ゲイのキャビンアテンダントはイケメンリーマンがお好き?

藤咲レン

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Chapter④ 同棲生活 ~タカシside~

ダイビングでもエッチなことを(5)

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移動中、沖縄の青い海が360度全ての方向に広がる。俺は久しぶりの海に興奮した。
横に座るシュンも、久しぶりの海を楽しんでいるようで、清々しい表情をしていた。

「そういえば、シュンはダイビングの経験はあるんだっけ?」
「社会人1年目の頃によく会社の同期と沖縄にダイビングに来ていたんだよ」
「そうだったんだ。じゃあライセンスも持ってんの?」
「Cカード持ってるよ。これ持ってるから、どこでも潜れるかな」
「そうだったんだ!知らなかった・・・」
「まぁ、お互い忙しくてこういう話する暇無かったよね。あと、タカシが初めてだったら、俺だけ違う海に潜りに行っても意味ないじゃん」
「確かに・・・。そうしたら、今日は俺に合わせてくれてありがとう」

俺は全員が海に見惚れている間を見計らって、シュンと手を握った。
シュンも握り返してくれて、ダイビングスポットに着くまではしばし手を握り合ったままボートの旅を楽しんだ。



1時間ほどボートに揺られていると、タイビングスポットに到着した。



ボートの上で全員に対して機材の説明やこれからの体験ダイビングの説明がインストラクターから行われ、ボンベを背負っていよいよ海へと入っていった。

正直なところ、初めての体験ダイビングはあまり楽しくなかった。
水中は陸上と異なり体の動きが制限されてしまい、自分の思った方向に動くことすら難しかったからだ。シュンが俺の前を行っていたが、うまく足ひれを使ってスイスイと進んでいく様子に、俺はついて行くことができず、あたふたとしてしまい、最後はインストラクターが準備していたロープを手でたぐり寄せながら進むことになってしまった。



1回目の潜水が終わり、少し離れたポイントへと移動し、2回目の潜水がスタート。ここでも同じく俺はコツを掴むことができなかった。

3回目のダイビングはオプションということになっていて、シュンから「どうする?」と聞かれたが、俺はあまりダイビングが自分に合っていないと感じつつ、シュンはもっと潜りたいだろうなーという気持ちに揺られていたが、シュンから「シュノーケリングにしようか?」と言われて、俺はうんと頷いた。



大体半分くらいのグループは追加で3回目のダイビングを行い、それ以外のグループはボートの上で昼寝をしたり、俺たちのようにシュノーケリングをしたりした。

シュノーケリングはダイビングと異なり潜る必要がないので、俺にとっても気が楽だった。水面で体を自由に動かすことができ、更に呼吸も水中よりも楽だった。そのため、沖縄らしい魚を見たり珊瑚を見たりと楽しむことができた。
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