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第二章 弓使いと学校のアイドル編
第25話 絶体絶命
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《三人称視点》
「な、何よこれ! ちょっとデカすぎない!?」
真美は滝のように脂汗を浮かべ、首が折れそうなほど上を見上げていた。
この17階層の中でもとびきり天井が高いこの空間を埋め尽くすくらいの、巨体。
通常の“エンペラー・ゴーレム”の一回りか二回り大きい、などという甘ったれた次元ではない。
高さで言えば5倍近い。三次元となる体積ならば、倍率はもっと上だろう。
視界全てを埋め尽くす、圧倒的なまでの重圧。
一体、この巨大な“エンペラー・ゴーレム”は何なのか。
2人にはまるでわからない。何一つわからないが――
(これは、やばい! まともにかち合っちゃいけない相手だ!)
乃花は、真っ白になりかけた頭でそう思う。
いや、思うまでもなく全身の感覚が警鐘を鳴らしている。
「グワァアアアアアアアアアアアア!」
変異体ゴーレムが、巨大な顔を横真っ二つに裂いて、吠える。
たったそれだけで、乃花の鼓膜は危うく破れそうになるくらいビリビリと震え、衝撃が頭を突き抜ける。
声だけで衝撃波が生まれ、ダンジョン全体が大きく揺れる。それは、まるで音響兵器だ。
「くっそ……耳が死ぬ! 乃花、はやく逃げよ!」
「う、うん!」
真美につられ、乃花は踵を返して、来た道を引き返そうとする。
が、そんな乃花達を狙うように、ゴーレムの単眼が怪しく光る。
低い駆動音を上げ、その岩のような拳が持ち上げられた。
「マズい! 来る!」
乃花が後ろを振り返って叫んだ瞬間、ゴーレムの豪腕が振り下ろされた。
隕石が降ってくるかのような重圧とともに、巨大な拳が迫る。
この速度では、とても振り切れそうにない。
「ちっ! 乃花は先に行って!」
「真美ちゃん!?」
驚いて目を見開く乃花と位置を入れ替えるように、乃花とゴーレムの間に飛び込んだ。
「防御スキル――“バリア”!」
防御こそが“盾使い”の真骨頂だと言わんばかりに、真美は両足で地面を踏ん張り、ゴーレムの拳の前へ踊り出る。
構えた盾の正面に、半透明の六角形を並べた結界が出現する。
「今のうちに奥へ逃げて! 早――」
刹那、真美の声が途切れた。
一瞬、乃花は目の前で起きたことが信じられなかった。
バリアなんて関係なかった。
悪戯好きの子どもが、指で障子に穴を開けるかのように。
いとも容易く強固なバリアが砕け、真美の構えた騎士風の盾ごと、斜め横に叩き飛ばしていた。
「ぐっ、あ……!」
ひしゃげた盾を手放した真美が、ダンジョンの外壁に背中を打ち付け、ずるずると地面へ落ちていく。
「ま――」
空白に陥りかけた思考が、ダンジョンの壁にぐったりと背中を預けて動かない真美の額から、赤い血が垂れたことで現実に引き戻される。
「真美ちゃぁあああああんっ!!」
乃花は、目の前のゴーレムのことすら一瞬忘れて、彼女の元へ無我夢中で走った。
真美は気を失っていた。気を失うほどに、深刻なダメージを負っていた。
腕は大きく腫れていて、青くなっている。この分では、骨が折れていたとしても不思議じゃない。
「な、なんで……?」
乃花は、震える声で呟いた。
頭が、現実を受け入れることを拒絶している。だって、こんなこと有り得ないはずなのだ。
ここまでのダメージを負ったのにも関わらず、リタイアしないことが。
真美の右手の中指には、金色に輝く“生還の指輪”がはめられている。
なのに、ダメージアウト判定にならない。救護室へ転送されない。
その状況を受け入れるのを必死で拒み続ける乃花に、残酷な現実が突きつけられた。
『緊急放送です! 現在、ダンジョン内で異常事態が発生中! モンスターのランクが1~2段階増加しています! 加えて、“生還の指輪”の機能が停止しています! 現在、救助部隊を編成中です! 皆さんはモンスターとの戦闘を避け、至急第1階層に撤退をしてください! 繰り返します! 現在、ダンジョン内で――』
そんな、切羽詰まった声で語られるダンジョン内放送のせいで。乃花は、現実を知ってしまった。
「そ、んな……」
乃花の視界から、色が消えていく。
代わりに、暴れ回る心臓の音だけがいやに耳に響く。
“生還の指輪”が機能しない? モンスターが強くなっている?
そんなの……沸くはずのない中ボス用のドームエリアで急に出現した、エリアボスの強化体に襲われている現状、死ぬことを強制されているようなものじゃないか。
「嫌、だ……」
乃花は半ばパニックになりかけて、そう声を漏らす。
逃げたい、死にたくない、助けて!
そう叫びたくても、喉がからからに渇いてしまい、声が出せない。
(誰か助けて……!)
心の中でそう叫ぶ乃花の脳裏に浮かぶのは、他でもない。
優しげで、可愛らしい笑顔の、誰より強い彼の姿。でも、今この場に彼はいない。
もう何もかもを諦め、絶望した――そのときであった。
――“絶望を射貫く弓使いは、突然に出現する”――
「な、何よこれ! ちょっとデカすぎない!?」
真美は滝のように脂汗を浮かべ、首が折れそうなほど上を見上げていた。
この17階層の中でもとびきり天井が高いこの空間を埋め尽くすくらいの、巨体。
通常の“エンペラー・ゴーレム”の一回りか二回り大きい、などという甘ったれた次元ではない。
高さで言えば5倍近い。三次元となる体積ならば、倍率はもっと上だろう。
視界全てを埋め尽くす、圧倒的なまでの重圧。
一体、この巨大な“エンペラー・ゴーレム”は何なのか。
2人にはまるでわからない。何一つわからないが――
(これは、やばい! まともにかち合っちゃいけない相手だ!)
乃花は、真っ白になりかけた頭でそう思う。
いや、思うまでもなく全身の感覚が警鐘を鳴らしている。
「グワァアアアアアアアアアアアア!」
変異体ゴーレムが、巨大な顔を横真っ二つに裂いて、吠える。
たったそれだけで、乃花の鼓膜は危うく破れそうになるくらいビリビリと震え、衝撃が頭を突き抜ける。
声だけで衝撃波が生まれ、ダンジョン全体が大きく揺れる。それは、まるで音響兵器だ。
「くっそ……耳が死ぬ! 乃花、はやく逃げよ!」
「う、うん!」
真美につられ、乃花は踵を返して、来た道を引き返そうとする。
が、そんな乃花達を狙うように、ゴーレムの単眼が怪しく光る。
低い駆動音を上げ、その岩のような拳が持ち上げられた。
「マズい! 来る!」
乃花が後ろを振り返って叫んだ瞬間、ゴーレムの豪腕が振り下ろされた。
隕石が降ってくるかのような重圧とともに、巨大な拳が迫る。
この速度では、とても振り切れそうにない。
「ちっ! 乃花は先に行って!」
「真美ちゃん!?」
驚いて目を見開く乃花と位置を入れ替えるように、乃花とゴーレムの間に飛び込んだ。
「防御スキル――“バリア”!」
防御こそが“盾使い”の真骨頂だと言わんばかりに、真美は両足で地面を踏ん張り、ゴーレムの拳の前へ踊り出る。
構えた盾の正面に、半透明の六角形を並べた結界が出現する。
「今のうちに奥へ逃げて! 早――」
刹那、真美の声が途切れた。
一瞬、乃花は目の前で起きたことが信じられなかった。
バリアなんて関係なかった。
悪戯好きの子どもが、指で障子に穴を開けるかのように。
いとも容易く強固なバリアが砕け、真美の構えた騎士風の盾ごと、斜め横に叩き飛ばしていた。
「ぐっ、あ……!」
ひしゃげた盾を手放した真美が、ダンジョンの外壁に背中を打ち付け、ずるずると地面へ落ちていく。
「ま――」
空白に陥りかけた思考が、ダンジョンの壁にぐったりと背中を預けて動かない真美の額から、赤い血が垂れたことで現実に引き戻される。
「真美ちゃぁあああああんっ!!」
乃花は、目の前のゴーレムのことすら一瞬忘れて、彼女の元へ無我夢中で走った。
真美は気を失っていた。気を失うほどに、深刻なダメージを負っていた。
腕は大きく腫れていて、青くなっている。この分では、骨が折れていたとしても不思議じゃない。
「な、なんで……?」
乃花は、震える声で呟いた。
頭が、現実を受け入れることを拒絶している。だって、こんなこと有り得ないはずなのだ。
ここまでのダメージを負ったのにも関わらず、リタイアしないことが。
真美の右手の中指には、金色に輝く“生還の指輪”がはめられている。
なのに、ダメージアウト判定にならない。救護室へ転送されない。
その状況を受け入れるのを必死で拒み続ける乃花に、残酷な現実が突きつけられた。
『緊急放送です! 現在、ダンジョン内で異常事態が発生中! モンスターのランクが1~2段階増加しています! 加えて、“生還の指輪”の機能が停止しています! 現在、救助部隊を編成中です! 皆さんはモンスターとの戦闘を避け、至急第1階層に撤退をしてください! 繰り返します! 現在、ダンジョン内で――』
そんな、切羽詰まった声で語られるダンジョン内放送のせいで。乃花は、現実を知ってしまった。
「そ、んな……」
乃花の視界から、色が消えていく。
代わりに、暴れ回る心臓の音だけがいやに耳に響く。
“生還の指輪”が機能しない? モンスターが強くなっている?
そんなの……沸くはずのない中ボス用のドームエリアで急に出現した、エリアボスの強化体に襲われている現状、死ぬことを強制されているようなものじゃないか。
「嫌、だ……」
乃花は半ばパニックになりかけて、そう声を漏らす。
逃げたい、死にたくない、助けて!
そう叫びたくても、喉がからからに渇いてしまい、声が出せない。
(誰か助けて……!)
心の中でそう叫ぶ乃花の脳裏に浮かぶのは、他でもない。
優しげで、可愛らしい笑顔の、誰より強い彼の姿。でも、今この場に彼はいない。
もう何もかもを諦め、絶望した――そのときであった。
――“絶望を射貫く弓使いは、突然に出現する”――
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