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第二章 弓使いと学校のアイドル編
第18話 息吹翔の気がかり
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《翔視点》
昼休み。
昼食を食べ終えた俺は、クラス内の喧噪をよそに、自分の席の机に突っ伏してぼんやりと外を眺めていた。
定期的に、小さなため息をつくのも忘れない。
高嶺さんと話すチャンスを掴めないまま、気付けばあの一件から一週間が過ぎていた。
いや、どう話しかければ良いのかわからなかったから、一歩を踏み出せないでいたというのもあるが。
なぜ高嶺さんはあんな反応をしたのか。
考えれば考えるほど、堂々巡りになって答えが出ない。
ただ、「まあ、いいか」などと割り切ることはできなかった。
単純に、女の子を泣かしてしまったという罪悪感もある。
だが、それ以上に気がかりなことが一つ。
「俺……なんかあの子に会ったことある気がするんだよなぁ」
「どうした急に」
不意に英次が俺の方を振り返ってそう問うてきた。
どうやら、自分でも気付かぬうちに独り言を呟いていたらしい。
「いや、ちょっと気がかりなことがあって。なーんか、初めて会った気がしないというか」
「会った気がしないって、誰に」
「隣のクラスの高嶺乃花さん」
そう答えると、英次は気味の悪いものでも見たかのような表情で一言。
「新手のナンパの手口でも考案してんの?」
「ばっ――んなわけないだろ!」
俺は慌てて否定したが、冷静に考えてみればなかなかキモいことを呟いていた気がする。
「それじゃあ、昔どこかで会っていた可能性にかけちゃう、ラブコメ展開ご希望?」
「それも違う!!」
「ま、学校のアイドルにお近づきになりたいなら、男を磨いて貢ぎ物用意して、そんで当たって砕けてこいっ!」
頑張れよ! 的な顔でサムズアップしてみせる英次。
男前なウインクがなんとも憎たらしい。
「いやいやいや、玉砕は確定ルートなの!? しかもなんか、いろいろと勘違いしてない!?」
「え? 「なんか俺、彼女と初めて会った気がしないんだよね~。運命の赤い糸で、前世から結ばれてるのかも♡」的なノリで、とりあえず話しかける口実を作って、高嶺の花とお付き合いしたいって話じゃないの?」
「違うわ!」
まず大前提から勘違いしてやがった。
まあ、あの独り言を聞いていたんじゃ、そういう勘違いをされても文句は言えないのだが。
「わりとマジで、変なご都合主義妄想を繰り広げて、高嶺さんのハートを射止めたいとか思ってないからな?」
――正直に言うと、少しだけ思っていたりするが。
ここは変態認定されるのを避けるため、あくまで無難にやり過ごす。
「ほんとかよ、怪しいなぁ」
「ほんとだよ。ていうか、そういうお前はどうなんだよ」
「え? 正直、なんかカッコいいとこ見せて惚れさせられないかなって、ガッツリ思ってるぜ」
「そ、そうか」
真正面からバカ正直に答えられるとは思わなくて、俺は少々面食らってしまった。
「んだよ、その反応は。思春期男子なら、好きな子を惚れさせるシチュエーションをパターンAからZまで妄想するだろ」
「それは言い過ぎだと思うけど……ちなみに、差し支えなければいくつか教えていただいても?」
「いいぜ? まずパターンA。これは偶然美少女Aの後ろを歩いていて、階段に差し掛かったところで、偶然落ちてたノートで滑って後ろに倒れてくる。そこで美少女Aを良い感じにお姫様抱っこするって寸法よ」
「は、はぁ」
なんか偶然要素が多い気がするが、あくまで妄想だし、気にしないでおこう。
「次はパターンB。これはまず、偶然何かの間違いでテロリストが学校に攻め込んできて教室を占拠したとする」
「随分物騒な偶然だな……」
「そんで、クラスのマドンナが人質にとられて絶体絶命! そんなとき、俺はテロリストの隙を突いて黒板消しをテロリストの顔めがけて投げつける。チョークの粉でスタンした敵を、こう正義の拳で鉄拳制裁! 見事マドンナを救出して「大好き、愛してる♡」って言って貰いたい言わせたい!」
「な、なるほど?」
「次はパターンCだが――」
「もういい! 十分わかった!」
このままだと彼の妄想が暴走しそうになるので、止めておいた。
まったく。
これでは、変な勘違いされないよう必至に立ち回っていた俺の方が、滑稽に見えてしまう。
会った当初から、神経が図太いというか、ハチャメチャな印象を感じていたが、ここまで突き抜けていると一周回って好印象だ。
コイツが高校に上がって始めてできた友人でよかったと、不覚にも思ってしまった。
と、そんなことを考えていたとき。
廊下の方から話し声が聞こえてきた。
「えぇ? またダンジョンに行きたいの、乃花」
呆れたような声色の女の子の話し声。その中に「乃花」の名を聞いて思わず反応してしまったのだ。
廊下の方を見ると、高嶺さんともう1人。黒髪を一部紫のメッシュに染めていて、高い位置でツインテールに括っている小柄な少女が話している。
「うん。ごめんね真美ちゃん」
「まったく。最近よく行くよね。何があったかは知らないけど、そんなにストレスたまることがあったん?」
「ストレスというか、少し悲しかっただけ。ダンジョン攻略してた方が気が紛れるから」
「ほんとにもう……まあいいよ。それで、今日はどこを攻略すんの?」
「えっとね、うちの学校のダンジョンの17階層」
「17階層……ああ、エリアボスの“エンペラー・ゴーレム”が湧くっていう階層ね。仕方ないから付き合ってやるよ」
「ありがと」
そう言って、高嶺さんは申し訳なさそうに苦笑する。
そのとき、俺の視線に気付いたのか、高嶺さんがこちらを振り返った。が、どこかバツが悪そうな顔をしてすぐに目を逸らしてしまう。
ああ、やっぱ例の件のせいだな。
さっきの、悲しかったうんぬんの話も、十中八九例の一悶着のことだろう。
なんとかタイミングを見つけて、しっかり謝罪しないと。
そう思ったものの、折り悪く昼休み終了のチャイムが鳴り響く。
高嶺さんに対する申し訳なさと、どこかで会ったことがあるんじゃないかという気がかりが次第に大きくなっていくのを感じながら、俺は次の授業の準備をするのだった。
昼休み。
昼食を食べ終えた俺は、クラス内の喧噪をよそに、自分の席の机に突っ伏してぼんやりと外を眺めていた。
定期的に、小さなため息をつくのも忘れない。
高嶺さんと話すチャンスを掴めないまま、気付けばあの一件から一週間が過ぎていた。
いや、どう話しかければ良いのかわからなかったから、一歩を踏み出せないでいたというのもあるが。
なぜ高嶺さんはあんな反応をしたのか。
考えれば考えるほど、堂々巡りになって答えが出ない。
ただ、「まあ、いいか」などと割り切ることはできなかった。
単純に、女の子を泣かしてしまったという罪悪感もある。
だが、それ以上に気がかりなことが一つ。
「俺……なんかあの子に会ったことある気がするんだよなぁ」
「どうした急に」
不意に英次が俺の方を振り返ってそう問うてきた。
どうやら、自分でも気付かぬうちに独り言を呟いていたらしい。
「いや、ちょっと気がかりなことがあって。なーんか、初めて会った気がしないというか」
「会った気がしないって、誰に」
「隣のクラスの高嶺乃花さん」
そう答えると、英次は気味の悪いものでも見たかのような表情で一言。
「新手のナンパの手口でも考案してんの?」
「ばっ――んなわけないだろ!」
俺は慌てて否定したが、冷静に考えてみればなかなかキモいことを呟いていた気がする。
「それじゃあ、昔どこかで会っていた可能性にかけちゃう、ラブコメ展開ご希望?」
「それも違う!!」
「ま、学校のアイドルにお近づきになりたいなら、男を磨いて貢ぎ物用意して、そんで当たって砕けてこいっ!」
頑張れよ! 的な顔でサムズアップしてみせる英次。
男前なウインクがなんとも憎たらしい。
「いやいやいや、玉砕は確定ルートなの!? しかもなんか、いろいろと勘違いしてない!?」
「え? 「なんか俺、彼女と初めて会った気がしないんだよね~。運命の赤い糸で、前世から結ばれてるのかも♡」的なノリで、とりあえず話しかける口実を作って、高嶺の花とお付き合いしたいって話じゃないの?」
「違うわ!」
まず大前提から勘違いしてやがった。
まあ、あの独り言を聞いていたんじゃ、そういう勘違いをされても文句は言えないのだが。
「わりとマジで、変なご都合主義妄想を繰り広げて、高嶺さんのハートを射止めたいとか思ってないからな?」
――正直に言うと、少しだけ思っていたりするが。
ここは変態認定されるのを避けるため、あくまで無難にやり過ごす。
「ほんとかよ、怪しいなぁ」
「ほんとだよ。ていうか、そういうお前はどうなんだよ」
「え? 正直、なんかカッコいいとこ見せて惚れさせられないかなって、ガッツリ思ってるぜ」
「そ、そうか」
真正面からバカ正直に答えられるとは思わなくて、俺は少々面食らってしまった。
「んだよ、その反応は。思春期男子なら、好きな子を惚れさせるシチュエーションをパターンAからZまで妄想するだろ」
「それは言い過ぎだと思うけど……ちなみに、差し支えなければいくつか教えていただいても?」
「いいぜ? まずパターンA。これは偶然美少女Aの後ろを歩いていて、階段に差し掛かったところで、偶然落ちてたノートで滑って後ろに倒れてくる。そこで美少女Aを良い感じにお姫様抱っこするって寸法よ」
「は、はぁ」
なんか偶然要素が多い気がするが、あくまで妄想だし、気にしないでおこう。
「次はパターンB。これはまず、偶然何かの間違いでテロリストが学校に攻め込んできて教室を占拠したとする」
「随分物騒な偶然だな……」
「そんで、クラスのマドンナが人質にとられて絶体絶命! そんなとき、俺はテロリストの隙を突いて黒板消しをテロリストの顔めがけて投げつける。チョークの粉でスタンした敵を、こう正義の拳で鉄拳制裁! 見事マドンナを救出して「大好き、愛してる♡」って言って貰いたい言わせたい!」
「な、なるほど?」
「次はパターンCだが――」
「もういい! 十分わかった!」
このままだと彼の妄想が暴走しそうになるので、止めておいた。
まったく。
これでは、変な勘違いされないよう必至に立ち回っていた俺の方が、滑稽に見えてしまう。
会った当初から、神経が図太いというか、ハチャメチャな印象を感じていたが、ここまで突き抜けていると一周回って好印象だ。
コイツが高校に上がって始めてできた友人でよかったと、不覚にも思ってしまった。
と、そんなことを考えていたとき。
廊下の方から話し声が聞こえてきた。
「えぇ? またダンジョンに行きたいの、乃花」
呆れたような声色の女の子の話し声。その中に「乃花」の名を聞いて思わず反応してしまったのだ。
廊下の方を見ると、高嶺さんともう1人。黒髪を一部紫のメッシュに染めていて、高い位置でツインテールに括っている小柄な少女が話している。
「うん。ごめんね真美ちゃん」
「まったく。最近よく行くよね。何があったかは知らないけど、そんなにストレスたまることがあったん?」
「ストレスというか、少し悲しかっただけ。ダンジョン攻略してた方が気が紛れるから」
「ほんとにもう……まあいいよ。それで、今日はどこを攻略すんの?」
「えっとね、うちの学校のダンジョンの17階層」
「17階層……ああ、エリアボスの“エンペラー・ゴーレム”が湧くっていう階層ね。仕方ないから付き合ってやるよ」
「ありがと」
そう言って、高嶺さんは申し訳なさそうに苦笑する。
そのとき、俺の視線に気付いたのか、高嶺さんがこちらを振り返った。が、どこかバツが悪そうな顔をしてすぐに目を逸らしてしまう。
ああ、やっぱ例の件のせいだな。
さっきの、悲しかったうんぬんの話も、十中八九例の一悶着のことだろう。
なんとかタイミングを見つけて、しっかり謝罪しないと。
そう思ったものの、折り悪く昼休み終了のチャイムが鳴り響く。
高嶺さんに対する申し訳なさと、どこかで会ったことがあるんじゃないかという気がかりが次第に大きくなっていくのを感じながら、俺は次の授業の準備をするのだった。
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