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Chapter④ 同棲生活 ~タカシside~
帰京(3)
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俺はプロポーズを終えると、シュンと一緒に部屋で軽くシャワーを浴びた。
抱き合いながらキスをしてお互いの身体を抱きしめながら。
時間はあっという間に過ぎ、迎えのバスの時間となった。
「このホテル、思い出に残る場所になったよ。ありがと、タカシ」
バスには大勢の乗客がいたが、誰にも分からないように二人で手を繋いだ。
そして、1時間ほどバスは走り、那覇空港へ到着した。
帰りの便は普通席を予約していたので、機内で食べる簡単なおにぎりを買いつつ、ラウンジで喉を潤し、予定通りの便に搭乗した。
搭乗するとシュンは往路と同じくキャビンアテンダントの方々に挨拶をして回っていたが、しばらくして俺の隣の席に戻ってきていたことに気づかないまま俺は眠りに落ちていた。
ふと気がつくと機体はすでに太平洋の上空で鹿児島の沖合を飛行しているようだった。隣のシュンもすやすやと眠っている。
シュンのきれいな手を見ると、俺が朝に渡したペアリングをはめてくれている。
俺は嬉しい気持ちと同時に幸せな気持ちも感じながら、ブランケットの下でシュンの手に触れた。
すると、シュンは手を繋ぎ返してくれた。
誰にも見られていない、こっそりとしたカップルのいちゃつき。
次に沖縄に来る時までにきっと何度か喧嘩をしたり、悲しい出来事もあるかもしれないけど、それ以上に一緒にいて楽しいことや嬉しいこともあるはず。
俺は前向きに生きているつもりだ。
なので、自分自身もシュンのことも支えたい。パートナーとして。
今回の旅行でその気持ちが強くなり、そしてシュンの気持ちも一層理解できたと思う。
2泊3日の沖縄旅行を終えて、俺たちはその足で区役所へパートナーシップの申請に行ったのだった。
抱き合いながらキスをしてお互いの身体を抱きしめながら。
時間はあっという間に過ぎ、迎えのバスの時間となった。
「このホテル、思い出に残る場所になったよ。ありがと、タカシ」
バスには大勢の乗客がいたが、誰にも分からないように二人で手を繋いだ。
そして、1時間ほどバスは走り、那覇空港へ到着した。
帰りの便は普通席を予約していたので、機内で食べる簡単なおにぎりを買いつつ、ラウンジで喉を潤し、予定通りの便に搭乗した。
搭乗するとシュンは往路と同じくキャビンアテンダントの方々に挨拶をして回っていたが、しばらくして俺の隣の席に戻ってきていたことに気づかないまま俺は眠りに落ちていた。
ふと気がつくと機体はすでに太平洋の上空で鹿児島の沖合を飛行しているようだった。隣のシュンもすやすやと眠っている。
シュンのきれいな手を見ると、俺が朝に渡したペアリングをはめてくれている。
俺は嬉しい気持ちと同時に幸せな気持ちも感じながら、ブランケットの下でシュンの手に触れた。
すると、シュンは手を繋ぎ返してくれた。
誰にも見られていない、こっそりとしたカップルのいちゃつき。
次に沖縄に来る時までにきっと何度か喧嘩をしたり、悲しい出来事もあるかもしれないけど、それ以上に一緒にいて楽しいことや嬉しいこともあるはず。
俺は前向きに生きているつもりだ。
なので、自分自身もシュンのことも支えたい。パートナーとして。
今回の旅行でその気持ちが強くなり、そしてシュンの気持ちも一層理解できたと思う。
2泊3日の沖縄旅行を終えて、俺たちはその足で区役所へパートナーシップの申請に行ったのだった。
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