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第一章 最弱最強の弓使い編
第5話 豪気達の所業
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《三人称視点》
――ここで時間は少し遡る。
翔が38階層の最奥でモンスターを狩っている頃。
同じく38階層において、Sランクパーティーの【ボーン・クラッシャー】が暴れ回っていた。
「ひゃっはー! 邪魔だどけザコどもぉ!!」
豪気は狂気に満ちた笑みを浮かべ、迫り来る大量のカマキリ型モンスターを迎え撃つ。
彼のジョブは“剣士”。
個人ランクAに相当することもあり、両刃の剣を凄まじい速度で振り抜いて、片っ端からカマキリを斬り捨てていく。
が、カマキリ型モンスターは仲間がやられても突撃の勢いを緩めない。
一匹のカマキリのカマが豪気の頬を掠め、パッと血が迸った。
「クソ! 虫ケラ風情が、調子に乗りやがって!」
豪気が苛立ち混じりに吐き捨てた、そのときだった。
「きゃははははは! やられてるじゃないの、弱っちいわねぇ」
哄笑とともに、轟! と炎の塊が駆け抜ける。
その赤い渦は豪気の周りを飛び回るカマキリの大群をまとめて焼き尽くした。
「っぶねぇ! 俺まで焼き尽くすつもりか瀬奈!」
「っさいわね。前に出すぎるあんたが悪いんでしょ? それに、“生還の指輪”があるんだから死んだりしないわよ。せいぜい火傷して、そのブサイクな顔が更にキモくなるくらいじゃない?」
瀬奈と呼ばれた、赤髪にそばかすが特徴的な少女が、せせら笑いながら答える。
彼女のジョブは“魔術師”。
高威力の魔法スキルを使った後方支援や殲滅戦を得意とする役職で、個人ランクは豪気に並ぶAだ。
「はぁ! うっせぇこの阿婆擦れ女!」
「なによ! あたしと殺り合う気?」
たちまち睨み合う二人。
が、そんな二人の間に割って入る人物がいた。
「やめろテメェ等。こんなとこで無駄な体力使ってんじゃねぇ」
筋骨隆々で、見るからにレスリングでもやっていそうな大学生くらいの男だった。
「うっせぇよリーダー!」
「そうよ。あんたには関係ないでしょ?」
「あ? 何を寝ぼけたこと言ってやがる。テメェらのくだらないお遊びのせいで、今日の大会に優勝できなきゃ、俺の株が落ちるだろうが。そんときは首かっ斬って死にやがれこの木偶の坊どもが」
額に青筋を浮かべ、リーダー――弥彦は忌々しそうに吐き捨てた。
彼が、Sランクパーティー【ボーン・クラッシャー】のリーダーにして、個人ランクSの“闘士”である。
個人ランクがSということもあり、単騎でドラゴンと対等に渡り合う猛者ではあるが、とにかく性格に難がありすぎる。
豪気に瀬奈に弥彦。
その他数名のメンバーも、性格が捻くれている者ばかり。
そんな、一癖も二癖もあるメンバーしかいないせいで――この一部始終を生中継しているダンジョン攻略動画配信サイト、通称“ダンチューブ”では、絶賛炎上中であった。
《あの女、味方を巻き込む攻撃してんだけど、頭大丈夫か?》
《いつものことだろ。つーか、マジでどいつもこいつも口悪すぎね?》
《それな。リーダーがアレな時点でお里が知れるわ》
《「俺の株が落ちるだろうが」←落ちるほど株なくね?》
《自己中すぎんだろ。この前も、平気で他の冒険者の獲ったアイテム横取りしてたしよぉ》
《マジか。運営はやくBANしろよ》
全国生中継という形で【ボーン・クラッシャー】の悪評が加速度的に広まっているが、等の本人達は知るよしもない。
そんな中、彼等は火に油を注ぐ行動に出たのだった。
――。
「ちっ、後ろに別のパーティーが迫ってる。俺達がモンスターの討伐に手こずってる間に、追い上げてきやがったな」
「競輪で言う風よけに使われたってことねぇ。あんなザコにいいように使われたなんて思うと、なんか癪だわ」
豪気と瀬奈は、後ろを振り返って同時に舌打ちをした。
「落ち着け。やられたならやり返せばいい。それも、百倍返しでな」
弥彦は豪気を冷たい目で見据え、一言「わかっているな?」と言った。
「へーいへい、わかってるよ」
豪気は面倒くさそうに返事をした後、無造作に空を見上げた。
それから、空を優雅に飛んでいる黒い塊を見つけると、迷わず“挑発”のスキルを起動した。
刹那、ワイバーンの目が赤く輝き、首がぐるんと回転して豪気の方を向く。
それを確認した豪気は、ニヤリと嗤い……方向転換して後ろから迫ってくるパーティーに近づいた。
「なあ、あんたら。俺達に追いすがるなんて大したもんだな」
「え? あ、ああ。ありがとう」
パーティーのリーダーと思われる中年の男性が、少し警戒しつつも朗らかに答える。
「ここまで追い込まれるとは思わなかった。すげぇよあんたら。だからさ、お前等には特別に報酬をやるよ」
そう言って、豪気は懐からレアアイテムの“魂喰の腕輪”を取り出した。
「! そ、そんなレアアイテムを? いいのか?」
「ん? ああ、勘違いさせて悪かったな。俺があげる報酬ってのは――これじゃねぇんだ」
「?」
豪気が白い歯を見せて笑い、男性が訝しむように眉根をよせたそのとき。
「ゴォアアアアアアアァッ!」
直情で咆哮が轟き、大気を揺らした。
そして、牙の生えそろった口の正面に巨大な炎の塊が生まれる。
怒りに満ちたその瞳は、間違い無く豪気達に向けられていて――
「ば、バカな! ワイバーン!? こちらから攻撃を仕掛けない限り、襲ってくることはないはずなのに――!?」
男性が狼狽えた瞬間、ワイバーンは巨大な火球を放った。
「おっと、あぶね!」
豪気は軽々とその場から飛び下がり、その場から離脱する。
が、不意を突かれた男性のいるパーティーが、満足に防御することなどできるはずもない。
「「「「ぐぁあああああああああああ!!」」」」
灼熱の業火に身を焼かれながら、規定超過のダメージを負ったことでまとめて救護室へ転送されてしまった。
「はっ、ここまでお疲れさまでしたぁ~☆」
豪気は舌を出し、親指を下に向けて煽る。
そんな豪気の挑発を受けているワイバーンが豪気に迫るが、今度は素早く壁際に移動し、攻撃を誘った。
再びワイバーンの口から放たれる灼熱の火球。
それをギリギリで躱した豪気の背後で、壁が大爆発する。
辺りがグラグラと揺れ、あちこちで崩落する音が聞こえた。
(ひゅー! やっぱ、Aランクのモンスターの必殺攻撃ともなると、一撃で壁が破壊できるんだなぁ!)
豪気は、大穴が空いて通れるようになった壁を見ながら、歓喜に打ち震える。
壁を貫通させたことで、ゴールまでの近道ができるようになった。
「ふん、ザコにしては及第点だ。囮としての価値は認めてやる」
「きゃはは! 無様に逃げ回って滑稽だったわよぉ」
「ああ!? うっせぇよ!」
弥彦と瀬奈の挑発を受けつつも、豪気は彼等に続いて大穴に入っていった。
――と、これだけのことをやらかして、外野が黙っているはずもない。
ダンチューブの配信チャットは、今や大炎上では収まらないレベルで燃えあがっていた。
《はぁ!? こいつ今ワイバーンにわざと攻撃させたよな!》
《大会のルール上、他参加者への直接攻撃は禁止になってるからって、頭使ったつもりかよ! ただのグリッチじゃねぇか!》
《マジでおもんな。不愉快なんだけど》
《こんなんがSランクパーティーとか、世も末だわ》
《つーか、さっき別の場所で崩落起きたよね? 誰か巻き込まれてたらどうすんだよ》
《今時のガキはマナーも知らんの? 親の顔が見てみたいわ》
《早くこいつらBANしろよ。使えない運営委員会だな!》
今やヘイトは高まり続け、視聴者のフラストレーションは頂点に達していた。
そんな中、【ボーン・クラッシャー】は一人の少年と出会う。いや、出会ってしまう。
「豪気、もうワイバーンは用済みだから、片付けるわよ……“ウィンド・ブラスト”!」
瀬奈は手に持った杖を振るい、風魔法の“ウィンド・ブラスト”を放つ。
突風の戦鎚がワイバーンの胴体を穿ち、ワイバーンは苦しそうに呻き声を上げた。
「ちっ、わーってるよ! クロス・インパクト!」
豪気は、落下してくるワイバーンに飛び乗り、剣で腹を切りつけトドメを刺した。
そして――絶命したワイバーンと共に地面へ降り立った豪気は、不意に自分の名を呼ぶ声を聞いた。
「……豪気?」
「あ?」
見慣れない少年だった。
白い髪に、目を覆う大きなゴーグルをかけた、自分と同じぐらいの年齢の少年……いや、少女だろうか?
「テメェ、ナニモンだ。俺様を呼び捨てたぁ、良い度胸だな」
苛立ち混じりに豪気は吐き捨てる。
運命は、ただ無慈悲に。あるいはあるべき定めだとでも言うように、二人を引き合わせたのだった。
――ここで時間は少し遡る。
翔が38階層の最奥でモンスターを狩っている頃。
同じく38階層において、Sランクパーティーの【ボーン・クラッシャー】が暴れ回っていた。
「ひゃっはー! 邪魔だどけザコどもぉ!!」
豪気は狂気に満ちた笑みを浮かべ、迫り来る大量のカマキリ型モンスターを迎え撃つ。
彼のジョブは“剣士”。
個人ランクAに相当することもあり、両刃の剣を凄まじい速度で振り抜いて、片っ端からカマキリを斬り捨てていく。
が、カマキリ型モンスターは仲間がやられても突撃の勢いを緩めない。
一匹のカマキリのカマが豪気の頬を掠め、パッと血が迸った。
「クソ! 虫ケラ風情が、調子に乗りやがって!」
豪気が苛立ち混じりに吐き捨てた、そのときだった。
「きゃははははは! やられてるじゃないの、弱っちいわねぇ」
哄笑とともに、轟! と炎の塊が駆け抜ける。
その赤い渦は豪気の周りを飛び回るカマキリの大群をまとめて焼き尽くした。
「っぶねぇ! 俺まで焼き尽くすつもりか瀬奈!」
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瀬奈と呼ばれた、赤髪にそばかすが特徴的な少女が、せせら笑いながら答える。
彼女のジョブは“魔術師”。
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「はぁ! うっせぇこの阿婆擦れ女!」
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が、そんな二人の間に割って入る人物がいた。
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「あ? 何を寝ぼけたこと言ってやがる。テメェらのくだらないお遊びのせいで、今日の大会に優勝できなきゃ、俺の株が落ちるだろうが。そんときは首かっ斬って死にやがれこの木偶の坊どもが」
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彼が、Sランクパーティー【ボーン・クラッシャー】のリーダーにして、個人ランクSの“闘士”である。
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豪気に瀬奈に弥彦。
その他数名のメンバーも、性格が捻くれている者ばかり。
そんな、一癖も二癖もあるメンバーしかいないせいで――この一部始終を生中継しているダンジョン攻略動画配信サイト、通称“ダンチューブ”では、絶賛炎上中であった。
《あの女、味方を巻き込む攻撃してんだけど、頭大丈夫か?》
《いつものことだろ。つーか、マジでどいつもこいつも口悪すぎね?》
《それな。リーダーがアレな時点でお里が知れるわ》
《「俺の株が落ちるだろうが」←落ちるほど株なくね?》
《自己中すぎんだろ。この前も、平気で他の冒険者の獲ったアイテム横取りしてたしよぉ》
《マジか。運営はやくBANしろよ》
全国生中継という形で【ボーン・クラッシャー】の悪評が加速度的に広まっているが、等の本人達は知るよしもない。
そんな中、彼等は火に油を注ぐ行動に出たのだった。
――。
「ちっ、後ろに別のパーティーが迫ってる。俺達がモンスターの討伐に手こずってる間に、追い上げてきやがったな」
「競輪で言う風よけに使われたってことねぇ。あんなザコにいいように使われたなんて思うと、なんか癪だわ」
豪気と瀬奈は、後ろを振り返って同時に舌打ちをした。
「落ち着け。やられたならやり返せばいい。それも、百倍返しでな」
弥彦は豪気を冷たい目で見据え、一言「わかっているな?」と言った。
「へーいへい、わかってるよ」
豪気は面倒くさそうに返事をした後、無造作に空を見上げた。
それから、空を優雅に飛んでいる黒い塊を見つけると、迷わず“挑発”のスキルを起動した。
刹那、ワイバーンの目が赤く輝き、首がぐるんと回転して豪気の方を向く。
それを確認した豪気は、ニヤリと嗤い……方向転換して後ろから迫ってくるパーティーに近づいた。
「なあ、あんたら。俺達に追いすがるなんて大したもんだな」
「え? あ、ああ。ありがとう」
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「ここまで追い込まれるとは思わなかった。すげぇよあんたら。だからさ、お前等には特別に報酬をやるよ」
そう言って、豪気は懐からレアアイテムの“魂喰の腕輪”を取り出した。
「! そ、そんなレアアイテムを? いいのか?」
「ん? ああ、勘違いさせて悪かったな。俺があげる報酬ってのは――これじゃねぇんだ」
「?」
豪気が白い歯を見せて笑い、男性が訝しむように眉根をよせたそのとき。
「ゴォアアアアアアアァッ!」
直情で咆哮が轟き、大気を揺らした。
そして、牙の生えそろった口の正面に巨大な炎の塊が生まれる。
怒りに満ちたその瞳は、間違い無く豪気達に向けられていて――
「ば、バカな! ワイバーン!? こちらから攻撃を仕掛けない限り、襲ってくることはないはずなのに――!?」
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「おっと、あぶね!」
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が、不意を突かれた男性のいるパーティーが、満足に防御することなどできるはずもない。
「「「「ぐぁあああああああああああ!!」」」」
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「はっ、ここまでお疲れさまでしたぁ~☆」
豪気は舌を出し、親指を下に向けて煽る。
そんな豪気の挑発を受けているワイバーンが豪気に迫るが、今度は素早く壁際に移動し、攻撃を誘った。
再びワイバーンの口から放たれる灼熱の火球。
それをギリギリで躱した豪気の背後で、壁が大爆発する。
辺りがグラグラと揺れ、あちこちで崩落する音が聞こえた。
(ひゅー! やっぱ、Aランクのモンスターの必殺攻撃ともなると、一撃で壁が破壊できるんだなぁ!)
豪気は、大穴が空いて通れるようになった壁を見ながら、歓喜に打ち震える。
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「ふん、ザコにしては及第点だ。囮としての価値は認めてやる」
「きゃはは! 無様に逃げ回って滑稽だったわよぉ」
「ああ!? うっせぇよ!」
弥彦と瀬奈の挑発を受けつつも、豪気は彼等に続いて大穴に入っていった。
――と、これだけのことをやらかして、外野が黙っているはずもない。
ダンチューブの配信チャットは、今や大炎上では収まらないレベルで燃えあがっていた。
《はぁ!? こいつ今ワイバーンにわざと攻撃させたよな!》
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《マジでおもんな。不愉快なんだけど》
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《つーか、さっき別の場所で崩落起きたよね? 誰か巻き込まれてたらどうすんだよ》
《今時のガキはマナーも知らんの? 親の顔が見てみたいわ》
《早くこいつらBANしろよ。使えない運営委員会だな!》
今やヘイトは高まり続け、視聴者のフラストレーションは頂点に達していた。
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「豪気、もうワイバーンは用済みだから、片付けるわよ……“ウィンド・ブラスト”!」
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突風の戦鎚がワイバーンの胴体を穿ち、ワイバーンは苦しそうに呻き声を上げた。
「ちっ、わーってるよ! クロス・インパクト!」
豪気は、落下してくるワイバーンに飛び乗り、剣で腹を切りつけトドメを刺した。
そして――絶命したワイバーンと共に地面へ降り立った豪気は、不意に自分の名を呼ぶ声を聞いた。
「……豪気?」
「あ?」
見慣れない少年だった。
白い髪に、目を覆う大きなゴーグルをかけた、自分と同じぐらいの年齢の少年……いや、少女だろうか?
「テメェ、ナニモンだ。俺様を呼び捨てたぁ、良い度胸だな」
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