21 / 135
第二章 弓使いと学校のアイドル編
第21話 妹の激励
しおりを挟む
嫌な予感がする。
もしも、高嶺さん達が既にダンジョンにいて、“生還の指輪”が機能していないとしたら。
もしも、17階層にいる“エンペラー・ゴーレム”の強さが跳ね上がっているとしたら。
「これ、相当マズいんじゃ……!」
「落ち着いて、お兄ちゃん」
危うくテンパりかけた俺を、亜利沙が宥める。
「確かに状況はヤバいけど、学校だって犠牲者が出ないように対処しているはずだよ」
「そ、そうか……そうだね」
俺は、少しだけ冷静さを取り戻した頭で考える。
確かに亜利沙の言う通りだ。
ダンジョン内の安全が損なわれた状況で、犠牲者を減らすための努力を怠るわけがない。
現にこうして二次被害が出ないよう一斉メールを出しているわけだし、ダンジョン内に警報なり指示なりが流れているはずだ。
それに、“生還の指輪”がなくても安全に帰る方法は一つだけだが存在する。
それは転送陣だ。
全25層ある学校内ダンジョンの各階層に、それぞれ一つずつ設置されているそれは、その名の通り指定した階層にワープできるようになっている。
センター・ダンジョンなどの大型ダンジョンには、もっと多く設置されているが、学校内ダンジョンはそこまで大きいものではないため、各階層に一つしかない。
だがそれでも、転送陣の上に乗りさえすれば、安全な1階層まで即座に飛べるのだ。
だからきっと、下層を攻略中の人達も、とっくに避難が完了しているだろう。
そう思い込み、安堵の息を吐いた俺だったが――
再度スマホが振動し、メールの着信を知らせる。
差出人は、今回も山台高校。すぐさまメールを開いた俺は、その場で凍り付いた。
『from:yamadai high school group.xyz.com
【緊急・続】保護者・生徒各位
ダンジョン内に、新たな問題が見つかりました。15~17階層のワープポータルが消失しています。該当区域に取り残された生徒の救出は順次開始いたします。繰り返しになりますが、二次被害の発生を避けるため、ダンジョン内には入らないでください』
俺はしばらく無言でそのメールを見つめたあと、意を決して口を開いた。
「――なあ、亜利沙」
「だめ。ご飯が冷める」
「まだ何も言ってないんだけど?」
俺は思わずそう突っ込む。
「何年お兄ちゃんと一緒に住んでると思ってるの? お兄ちゃんが、ダンジョンに入ろうとしていることくらいわかってる。それに、私だってお兄ちゃんの背中を押してあげたい」
「じゃあ――」
「でもだめ」
亜利沙の語気強い言葉に、俺は一瞬気圧された。
「お兄ちゃんが、誰のことを助けようとしてるのかはわからない。でも、きっと大切な人だと思う」
「うん」
「それと同じ。私にとってもお兄ちゃんが大切だから、行って欲しくない」
真剣に訴えかけてくる亜利沙を見て、俺は思い出す。
本来は安全であるはずのダンジョン。
そこでイレギュラーが起きて、高嶺さん達の命が危ないのと同じように、俺の命も100%助かる保証がないことを。
俺がSSランクの冒険者であるとか、そんな強さの基準は関係ない。
異常が起きたダンジョンに入れば、皆等しく死の可能性に縛られる。
でも、だからこそ――
ごめん亜利沙。それでも俺は、行きたいんだ。
そう告げようと口を開いたそのとき。
「――って思ってるけど、どうせ止めても行くでしょ、お兄ちゃんは」
呆れたように苦笑いを浮かべ、亜利沙の方が折れた。
「まったく。学校から「二次被害を避けるために、絶対来るな!」って言われてるのに」
「う……でも、俺SSランクだし。行っても足手まといにはならないから、行く理由にはなるというか」
「うそ。どーせ、Eランクだったとしても迷わず行ってたよ。お兄ちゃんは」
苦しい言い訳を一瞬で見抜かれ、俺は苦虫をかみ潰したような顔になってしまう。
「そんなこと、わからないだろ?」
「わかるよ。お兄ちゃんは昔からそうだから。そのお節介で、どれだけ人の心を弄んでると思ってるの?」
「え」
それに関しては、まったく心当たりがないのだが――一体なんの話をしているんだろうか。
よくわからないが、今はそんなことはいい。一刻も早く、高嶺さんの元へ向かわなければ。
「――ごめん。俺、行ってくる!」
「うん、行ってらっしゃい」
「ご飯、あとで必ず食べる!」
「残さず食べてね?」
「ああ! 絶対残さない!」
「よろしい。トマト多めによそっとくから」
「ああ! ……って、え? いやそれはちょっと勘弁して欲しいというか、控えめに言ってダンジョンより恐ろしいというか」
「絶 対 残 さ な い っ て 言 っ た よ ね ?」
「……はい。美味しくいただかせてもらいます」
亜利沙の圧に負け、俺は首を縦に振るしかなかった。
思わぬ形でラスボスが追加され、俺は半べそをかきながら家を飛び出す。
だから、気付かなかった。
「――ほんと。ずるいよお兄ちゃん。いつもいつも、誰かのために一生懸命で……あのとき私を放っといてくれたら、こんな気持ちにならなかったのに」
どこか寂しそうな、それでいて眩しいものを見るような表情で、呟いた言葉に。
それに気付かぬまま、俺は勢いよく濃紺に染まる世界へ繰り出した。
