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第一章 最弱最強の弓使い編
第1話 最弱ジョブ(※ただしSSランク)ですが、何か?
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4月。
今日から俺、息吹翔は高校一年生である。
入学式を終えて一年B組のクラスに颯爽と乗り込んだ俺は、窓の手すりに身体を預け、校庭の桜の木から舞い落ちる桜の花びらを見ていた。
今日から、新しい高校生活が始まるんだ!
期待に胸を膨らませ、俺は自分に割り当てられた席に向かう。
すると、俺の接近に気付いた前の席の男子が振り返るなり、なぜか驚いたような顔をした。
ツンツン頭で髪を染めている、目つきの鋭い少年だ。
なんか怖そうな人だけど、これから同じクラスになる人だし、仲良くなりたいな。挨拶はしっかりしておこう。
「はじめま――」
「はぁ!? なんで女子が学ラン着てんだよ!」
「なっ! 俺は男だよ!」
俺は思わず声を荒らげてしまった。
前言撤回。ちょっと仲良くはなれないかもしれない。
「ほ、ホントだ。悪い。身長低くて身体も華奢で、顔も可愛いから勘違いした」
「お、おう……だ、大丈夫だ。お、俺は特に気にしてないから」
低身長、細身の身体、童顔という俺の三大コンプレックス全てを一気に突きつけられたけど、俺はもう高校生だ。
こ、この程度で動じたりなんかしない、うん。絶対に。
「ほんとに悪かった。悪気はないんだ。俺、山台高校付属中学から上がってきた、八代英次だ。お前は?」
「虹ヶ丘中学の息吹翔だ。よろしく、八代くん」
「英次でいいよ、翔」
「じゃあ英次で」
「おう! 一年間、よろしくな!」
「こちらこそ」
俺が手を差し出すと、英次はがっつくように俺の手を握ってきた。
よかった。とりあえず、見た目が少し怖いだけで悪い奴ではなさそうだ。これなら仲良くなれそう――
「いやー、しっかし! 危うく一目惚れするとこだったわ! お前、相当な逸材だぜ? はっはっはー!」
――うん、やっぱこの無神経さは好きになれないかも。ていうかゼッタイわざとだろ。
「それより、翔よぉ。お前なんでこの高校に来たんだ?」
「え? ……まあ、強いて言うなら家から近かったから、かなぁ」
「ほーん。無難な理由だな」
「そういう英次はどうなんだよ?」
「俺か? 俺はまあ、外部受験面倒くさくて、附属中学からそのまま上がってきた」
「お前、それでよく俺に無難な理由とか言えたな!」
俺は思わずそう突っ込んでしまった。
「はははっ! 確かにそうだな。けど、もちろんそれだけじゃないぜ?」
「?」
「お前だってわかってんだろ? この山台高校には、県内で唯一、敷地内にアレがあるじゃねぇか」
意味深な表情で英次が言った、そのときだった。
入学式が終わり、既に教室には半数以上の生徒達がいて思い思いに雑談に華を咲かせていたのだが、それとは別のどよめきが教室中を支配した。
「おい、あれマジかよ」
「嘘でしょ? ウチに進学したの?」
「ビックリだぜ。あんな大物が――」
「大物っつっても、悪い意味でだけどな」
クラスメイト達の視線は、出入り口のドアに向けられていた。
そこに立っていたのは、1人の男子生徒だった。クチャクチャとガムを噛み、鋭い目つきで教室内を見まわしている。
青と紫に染めた髪を逆立て、新品の学ランを着崩して現れたその少年には、見覚えがあった。
「アイツ……木山豪気じゃねぇか?」
「ああ、そうみたいだな」
英次の呟きに、俺も頷いた。
「やっぱアイツ、アレが……校内に設置されているダンジョンが目的で、ここに来たんだろうな」
英次は、随分な大物が来たもんだぜと感心しつつ、喉を鳴らしていた。
木山豪気。この辺りで知らない者はいない、Sランクのダンジョン攻略パーティ【ボーン・クラッシャー】の一員だ。
数年前に、ファンタジー小説に出てくるようなモンスターが蔓延る魔窟が日本各地に突如として出現した。その名も、ダンジョン。
剣や魔法などのスキルを使い、モンスターを狩るスリルに満ちた大冒険ができるということで、ダンジョン攻略は瞬く間に人気を博し、今や日本国民でダンジョンを知らない者はいないほどである。
そして、その数あるダンジョンの入り口の内一つが、ここ山台高校の敷地内に出現したのだった。
そんなわけで、山台高校はダンジョン冒険者達の第一志望校となることが多いのだ。
「秋山のアホ、大事な日だってのに休みやがって……今日のダンジョン攻略に支障が出るだろうが!」
ズカズカと教室に入ってきた豪気は、いきなり誰の席かもわからない机を蹴り飛ばした。
その様子を見て、教室中がしんと静まりかえる。
Sランクパーティーのメンバーという、世間的には憧れの対象であるはずだが、コイツに対しては「やっぱりか」という印象しか出てこない。
なぜなら、彼の所属する【ボーン・クラッシャー】は他の冒険者に対する妨害で度々炎上している、いわゆる迷惑パーティーだからだ。
「けっ。冒険者が集まる高校のくせに、碌なヤツがいねぇじゃねぇか。せっかく秋山の代わりになりそうなヤツをスカウトしようと思ってたのによぉ」
周囲を見まわしていた豪気は、つまらなそうに鼻を鳴らした。
どうやら、メンバーの穴を埋める助っ人を求めているらしい。
君子危うきに近寄らず、触らぬ神に祟りなし。
ここは空気になって、傍観者に徹しよう――
「おい、そこのお前」
「…………」
気のせいだろうか。
豪気の視線が、俺の方に向けられているような気がするのだが。
「無視すんな。お前だよ、お前。女みたいな見た目してる白髪のお前だよ」
「え、俺?」
「お前以外誰がいんだよ!」
最悪だ。
どうやら俺が目を付けられてしまったらしい。
うー……ひょっとして、気弱そうに見えるからだろうか? 昔からたまにヤンキーのカツアゲに遭うんだよなぁ。
「何嫌そうな顔してんだよ。なんか文句でもあんのか、あぁ?」
「いえ、何もありません」
「そうか、ならいい。お前、ダンジョン冒険者か?」
「……まあ、一応」
「個人ランクは」
「……そこそこです」
「ハッ、どうせ恥ずかしくて言えねぇんだろ? 強がんなよ」
一々鼻につく言い方をするな、コイツ。
ムッとしつつも、ここは耐えることにする。こういうのは、何もせずやり過ごすのが賢い生き方だ。
「俺がさっき話しかけたヤツらも、どいつもこいつもランクC以下の使えねぇカスしかいなかった。ったく、どうなってんだこの学校はよぉ」
忌々しそうに舌打ちしつつ、豪気は言葉を続けた。
「んで、お前のジョブはなんだ? 弱そうだし、“回復師”か”魔術師”あたりか?」
「いや、“|弓使い”だけど」
「はぁ!?」
豪気は一瞬呆気にとられ――次の瞬間、腹を抱えて笑い出した。
「ぎゃははははははっ! マジかよ! そんなクソザコジョブを大真面目にやってるバカなんて、初めて見たぜ!!」
豪気は目元に涙まで浮かべて笑い転げる。
が、そういう反応を示したのは何も豪気だけではなかった。
「おい、アイツマジかよ」
「正気か?」
「アーチャーって、最弱ジョブだろ? 使ってるヤツ誰も見たことないぞ」
ザワザワと、周囲のクラスメイト達が騒ぐ声が聞こえてきた。
ああ、やっぱそーゆー反応になったか。なんとなく予想はしていたが、不人気職だもんな。
「“弓使い”とか、“魔術師”の下位互換じゃねぇか。連射ができない、近接攻撃手段がない、攻撃威力もカス。それなのにジョブチェンジすらしないとか、お前頭バカすぎんだろ」
頭バカとかいう日本語使ってるお前の方が、既に頭悪いと思うが。
「この学校のヤツら全員ゴミしかいないけどよぉ。お前はゴミクズ以下のカスだな。火曜日に生ゴミと混ぜて集積場に捨てたいくらいだぜ!」
ニヤニヤと笑いながらひとしきり暴言を吐いた後、不意に豪気は俺の耳元に顔をよせて。
「お前、ダンジョン冒険者の才能ねぇよ」
ペッと、噛んでいたガムを俺の顔に向かって吐き捨てた。
「それ捨てといてくれよ。何なら、お前も一緒にゴミ箱に入っとけ。ぎゃはははははは!!」
失礼極まりない台詞を吐きつつ、高笑いしながら去って行く豪気。
そんな彼の背中を見送っていると、不意に英次が呟いた。
「んだよアイツ、いけ好かねぇ。いつか炎上して世界70億人から叩かれろ!」
「そうだね。正直、俺も二度と関わりたくないな」
豪気を睨む英次の瞳に烈火の炎が灯っているあたり、どうやら激しく怒っている様子だ。
もちろんそれは、俺も同じである。けれど、それと同じくらい肩書きだけで人を判断する小さな器を哀れんでもいた。
なぜなら俺は、最弱ジョブと揶揄される“弓使い”を極めてSSランクに到達した、世界最強の弓使いだからだ。
今日から俺、息吹翔は高校一年生である。
入学式を終えて一年B組のクラスに颯爽と乗り込んだ俺は、窓の手すりに身体を預け、校庭の桜の木から舞い落ちる桜の花びらを見ていた。
今日から、新しい高校生活が始まるんだ!
期待に胸を膨らませ、俺は自分に割り当てられた席に向かう。
すると、俺の接近に気付いた前の席の男子が振り返るなり、なぜか驚いたような顔をした。
ツンツン頭で髪を染めている、目つきの鋭い少年だ。
なんか怖そうな人だけど、これから同じクラスになる人だし、仲良くなりたいな。挨拶はしっかりしておこう。
「はじめま――」
「はぁ!? なんで女子が学ラン着てんだよ!」
「なっ! 俺は男だよ!」
俺は思わず声を荒らげてしまった。
前言撤回。ちょっと仲良くはなれないかもしれない。
「ほ、ホントだ。悪い。身長低くて身体も華奢で、顔も可愛いから勘違いした」
「お、おう……だ、大丈夫だ。お、俺は特に気にしてないから」
低身長、細身の身体、童顔という俺の三大コンプレックス全てを一気に突きつけられたけど、俺はもう高校生だ。
こ、この程度で動じたりなんかしない、うん。絶対に。
「ほんとに悪かった。悪気はないんだ。俺、山台高校付属中学から上がってきた、八代英次だ。お前は?」
「虹ヶ丘中学の息吹翔だ。よろしく、八代くん」
「英次でいいよ、翔」
「じゃあ英次で」
「おう! 一年間、よろしくな!」
「こちらこそ」
俺が手を差し出すと、英次はがっつくように俺の手を握ってきた。
よかった。とりあえず、見た目が少し怖いだけで悪い奴ではなさそうだ。これなら仲良くなれそう――
「いやー、しっかし! 危うく一目惚れするとこだったわ! お前、相当な逸材だぜ? はっはっはー!」
――うん、やっぱこの無神経さは好きになれないかも。ていうかゼッタイわざとだろ。
「それより、翔よぉ。お前なんでこの高校に来たんだ?」
「え? ……まあ、強いて言うなら家から近かったから、かなぁ」
「ほーん。無難な理由だな」
「そういう英次はどうなんだよ?」
「俺か? 俺はまあ、外部受験面倒くさくて、附属中学からそのまま上がってきた」
「お前、それでよく俺に無難な理由とか言えたな!」
俺は思わずそう突っ込んでしまった。
「はははっ! 確かにそうだな。けど、もちろんそれだけじゃないぜ?」
「?」
「お前だってわかってんだろ? この山台高校には、県内で唯一、敷地内にアレがあるじゃねぇか」
意味深な表情で英次が言った、そのときだった。
入学式が終わり、既に教室には半数以上の生徒達がいて思い思いに雑談に華を咲かせていたのだが、それとは別のどよめきが教室中を支配した。
「おい、あれマジかよ」
「嘘でしょ? ウチに進学したの?」
「ビックリだぜ。あんな大物が――」
「大物っつっても、悪い意味でだけどな」
クラスメイト達の視線は、出入り口のドアに向けられていた。
そこに立っていたのは、1人の男子生徒だった。クチャクチャとガムを噛み、鋭い目つきで教室内を見まわしている。
青と紫に染めた髪を逆立て、新品の学ランを着崩して現れたその少年には、見覚えがあった。
「アイツ……木山豪気じゃねぇか?」
「ああ、そうみたいだな」
英次の呟きに、俺も頷いた。
「やっぱアイツ、アレが……校内に設置されているダンジョンが目的で、ここに来たんだろうな」
英次は、随分な大物が来たもんだぜと感心しつつ、喉を鳴らしていた。
木山豪気。この辺りで知らない者はいない、Sランクのダンジョン攻略パーティ【ボーン・クラッシャー】の一員だ。
数年前に、ファンタジー小説に出てくるようなモンスターが蔓延る魔窟が日本各地に突如として出現した。その名も、ダンジョン。
剣や魔法などのスキルを使い、モンスターを狩るスリルに満ちた大冒険ができるということで、ダンジョン攻略は瞬く間に人気を博し、今や日本国民でダンジョンを知らない者はいないほどである。
そして、その数あるダンジョンの入り口の内一つが、ここ山台高校の敷地内に出現したのだった。
そんなわけで、山台高校はダンジョン冒険者達の第一志望校となることが多いのだ。
「秋山のアホ、大事な日だってのに休みやがって……今日のダンジョン攻略に支障が出るだろうが!」
ズカズカと教室に入ってきた豪気は、いきなり誰の席かもわからない机を蹴り飛ばした。
その様子を見て、教室中がしんと静まりかえる。
Sランクパーティーのメンバーという、世間的には憧れの対象であるはずだが、コイツに対しては「やっぱりか」という印象しか出てこない。
なぜなら、彼の所属する【ボーン・クラッシャー】は他の冒険者に対する妨害で度々炎上している、いわゆる迷惑パーティーだからだ。
「けっ。冒険者が集まる高校のくせに、碌なヤツがいねぇじゃねぇか。せっかく秋山の代わりになりそうなヤツをスカウトしようと思ってたのによぉ」
周囲を見まわしていた豪気は、つまらなそうに鼻を鳴らした。
どうやら、メンバーの穴を埋める助っ人を求めているらしい。
君子危うきに近寄らず、触らぬ神に祟りなし。
ここは空気になって、傍観者に徹しよう――
「おい、そこのお前」
「…………」
気のせいだろうか。
豪気の視線が、俺の方に向けられているような気がするのだが。
「無視すんな。お前だよ、お前。女みたいな見た目してる白髪のお前だよ」
「え、俺?」
「お前以外誰がいんだよ!」
最悪だ。
どうやら俺が目を付けられてしまったらしい。
うー……ひょっとして、気弱そうに見えるからだろうか? 昔からたまにヤンキーのカツアゲに遭うんだよなぁ。
「何嫌そうな顔してんだよ。なんか文句でもあんのか、あぁ?」
「いえ、何もありません」
「そうか、ならいい。お前、ダンジョン冒険者か?」
「……まあ、一応」
「個人ランクは」
「……そこそこです」
「ハッ、どうせ恥ずかしくて言えねぇんだろ? 強がんなよ」
一々鼻につく言い方をするな、コイツ。
ムッとしつつも、ここは耐えることにする。こういうのは、何もせずやり過ごすのが賢い生き方だ。
「俺がさっき話しかけたヤツらも、どいつもこいつもランクC以下の使えねぇカスしかいなかった。ったく、どうなってんだこの学校はよぉ」
忌々しそうに舌打ちしつつ、豪気は言葉を続けた。
「んで、お前のジョブはなんだ? 弱そうだし、“回復師”か”魔術師”あたりか?」
「いや、“|弓使い”だけど」
「はぁ!?」
豪気は一瞬呆気にとられ――次の瞬間、腹を抱えて笑い出した。
「ぎゃははははははっ! マジかよ! そんなクソザコジョブを大真面目にやってるバカなんて、初めて見たぜ!!」
豪気は目元に涙まで浮かべて笑い転げる。
が、そういう反応を示したのは何も豪気だけではなかった。
「おい、アイツマジかよ」
「正気か?」
「アーチャーって、最弱ジョブだろ? 使ってるヤツ誰も見たことないぞ」
ザワザワと、周囲のクラスメイト達が騒ぐ声が聞こえてきた。
ああ、やっぱそーゆー反応になったか。なんとなく予想はしていたが、不人気職だもんな。
「“弓使い”とか、“魔術師”の下位互換じゃねぇか。連射ができない、近接攻撃手段がない、攻撃威力もカス。それなのにジョブチェンジすらしないとか、お前頭バカすぎんだろ」
頭バカとかいう日本語使ってるお前の方が、既に頭悪いと思うが。
「この学校のヤツら全員ゴミしかいないけどよぉ。お前はゴミクズ以下のカスだな。火曜日に生ゴミと混ぜて集積場に捨てたいくらいだぜ!」
ニヤニヤと笑いながらひとしきり暴言を吐いた後、不意に豪気は俺の耳元に顔をよせて。
「お前、ダンジョン冒険者の才能ねぇよ」
ペッと、噛んでいたガムを俺の顔に向かって吐き捨てた。
「それ捨てといてくれよ。何なら、お前も一緒にゴミ箱に入っとけ。ぎゃはははははは!!」
失礼極まりない台詞を吐きつつ、高笑いしながら去って行く豪気。
そんな彼の背中を見送っていると、不意に英次が呟いた。
「んだよアイツ、いけ好かねぇ。いつか炎上して世界70億人から叩かれろ!」
「そうだね。正直、俺も二度と関わりたくないな」
豪気を睨む英次の瞳に烈火の炎が灯っているあたり、どうやら激しく怒っている様子だ。
もちろんそれは、俺も同じである。けれど、それと同じくらい肩書きだけで人を判断する小さな器を哀れんでもいた。
なぜなら俺は、最弱ジョブと揶揄される“弓使い”を極めてSSランクに到達した、世界最強の弓使いだからだ。
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