17 / 135
第二章 弓使いと学校のアイドル編
第17話 胸に秘める思い
しおりを挟む
《三人称視点》
「――まあ、こんな感じ?」
話を終えた乃花は、長い髪の先端を弄りながら呟いた。
そんなに長い間話していたわけではないのだが、ジュースの入ったグラスの周りは水滴で濡れていた。
「ふ~ん。にゃるほど、にゃるほど」
頬杖を突いて聞いていた真美は、ニヤニヤと笑いながら頷く。
そして――
「つまり、その一件で乃花はコロリと堕ちちゃったと」
容赦なく核心を突いた。
「なっ! だ、だからそんなんじゃ――ッ!」
慌てて否定する乃花だが、既に真美の中では確信に変わっているのか、「あーはいはい、そういうのもういいから」とテキトーにあしらった。
「で、その人とはなんか進展あったの?」
「それはまあ、学校が終わった後一緒に遊んだりはした」
「はぁ!? それだけ!? Hは!?」
「す、するわけないでしょ! まだ小学生だよっ!!」
乃花は怒りと羞恥で顔を真っ赤にして否定した。
「ジョーダンだってジョーダン。そんな本気にするなって」
真美はケラケラと笑いながら誤るが、正直悪いと思っているのかは謎だ。
「その様子じゃ、気持ちを伝える前に離ればなれになっちゃった感じか」
「……うん、まあ」
「いつか、その子に会えるといいね」
「――仮に会ったとして、向こうが覚えてくれてるとは限らないよ」
「乃花?」
不意に乃花の表情に影が差したことで、真美は首を傾げる。
1年Bクラスの息吹翔。
彼に会ったとき、すぐにわかった。
相変わらず女の子みたいな可愛らしい顔立ちをしていたし、何より――また例の小さな弓矢で助けてくれたから。
でも、向こうが覚えていてくれるとは限らない。
彼は、路地裏で泣いていた乃花の前に、英雄のごとく舞い降りた。
ヒーローとは、特定の誰かを助けるものではない。あれほどまでに優しくて強い人なら、乃花以外のたくさんの人間を助けていたとしても不思議じゃないのだ。
彼にとって乃花は、無数に救った誰かのうちのモブAでしかないのかもしれない。
それに――
――路地裏の一件以降、2人はすぐに仲良くなり、毎日遊ぶ仲になっていた。
乃花は翔のことを「かっくん」と呼び、翔は乃花を「かのんちゃん」と呼んでいた。
互いに信頼関係を築いていたが、ただ一つだけ。乃花は翔に嘘をついた。
それは、自分の名前を、“たかみねのんか”ではなく“かのん”と偽っていたこと。
これはただ、乃花の順番を変えただけだが、乃花にとっては大きな意味を持っていた。
“高嶺乃花”という名前に罪は無い。ただ、この名前のせいで散々嫌な思いをしてしまった。
だから乃花は、自分の名前をバラすのが怖くなっていたのだ。
共に過ごす中で親密になっていくほどに、息吹翔という存在に明確に惹かれていっている自分を自覚するほどに。
もし本名を伝えたら、周りの人達と同じようにバカにするんじゃないか?
息吹翔の人柄を見ればそんなのは有り得ないとわかっていながら、その恐怖に抗うことができなかった。
大切な気持ちほど、裏切られるのが怖いから。
それは、わずか一ヶ月後に唐突に訪れる別れのときまで、克服することができなかった。
乃花の両親の都合で、今住んでいる地域に引っ越すことになった。
最後まで、胸に抱いた恋心も、自分の本名も言えないまま、それっきり会うことも叶わなかったが――今日、思わぬ形で再会したのだった。
でも、彼は私のことを覚えていないようだった。
あの小さな弓矢で助けてくれたことが、昔助けてくれたときと同じで格好良かったから、「見てましたよ! 凄かったです!」と素直に伝えたのだが――なぜか少し、困惑したような顔をしていた。
そして、別れぎわのあの台詞。
――「さっき、俺のこと知ってるって言ったけど――それ、気のせいだと思います」――
それを聞いたとき、乃花は思わず泣いてしまった。
今思えば、すごく困らせてしまったと思う。
(そりゃ、覚えてろっていう方が無理あるよね。あれから、いつか再会したときに可愛いって思って貰いたくて、いろいろ頑張ったし。髪もロングにしたし。それに――本当の名前すら伝えてないんだから)
だから、これは乃花自身が勝手に理想を抱いて、翔を困らせただけの話。
でも――思った以上に、乃花の中で翔という存在は大きかったらしい。
「はぁ……」
思わずため息をついてしまった乃花。
正面に座る真美が、その仕草を見てわずかに眉根をよせる。
(失恋って、辛いなぁ……)
乃花は、そもそも告白すらしていないことも忘れて、感傷に浸る。
――しかし、今の彼女は知らない。
6年前、とある少女とともに過ごした時間が確かに存在したこと。その事実は、息吹翔の記憶に刻まれているということを。
「――まあ、こんな感じ?」
