1 / 3
第1話 転生と、迫害と
しおりを挟む
「おい出来損ない、いつまでへばってんだよ!!」
目つきの悪い黒髪癖っ毛の少年が、地面に転がった俺の頭を踏みつける。
「ぐっ!」
俺は、その少年の脚を掴んで引きはがそうとするが、単純に体格的な問題でビクともしない。
いや、それ以前に。
「おいおい。クズのくせして、偉大な兄貴に逆らうのかよ、なぁ!?」
「がっ!」
脚に全体重を乗せられ、頭蓋骨が割れんばかりに軋む。
たぶん、重力増加の魔法を使っているんだろう。顔を付けた地面がべこりとへこみ、潰れた鼻から鼻血が吹き出した。
「もうやめておいたら、オウル? そいつ、死んじゃうよ?」
遠くで見ていた、別の青年がそう呟いた。
糸のように細い眼を持つ、灰色の髪をした優男の少年である。
「あ? 邪魔すんなよカース兄。俺は今、サイッコーに楽しんでんだからよ」
オウルと呼ばれた、目つきの悪い少年は、鬱陶しそうに答える。
ついでに、倒れた俺の額を蹴ることも忘れない。
「ま、確かにこいつは才能ゼロで、サンドバッグにするくらいしか利用価値はないけどさ。一応、こんなんでも僕達の弟なんだから」
「けっ。こんな無能が俺達の血を引いているなんて、吐き気がするぜ」
ぺっと、オウルは俺に唾を吐き捨てた。
クソッ!
俺は、全身に走る痛みを堪えながら、奥歯を噛みしめる。
なぜ、こんなことになっているのかというと、原因は俺の出生にある。
俺の名前は本城優斗。
年齢は20歳で、日本の農業大学植物研究科に所属する、ごくごく平凡な大学生男子だった。
もっとも、それは俺の前世の情報。
交通事故で死んで、俺は異世界にユウという名前で生まれ変わった。
優斗とユウ。なんか、世界を越えた魂の繋がりを感じる。
前世の記憶を持ったまま赤ん坊に生まれ変わったばかりの頃の俺は、そんな他愛もないことを考えていた。
けれど、すぐに地獄を見ることとなった。
俺が生まれたのは、アルスティーナ王国の一部地方を収める子爵家。
その三男坊、ユウ=ファンル=フォレストスとして生を受けた。
フォレストス子爵家は、弱小貴族ながら代々優秀な魔法使いを輩出する名門だった。
つまり、この家では魔法のステータスの高さが、そのまま待遇に直結する。
長男のカース=ファンル=フォレストスは、魔力量も生まれつき多く、火・水・風・土の四属性ある攻撃魔法のうち、風属性魔法に長けている天才児。
次男のオウルは、魔力量こそカースに及ばぬが、四属性ある攻撃魔法の全てに長けていた。
そんな中で、三男の俺は、魔力量は一般人の平均以下。攻撃魔法の適正なし。まさに、魔法に忌み嫌われて生まれてきたようなものだった。
唯一、適性があったのは、無属性魔法・回復魔法・植物魔法と四つある補助魔法のうち、植物魔法だけ。
補助魔法というように、植物属性の魔法の攻撃力は高くない。
というか、もっとも使えない魔法とすら揶揄されている。
植物魔法は、近くに生えている植物を操るだけの魔法。
せいぜい、近くに生えているツルを操って、相手を束縛するくらいしかできない上に、砂漠などの植物がない場所では使えない。
汎用性・有用性ともに最悪の補助魔法なのだ。
つまり俺は、攻撃魔法はおろか、回復魔法も使えない無能。
なぜか、植物魔法の適正の欄に“最適”と、あたかその魔法だけは他の誰よりも適性があるみたいに書いてあったのだが、そんな些細な点が気に留まるはずもない。
魔法使いを輩出する家系に、その烙印を押されても仕方がないのかもしれない。
けれど、俺は忘れてはいない。
「あなた、この子のステータス……」
「ああ。酷いものだ。我が子と思うのも嘆かわしい」
「ええ、ごめんなさいあなた。こんな、何の役にも立たない子を産んでしまって……」
「いや、いいんだアンナ。君のせいじゃない。生まれてきたコイツに責任がある。かといって、捨てるわけにもいかないしな。最低限育てたら、あとは雑用の使用人として形だけでも雇うことにしよう」
「ああ、それがいいわ。ありがとうロベルト……あなたの妻になれて、私は幸せだわ」
まだ生まれたばかりの俺のステータスを鑑定した瞬間、急激に冷え切った両親の表情。
たぶん、生まれたての俺に自我なんてないから、安心しきっていたんだろうが――中身年齢二十歳だった俺は、一語一句違わず覚えている。
魔法の才能を持たず、魔法の天才を輩出する家系に生まれた俺は、生まれた瞬間から家族を見返すことを誓った。
――。
それから数年の月日が流れ。
七歳になった俺は、今日も今日とて二歳上の兄オウルによって、サンドバッグにされていた。
長男のカースは、口調こそ優しいものの、俺を決して助けようとはしない。
ツルで相手を縛るくらいしか攻撃手段のない、植物魔法の適性を持つだけの俺は、格好のストレス解消道具なのだろう。
悔しいことに、七年経った今でも、俺はまだ復讐を果たせていない。
両親が気に入っているように、この性格最悪な二人は、メキメキと実力を伸ばして、差が開くばかりである。
「ほらほらどうした? その程度か?」
「くっ……!」
俺は、なんとか顔を上げてオウルを睨みつける。
「あ?」
その瞬間、オウルの顔が凍った。
「何いっちょ前に睨みつけてんだゴラァ! 気色悪ぃんだよぉ!」
「ぐぶっ!」
顎を思いっきり蹴り上げられ、俺の身体が宙を舞う。
「あー、気色悪い気色悪い! 悪い虫は殺菌しねぇと、なあ!?」
オウルは地面に倒れた俺に右手を向ける。
ヤバい、と思った俺は即座に「“葉壁”」と唱えた。
俺の前に、申し訳程度の草で出来た障壁が立ち上がり――
「はっ! んなもんが何になるんだよ! 死ねや、“ファイア・ボール”!」
オウルの手から真っ赤な火球が放たれ、薄い葉っぱの壁ごと俺の身体は炎に包まれた。
「――ぁああああああああああッ!」
「ひゃははははははは! てめえご自慢(笑)の魔法が、一瞬で燃え尽きたな! あっはははははッ!」
地面を転がって火を消す俺を睥睨していたオウルは、「じゃあな。お前と違って俺は忙しいんだ。そろそろ失礼すんぜ」と一方的に言い捨てて、行ってしまった。
「じゃあねー、無能くん」
カースもまた、飄々とした笑顔でそう告げ、オウルと共に去って行く。
「はぁ、はぁ……クソ!!」
俺は、去って行くクズ二人の背中を見送りながら、唇が千切れんばかりに噛みしめ、覚悟を決めた。
「いつか絶対、お前らを越えてやる! お前らみたいな人間の歩めない、幸せな人生を送ってやる!」
目つきの悪い黒髪癖っ毛の少年が、地面に転がった俺の頭を踏みつける。
「ぐっ!」
俺は、その少年の脚を掴んで引きはがそうとするが、単純に体格的な問題でビクともしない。
いや、それ以前に。
「おいおい。クズのくせして、偉大な兄貴に逆らうのかよ、なぁ!?」
「がっ!」
脚に全体重を乗せられ、頭蓋骨が割れんばかりに軋む。
たぶん、重力増加の魔法を使っているんだろう。顔を付けた地面がべこりとへこみ、潰れた鼻から鼻血が吹き出した。
「もうやめておいたら、オウル? そいつ、死んじゃうよ?」
遠くで見ていた、別の青年がそう呟いた。
糸のように細い眼を持つ、灰色の髪をした優男の少年である。
「あ? 邪魔すんなよカース兄。俺は今、サイッコーに楽しんでんだからよ」
オウルと呼ばれた、目つきの悪い少年は、鬱陶しそうに答える。
ついでに、倒れた俺の額を蹴ることも忘れない。
「ま、確かにこいつは才能ゼロで、サンドバッグにするくらいしか利用価値はないけどさ。一応、こんなんでも僕達の弟なんだから」
「けっ。こんな無能が俺達の血を引いているなんて、吐き気がするぜ」
ぺっと、オウルは俺に唾を吐き捨てた。
クソッ!
俺は、全身に走る痛みを堪えながら、奥歯を噛みしめる。
なぜ、こんなことになっているのかというと、原因は俺の出生にある。
俺の名前は本城優斗。
年齢は20歳で、日本の農業大学植物研究科に所属する、ごくごく平凡な大学生男子だった。
もっとも、それは俺の前世の情報。
交通事故で死んで、俺は異世界にユウという名前で生まれ変わった。
優斗とユウ。なんか、世界を越えた魂の繋がりを感じる。
前世の記憶を持ったまま赤ん坊に生まれ変わったばかりの頃の俺は、そんな他愛もないことを考えていた。
けれど、すぐに地獄を見ることとなった。
俺が生まれたのは、アルスティーナ王国の一部地方を収める子爵家。
その三男坊、ユウ=ファンル=フォレストスとして生を受けた。
フォレストス子爵家は、弱小貴族ながら代々優秀な魔法使いを輩出する名門だった。
つまり、この家では魔法のステータスの高さが、そのまま待遇に直結する。
長男のカース=ファンル=フォレストスは、魔力量も生まれつき多く、火・水・風・土の四属性ある攻撃魔法のうち、風属性魔法に長けている天才児。
次男のオウルは、魔力量こそカースに及ばぬが、四属性ある攻撃魔法の全てに長けていた。
そんな中で、三男の俺は、魔力量は一般人の平均以下。攻撃魔法の適正なし。まさに、魔法に忌み嫌われて生まれてきたようなものだった。
唯一、適性があったのは、無属性魔法・回復魔法・植物魔法と四つある補助魔法のうち、植物魔法だけ。
補助魔法というように、植物属性の魔法の攻撃力は高くない。
というか、もっとも使えない魔法とすら揶揄されている。
植物魔法は、近くに生えている植物を操るだけの魔法。
せいぜい、近くに生えているツルを操って、相手を束縛するくらいしかできない上に、砂漠などの植物がない場所では使えない。
汎用性・有用性ともに最悪の補助魔法なのだ。
つまり俺は、攻撃魔法はおろか、回復魔法も使えない無能。
なぜか、植物魔法の適正の欄に“最適”と、あたかその魔法だけは他の誰よりも適性があるみたいに書いてあったのだが、そんな些細な点が気に留まるはずもない。
魔法使いを輩出する家系に、その烙印を押されても仕方がないのかもしれない。
けれど、俺は忘れてはいない。
「あなた、この子のステータス……」
「ああ。酷いものだ。我が子と思うのも嘆かわしい」
「ええ、ごめんなさいあなた。こんな、何の役にも立たない子を産んでしまって……」
「いや、いいんだアンナ。君のせいじゃない。生まれてきたコイツに責任がある。かといって、捨てるわけにもいかないしな。最低限育てたら、あとは雑用の使用人として形だけでも雇うことにしよう」
「ああ、それがいいわ。ありがとうロベルト……あなたの妻になれて、私は幸せだわ」
まだ生まれたばかりの俺のステータスを鑑定した瞬間、急激に冷え切った両親の表情。
たぶん、生まれたての俺に自我なんてないから、安心しきっていたんだろうが――中身年齢二十歳だった俺は、一語一句違わず覚えている。
魔法の才能を持たず、魔法の天才を輩出する家系に生まれた俺は、生まれた瞬間から家族を見返すことを誓った。
――。
それから数年の月日が流れ。
七歳になった俺は、今日も今日とて二歳上の兄オウルによって、サンドバッグにされていた。
長男のカースは、口調こそ優しいものの、俺を決して助けようとはしない。
ツルで相手を縛るくらいしか攻撃手段のない、植物魔法の適性を持つだけの俺は、格好のストレス解消道具なのだろう。
悔しいことに、七年経った今でも、俺はまだ復讐を果たせていない。
両親が気に入っているように、この性格最悪な二人は、メキメキと実力を伸ばして、差が開くばかりである。
「ほらほらどうした? その程度か?」
「くっ……!」
俺は、なんとか顔を上げてオウルを睨みつける。
「あ?」
その瞬間、オウルの顔が凍った。
「何いっちょ前に睨みつけてんだゴラァ! 気色悪ぃんだよぉ!」
「ぐぶっ!」
顎を思いっきり蹴り上げられ、俺の身体が宙を舞う。
「あー、気色悪い気色悪い! 悪い虫は殺菌しねぇと、なあ!?」
オウルは地面に倒れた俺に右手を向ける。
ヤバい、と思った俺は即座に「“葉壁”」と唱えた。
俺の前に、申し訳程度の草で出来た障壁が立ち上がり――
「はっ! んなもんが何になるんだよ! 死ねや、“ファイア・ボール”!」
オウルの手から真っ赤な火球が放たれ、薄い葉っぱの壁ごと俺の身体は炎に包まれた。
「――ぁああああああああああッ!」
「ひゃははははははは! てめえご自慢(笑)の魔法が、一瞬で燃え尽きたな! あっはははははッ!」
地面を転がって火を消す俺を睥睨していたオウルは、「じゃあな。お前と違って俺は忙しいんだ。そろそろ失礼すんぜ」と一方的に言い捨てて、行ってしまった。
「じゃあねー、無能くん」
カースもまた、飄々とした笑顔でそう告げ、オウルと共に去って行く。
「はぁ、はぁ……クソ!!」
俺は、去って行くクズ二人の背中を見送りながら、唇が千切れんばかりに噛みしめ、覚悟を決めた。
「いつか絶対、お前らを越えてやる! お前らみたいな人間の歩めない、幸せな人生を送ってやる!」
11
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。

呪われ少年魔法師、呪いを解除して無双する〜パーティを追放されたら、貴族の令嬢や王女と仲良くなりました〜
桜 偉村
ファンタジー
瀬川空也(せがわ くうや)は魔力量が極端に少ない魔法師だった。
それでも一級品である【索敵(さくてき)】スキルで敵の攻撃を予測したり、ルート決めや作戦立案をするなど、冒険者パーティ【流星(メテオロ)】の裏方を担っていたが、あるとき「雑用しかできない雑魚はいらない」と追放されてしまう、
これが、空也の人生の分岐点となった。
ソロ冒険者となった空也は魔物に襲われていた少女を助けるが、その少女は有数の名家である九条家(くじょうけ)の一人娘だった。
娘を助けた見返りとして九条家に保護された空也は、衝撃の事実を知る。空也は魔力量が少ないわけではなく、禁術とされていた呪いをかけられ、魔力を常に吸い取られていたのだ。
呪いを解除すると大量の魔力が戻ってきて、冒険者の頂点であるSランク冒険者も驚愕するほどの力を手に入れた空也は最強魔法師へと変貌を遂げるが、そんな彼の周囲では「禁術の横行」「元パーティメンバーの異変」「生態系の変化」「魔物の凶暴化」など、次々に不可解な現象が起きる。それらはやがて一つの波を作っていって——
これは、最強少年魔法師とその仲間が世界を巻き込む巨大な陰謀に立ち向かう話。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる