の名前を叫んでいた。
「の、乃花!? なんでここに――っ!?」
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