話を終えた乃花は、長い髪の先端を弄りながら呟いた。
そんなに長い間話していたわけではないのだが、ジュースの入ったグラスの周りは水滴で濡れていた。
「ふ~ん。にゃるほど、にゃるほど」
頬杖を突いて聞いていた真美は、ニヤニヤと笑いながら頷く。
そして――
「つまり、その一件で乃花はコロリと堕ちちゃったと」
容赦なく核心を突いた。
「なっ! だ、だからそんなんじゃ――ッ!」
慌てて否定する乃花だが、既に真美の中では確信に変わっているのか、「あーはいはい、そういうのもういいから」とテキトーにあしらった。
「で、その人とはなんか進展あったの?」
「それはまあ、学校が終わった後一緒に遊んだりはした」
「はぁ!? それだけ!? Hは!?」
「す、するわけないでしょ! まだ小学生だよっ!!」
乃花は怒りと羞恥で顔を真っ赤にして否定した。
「ジョーダンだってジョーダン。そんな本気にするなって」
真美はケラケラと笑いながら誤るが、正直悪いと思っているのかは謎だ。
「その様子じゃ、気持ちを伝える前に離ればなれになっちゃった感じか」
「……うん、まあ」
「いつか、その子に会えるといいね」
「――仮に会ったとして、向こうが覚えてくれてるとは限らないよ」
「乃花?」
不意に乃花の表情に影が差したことで、真美は首を傾げる。
1年Bクラスの息吹翔。
彼に会ったとき、すぐにわかった。
相変わらず女の子みたいな可愛らしい顔立ちをしていたし、何より――また例の小さな弓矢で助けてくれたから。
でも、向こうが覚えていてくれるとは限らない。
彼は、路地裏で泣いていた乃花の前に、英雄のごとく舞い降りた。
ヒーローとは、特定の誰かを助けるものではない。あれほどまでに優しくて強い人なら、乃花以外のたくさんの人間を助けていたとしても不思議じゃないのだ。
彼にとって乃花は、無数に救った誰かのうちのモブAでしかないのかもしれない。
それに――
――路地裏の一件以降、2人はすぐに仲良くなり、毎日遊ぶ仲になっていた。
乃花は翔のことを「かっくん」と呼び、翔は乃花を「かのんちゃん」と呼んでいた。
互いに信頼関係を築いていたが、ただ一つだけ。乃花は翔に嘘をついた。
それは、自分の名前を、“たかみねのんか”ではなく“かのん”と偽っていたこと。
これはただ、乃花の順番を変えただけだが、乃花にとっては大きな意味を持っていた。
“高嶺乃花”という名前に罪は無い。ただ、この名前のせいで散々嫌な思いをしてしまった。
だから乃花は、自分の名前をバラすのが怖くなっていたのだ。
共に過ごす中で親密になっていくほどに、息吹翔という存在に明確に惹かれていっている自分を自覚するほどに。
もし本名を伝えたら、周りの人達と同じようにバカにするんじゃないか?
息吹翔の人柄を見ればそんなのは有り得ないとわかっていながら、その恐怖に抗うことができなかった。
大切な気持ちほど、裏切られるのが怖いから。
それは、わずか一ヶ月後に唐突に訪れる別れのときまで、克服することができなかった。
乃花の両親の都合で、今住んでいる地域に引っ越すことになった。
最後まで、胸に抱いた恋心も、自分の本名も言えないまま、それっきり会うことも叶わなかったが――今日、思わぬ形で再会したのだった。
でも、彼は私のことを覚えていないようだった。
あの小さな弓矢で助けてくれたことが、昔助けてくれたときと同じで格好良かったから、「見てましたよ! 凄かったです!」と素直に伝えたのだが――なぜか少し、困惑したような顔をしていた。
そして、別れぎわのあの台詞。
――「さっき、俺のこと知ってるって言ったけど――それ、気のせいだと思います」――
それを聞いたとき、乃花は思わず泣いてしまった。
今思えば、すごく困らせてしまったと思う。
(そりゃ、覚えてろっていう方が無理あるよね。あれから、いつか再会したときに可愛いって思って貰いたくて、いろいろ頑張ったし。髪もロングにしたし。それに――本当の名前すら伝えてないんだから)
だから、これは乃花自身が勝手に理想を抱いて、翔を困らせただけの話。
でも――思った以上に、乃花の中で翔という存在は大きかったらしい。
「はぁ……」
思わずため息をついてしまった乃花。
正面に座る真美が、その仕草を見てわずかに眉根をよせる。
(失恋って、辛いなぁ……)
乃花は、そもそも告白すらしていないことも忘れて、感傷に浸る。
――しかし、今の彼女は知らない。
6年前、とある少女とともに過ごした時間が確かに存在したこと。その事実は、息吹翔の記憶に刻まれているということを。
280
お気に入りに追加
595
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる