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Chapter④ 同棲生活 ~タカシside~
念願の沖縄旅行(8)
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バスは不機嫌なシュンと初めての旅行に不安を感じている俺、そしてバスの車内でもホゲ散らかしているゲイバーのママご一行様、他複数人の乗客を乗せて一路、恩納村への向かった。
バスの車中ではあるのにシュンはサングラスをしたまま外を眺め、俺はシュンの不機嫌具合が今日はMAXであることを悟った。こうなってしまうと外から機嫌を直すのはほぼ不可能で、シュン自身で機嫌を直してもらうしかないことはここ1年間の同棲生活で理解した。
ストレートの世界にも合う合わない人間関係があるが、ゲイの世界の人間関係はより独特だ。同じゲイであれば仲良くすれば良いのにと俺は思っているが、外見や性格だけではなく、属しているコミュニティが異なるだけでも嫌悪感を持つ人が少なからずいる。シュンはあまりゲイの友人がいないことから、見た目が典型的なゲイに対して嫌悪感を持ってしまうと、前に一緒に飲んだ時に打ち明けてくれた。なので、俺は少しでもその不安を取り除こうと、過去に行きつけのゲイバーに連れて行ったことがあったが、どうしても馴染めずに先に帰られて家で喧嘩したこともあった。
結局その時は、俺がガン掘りされて、泣きながらごめんなさいって謝ったっけ・・・。ゲイバーで彼氏が機嫌を損ねて帰った憂さ晴らしに酒を飲みすぎたのが直接原因だと思うけど、シュンに激しく突かれて意識が飛びそうになったことはそれが初めてで、それ以降はシュンのゲイ嫌いには触れないようにしている。
そして今日、それが現実になってしまい、俺は頭を抱えたくなった。
そんな気持ちを知ってか知らずか、バスは順調に恩納村の目的のホテルへ到着した。
バスの車中ではあるのにシュンはサングラスをしたまま外を眺め、俺はシュンの不機嫌具合が今日はMAXであることを悟った。こうなってしまうと外から機嫌を直すのはほぼ不可能で、シュン自身で機嫌を直してもらうしかないことはここ1年間の同棲生活で理解した。
ストレートの世界にも合う合わない人間関係があるが、ゲイの世界の人間関係はより独特だ。同じゲイであれば仲良くすれば良いのにと俺は思っているが、外見や性格だけではなく、属しているコミュニティが異なるだけでも嫌悪感を持つ人が少なからずいる。シュンはあまりゲイの友人がいないことから、見た目が典型的なゲイに対して嫌悪感を持ってしまうと、前に一緒に飲んだ時に打ち明けてくれた。なので、俺は少しでもその不安を取り除こうと、過去に行きつけのゲイバーに連れて行ったことがあったが、どうしても馴染めずに先に帰られて家で喧嘩したこともあった。
結局その時は、俺がガン掘りされて、泣きながらごめんなさいって謝ったっけ・・・。ゲイバーで彼氏が機嫌を損ねて帰った憂さ晴らしに酒を飲みすぎたのが直接原因だと思うけど、シュンに激しく突かれて意識が飛びそうになったことはそれが初めてで、それ以降はシュンのゲイ嫌いには触れないようにしている。
そして今日、それが現実になってしまい、俺は頭を抱えたくなった。
そんな気持ちを知ってか知らずか、バスは順調に恩納村の目的のホテルへ到着した。
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