もしも、高嶺さん達が既にダンジョンにいて、“生還の指輪”が機能していないとしたら。
もしも、17階層にいる“エンペラー・ゴーレム”の強さが跳ね上がっているとしたら。
「これ、相当マズいんじゃ……!」
「落ち着いて、お兄ちゃん」
危うくテンパりかけた俺を、亜利沙が宥める。
「確かに状況はヤバいけど、学校だって犠牲者が出ないように対処しているはずだよ」
「そ、そうか……そうだね」
俺は、少しだけ冷静さを取り戻した頭で考える。
確かに亜利沙の言う通りだ。
ダンジョン内の安全が損なわれた状況で、犠牲者を減らすための努力を怠るわけがない。
現にこうして二次被害が出ないよう一斉メールを出しているわけだし、ダンジョン内に警報なり指示なりが流れているはずだ。
それに、“生還の指輪”がなくても安全に帰る方法は一つだけだが存在する。
それは転送陣だ。
全25層ある学校内ダンジョンの各階層に、それぞれ一つずつ設置されているそれは、その名の通り指定した階層にワープできるようになっている。
センター・ダンジョンなどの大型ダンジョンには、もっと多く設置されているが、学校内ダンジョンはそこまで大きいものではないため、各階層に一つしかない。
だがそれでも、転送陣の上に乗りさえすれば、安全な1階層まで即座に飛べるのだ。
だからきっと、下層を攻略中の人達も、とっくに避難が完了しているだろう。
そう思い込み、安堵の息を吐いた俺だったが――
再度スマホが振動し、メールの着信を知らせる。
差出人は、今回も山台高校。すぐさまメールを開いた俺は、その場で凍り付いた。
『from:yamadai high school group.xyz.com
【緊急・続】保護者・生徒各位
ダンジョン内に、新たな問題が見つかりました。15~17階層のワープポータルが消失しています。該当区域に取り残された生徒の救出は順次開始いたします。繰り返しになりますが、二次被害の発生を避けるため、ダンジョン内には入らないでください』
俺はしばらく無言でそのメールを見つめたあと、意を決して口を開いた。
「――なあ、亜利沙」
「だめ。ご飯が冷める」
「まだ何も言ってないんだけど?」
俺は思わずそう突っ込む。
「何年お兄ちゃんと一緒に住んでると思ってるの? お兄ちゃんが、ダンジョンに入ろうとしていることくらいわかってる。それに、私だってお兄ちゃんの背中を押してあげたい」
「じゃあ――」
「でもだめ」
亜利沙の語気強い言葉に、俺は一瞬気圧された。
「お兄ちゃんが、誰のことを助けようとしてるのかはわからない。でも、きっと大切な人だと思う」
「うん」
「それと同じ。私にとってもお兄ちゃんが大切だから、行って欲しくない」
真剣に訴えかけてくる亜利沙を見て、俺は思い出す。
本来は安全であるはずのダンジョン。
そこでイレギュラーが起きて、高嶺さん達の命が危ないのと同じように、俺の命も100%助かる保証がないことを。
俺がSSランクの冒険者であるとか、そんな強さの基準は関係ない。
異常が起きたダンジョンに入れば、皆等しく死の可能性に縛られる。
でも、だからこそ――
ごめん亜利沙。それでも俺は、行きたいんだ。
そう告げようと口を開いたそのとき。
「――って思ってるけど、どうせ止めても行くでしょ、お兄ちゃんは」
呆れたように苦笑いを浮かべ、亜利沙の方が折れた。
「まったく。学校から「二次被害を避けるために、絶対来るな!」って言われてるのに」
「う……でも、俺SSランクだし。行っても足手まといにはならないから、行く理由にはなるというか」
「うそ。どーせ、Eランクだったとしても迷わず行ってたよ。お兄ちゃんは」
苦しい言い訳を一瞬で見抜かれ、俺は苦虫をかみ潰したような顔になってしまう。
「そんなこと、わからないだろ?」
「わかるよ。お兄ちゃんは昔からそうだから。そのお節介で、どれだけ人の心を弄んでると思ってるの?」
「え」
それに関しては、まったく心当たりがないのだが――一体なんの話をしているんだろうか。
よくわからないが、今はそんなことはいい。一刻も早く、高嶺さんの元へ向かわなければ。
「――ごめん。俺、行ってくる!」
「うん、行ってらっしゃい」
「ご飯、あとで必ず食べる!」
「残さず食べてね?」
「ああ! 絶対残さない!」
「よろしい。トマト多めによそっとくから」
「ああ! ……って、え? いやそれはちょっと勘弁して欲しいというか、控えめに言ってダンジョンより恐ろしいというか」
「絶 対 残 さ な い っ て 言 っ た よ ね ?」
「……はい。美味しくいただかせてもらいます」
亜利沙の圧に負け、俺は首を縦に振るしかなかった。
思わぬ形でラスボスが追加され、俺は半べそをかきながら家を飛び出す。
だから、気付かなかった。
「――ほんと。ずるいよお兄ちゃん。いつもいつも、誰かのために一生懸命で……あのとき私を放っといてくれたら、こんな気持ちにならなかったのに」
どこか寂しそうな、それでいて眩しいものを見るような表情で、呟いた言葉に。
それに気付かぬまま、俺は勢いよく濃紺に染まる世界へ繰り出した。
278
お気に入りに追加
595
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる