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第二章 弓使いと学校のアイドル編
第32話 (悲報)真なるラスボス、降臨する
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――その後はいろいろと大変であった。
無事地上に出た頃には、先生が予め呼んでいたのだろう。救急車が数台止まっていた。
重傷を負っている真美さんを救急隊員に引き渡し、乃花もそれなりに大きなケガを負っているから、真美の救急車に同乗する形で病院へと運ばれていった。
とりあえず一段落ついたことで、ほっと胸をなで下ろす俺であったが。
そこでトントンと、俺の肩が後ろから誰かに叩かれる。
振り向いた先にいたのは、マッシブ先生こと、体育教師の磨渋先生であった。
彼は(目以外)にっこりと笑って、一言。
「お疲れさん。君がいてくれて本当に助かったよ。子どもの命を預かる一教師として、心から感謝している。……ところで、ダンジョン運営委員会に問い合わせたんだが、君に救助依頼をした事実はないと返されたんだが、これについてどう思うね?」
――結果。
超絶説教タイムへと洒落込んだのであった。
――。
そんなこんなで、家に帰るのは夜の9時を回る頃になってしまった。
「ただいまー」
「お帰りー……って、どうしたのお兄ちゃん?」
玄関まで出迎えに来た亜利沙が、げんなりとなって帰宅した兄の姿を見て、訝しむように眉根をよせる。
俺は、はぁとため息をついて、
「いやー、無理矢理立ち入り制限されてるダンジョンに入ったから、めっちゃ怒られたよ。「何かあったらどうすんだー!」ってさ。まあ、俺が入ってなかったら少なくとも2人分の命がどうなっていたかわからないから、その点情状酌量の余地があるってんで、大目に見てくれたけどね」
といっても、これはあくまで、立ち入り禁止のダンジョンに踏み込んだ件について、現場いにいた大人達から許しが出ただけの話。
ダンジョン運営委員会の関係者を騙って強引にダンジョンに踏み込んだ件に関しては、後日ダンジョン運営委員会から直々にお達しがあるらしい。
まあ、そうだとしても――
「げんなりしてる割りには、なんか吹っ切れたみたいな表情だね」
俺の心情を、亜利沙が的確に察してくる。
やはり、妹の観察眼は鋭いなと思いつつ、俺は口を開いた。
「まあね。……本当に、助けられて良かった」
誰も死者が出なかった。
そして――彼女を泣かせたまま、永遠にお別れみたいなことにもならなかった。
それが、何より嬉しいから。
「そっか」
亜利沙は優しげに微笑んでから、切り替えるようにパンと手を叩いた。
「よし。じゃあ、早く手洗いうがいしてきてね。ご飯温め直すから。お腹空いたでしょ?」
「ああ、助かる」
俺は一言そう答えて、洗面台へ向かったのだった。
――。
「そういえば、叔母さんは?」
手洗いうがいを終えた俺は、レンジで温め直された肉じゃがや野菜炒めが並ぶテーブルについた。
「今お風呂」
そう答えながら、キッチンから出てきた亜利沙は俺の方へ歩いてくる。その手に――赤い何かが乗った皿があった。
「……おい、亜利沙。それ」
「ん? これがどうかした?」
「俺が見ているのが幻でないとしたら、それはトマ――」
「うん、トマトだね?」
にっこり微笑んで、亜利沙はそう答えた。
――忘れていた。そういえば、出掛ける前、夕食が遅れるペナルティで、コイツと格闘することが決まっていたんだった。
「あのー亜利沙さん? 大変申し訳ないのですが、今回トマトはお預けということにはできませんでしょうか? わたくし、彼女たちを助けるために大立ち回りをして命がけで戦ってきて、もうこのあとトマトと呼ばれる世界最凶のラスボスと真正面から殴り合う気力は残っていないんですが」
半分涙目で、思わず敬語になって懇願してしまう俺。
が――、一体何が、妹の気に障ったのか?
「……彼女たち、だと?」
亜利沙の声のトーンが、1オクターブほど落ちた。
「まさかキサマ。命を賭けて助けたのは、女の子(しかも複数人)と申すのか?」
「え、はい。そうですが……?」
「ふーん、ほー、へー。それで? まさかとは思うけど、どさくさに紛れて女の子の頭撫でたり、抱っこしたり、動けない少女をおぶって背中に当たる胸の感触を堪能したり、そんなことしてないよね?」
「そんなことするわけが――ッ!」
否定しかけてことばに詰まる。
――そういえば、乃花の頭に手を置いた気もするし、抱き寄せた状態で上層階に逃げた気もする。真美さんという女の子は、おんぶして運んだような記憶が――
と、そんな俺の内心の焦りをまたしても悟ったのか、亜利沙は笑顔のまま硬直して――次の瞬間、何かが一気に爆発した。
「テメェこの無自覚スカシ野郎! デフォルトで女の子惚れさせプログラムでも頭に詰め込んでんだろ! どんだけ乙女の純情弄べば気が済むんだこのクソバカお兄ちゃん!!」
「えぇえええ!? なんかよくわかんないけど怒られた!? てか口悪くなってない!?」
だが、弁明のチャンスは与えられなかった。
怒り(?)で顔を真っ赤にした亜利沙は、お行儀を気にせず皿の上においてあったカット済みトマトを一切れと言わず三切れくらいひっつかむと、容赦なく俺の口に放り込んだ。
「むぐっ!?」
「さあ喰えこの野郎! キサマの苦しみは、この義理の妹の心の痛みと変わんねぇんだよぉおおおおおおっ!」
すっかりキャラ崩壊した亜利沙が、よくわからないことを言っているが。
正直、俺はそれどころではなかった。
トマトin俺の口の中、いっぱい。
結果。
「~~~~ッッッ!?」
――俺は、この日一番と言えるレベルで、全力で悶絶することとなったのだった。
無事地上に出た頃には、先生が予め呼んでいたのだろう。救急車が数台止まっていた。
重傷を負っている真美さんを救急隊員に引き渡し、乃花もそれなりに大きなケガを負っているから、真美の救急車に同乗する形で病院へと運ばれていった。
とりあえず一段落ついたことで、ほっと胸をなで下ろす俺であったが。
そこでトントンと、俺の肩が後ろから誰かに叩かれる。
振り向いた先にいたのは、マッシブ先生こと、体育教師の磨渋先生であった。
彼は(目以外)にっこりと笑って、一言。
「お疲れさん。君がいてくれて本当に助かったよ。子どもの命を預かる一教師として、心から感謝している。……ところで、ダンジョン運営委員会に問い合わせたんだが、君に救助依頼をした事実はないと返されたんだが、これについてどう思うね?」
――結果。
超絶説教タイムへと洒落込んだのであった。
――。
そんなこんなで、家に帰るのは夜の9時を回る頃になってしまった。
「ただいまー」
「お帰りー……って、どうしたのお兄ちゃん?」
玄関まで出迎えに来た亜利沙が、げんなりとなって帰宅した兄の姿を見て、訝しむように眉根をよせる。
俺は、はぁとため息をついて、
「いやー、無理矢理立ち入り制限されてるダンジョンに入ったから、めっちゃ怒られたよ。「何かあったらどうすんだー!」ってさ。まあ、俺が入ってなかったら少なくとも2人分の命がどうなっていたかわからないから、その点情状酌量の余地があるってんで、大目に見てくれたけどね」
といっても、これはあくまで、立ち入り禁止のダンジョンに踏み込んだ件について、現場いにいた大人達から許しが出ただけの話。
ダンジョン運営委員会の関係者を騙って強引にダンジョンに踏み込んだ件に関しては、後日ダンジョン運営委員会から直々にお達しがあるらしい。
まあ、そうだとしても――
「げんなりしてる割りには、なんか吹っ切れたみたいな表情だね」
俺の心情を、亜利沙が的確に察してくる。
やはり、妹の観察眼は鋭いなと思いつつ、俺は口を開いた。
「まあね。……本当に、助けられて良かった」
誰も死者が出なかった。
そして――彼女を泣かせたまま、永遠にお別れみたいなことにもならなかった。
それが、何より嬉しいから。
「そっか」
亜利沙は優しげに微笑んでから、切り替えるようにパンと手を叩いた。
「よし。じゃあ、早く手洗いうがいしてきてね。ご飯温め直すから。お腹空いたでしょ?」
「ああ、助かる」
俺は一言そう答えて、洗面台へ向かったのだった。
――。
「そういえば、叔母さんは?」
手洗いうがいを終えた俺は、レンジで温め直された肉じゃがや野菜炒めが並ぶテーブルについた。
「今お風呂」
そう答えながら、キッチンから出てきた亜利沙は俺の方へ歩いてくる。その手に――赤い何かが乗った皿があった。
「……おい、亜利沙。それ」
「ん? これがどうかした?」
「俺が見ているのが幻でないとしたら、それはトマ――」
「うん、トマトだね?」
にっこり微笑んで、亜利沙はそう答えた。
――忘れていた。そういえば、出掛ける前、夕食が遅れるペナルティで、コイツと格闘することが決まっていたんだった。
「あのー亜利沙さん? 大変申し訳ないのですが、今回トマトはお預けということにはできませんでしょうか? わたくし、彼女たちを助けるために大立ち回りをして命がけで戦ってきて、もうこのあとトマトと呼ばれる世界最凶のラスボスと真正面から殴り合う気力は残っていないんですが」
半分涙目で、思わず敬語になって懇願してしまう俺。
が――、一体何が、妹の気に障ったのか?
「……彼女たち、だと?」
亜利沙の声のトーンが、1オクターブほど落ちた。
「まさかキサマ。命を賭けて助けたのは、女の子(しかも複数人)と申すのか?」
「え、はい。そうですが……?」
「ふーん、ほー、へー。それで? まさかとは思うけど、どさくさに紛れて女の子の頭撫でたり、抱っこしたり、動けない少女をおぶって背中に当たる胸の感触を堪能したり、そんなことしてないよね?」
「そんなことするわけが――ッ!」
否定しかけてことばに詰まる。
――そういえば、乃花の頭に手を置いた気もするし、抱き寄せた状態で上層階に逃げた気もする。真美さんという女の子は、おんぶして運んだような記憶が――
と、そんな俺の内心の焦りをまたしても悟ったのか、亜利沙は笑顔のまま硬直して――次の瞬間、何かが一気に爆発した。
「テメェこの無自覚スカシ野郎! デフォルトで女の子惚れさせプログラムでも頭に詰め込んでんだろ! どんだけ乙女の純情弄べば気が済むんだこのクソバカお兄ちゃん!!」
「えぇえええ!? なんかよくわかんないけど怒られた!? てか口悪くなってない!?」
だが、弁明のチャンスは与えられなかった。
怒り(?)で顔を真っ赤にした亜利沙は、お行儀を気にせず皿の上においてあったカット済みトマトを一切れと言わず三切れくらいひっつかむと、容赦なく俺の口に放り込んだ。
「むぐっ!?」
「さあ喰えこの野郎! キサマの苦しみは、この義理の妹の心の痛みと変わんねぇんだよぉおおおおおおっ!」
すっかりキャラ崩壊した亜利沙が、よくわからないことを言っているが。
正直、俺はそれどころではなかった。
トマトin俺の口の中、いっぱい。
結果。
「~~~~ッッッ!?」
――俺は、この日一番と言えるレベルで、全力で悶絶することとなったのだった。
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