110 / 150
Chapter④ 同棲生活 ~タカシside~
ヒロキとシュン(6)
しおりを挟む
約2時間ほどで機体は福岡空港に着陸した。
降機する時はシュンにビジネス笑顔で見送られ、俺とヒロキは天神にある今日の商談先へと向かった。移動のタクシーの車中では、「シュンさん、怒ったら怖そうですね」と言われ、そういえば、まだ怒ったところは見たことないなと思いつつ、大事な商談前ということで適当に返事をして、タクシーから見える景色に目を移していた。
肝心の商談はヒロキの的確なプレゼン、そして俺の万全の準備によって成功した。帰りに中洲で飲みたい気持ちを抑えつつ、俺たちは客先のオフィスから空港へ移動し、空いているカフェに入って訪問後の振り返りを行った。
俺は初めてのヒロキのプレゼンがうまくいった事に対して、まずは正直に褒めることにした。
「今日のプレゼンは成功でしたね。あとは先方からリクエストのあったデモ画面の作成や機能追加を速やかに行なって、再提案という形になります」
「再提案は再び出張を伴うことになりますか?」
ヒロキが俺に対して聞いてくる。
「はい、次回は社長も同席されるとのことで出張は必須と考えています。また、先方から会食の相談も来ていますので、弊社側でアレンジしたいと思います」
俺がそう伝えるとヒロキは嬉しそうに、「やった!次は一緒に博多ステイですね!ホテルはツインにしましょう!」と言ってきた。
俺は冷静に、「ホテルはシングルにしましょう」と答えると、ヒロキは甘えたように口をプクーと膨らませてこちらを見てきた。こういうところはシュンにはないあざとさだと思う。
簡単な打ち合わせ、そして俺は自社への報告を終えて、俺たちは福岡空港の制限エリア内にあるラウンジへと向かった。
「へぇ~、佐藤さんってこんなラウンジに入れるのですね!初めて入りました」
「ここでは仕事をしたり、お酒を飲んだりと、搭乗前の時間を過ごすにはちょうど良いんです」
俺は自分とヒロキの二人分のビアーグラスをテーブルに持参した。
そして、「ひとまず、今日はお疲れ様でした」と言ってグラスを手渡した。
「うわー、仕事後のビールは最高ですね!乾杯!」
そして、俺たちはビールにて仕事の成果を祝った。
降機する時はシュンにビジネス笑顔で見送られ、俺とヒロキは天神にある今日の商談先へと向かった。移動のタクシーの車中では、「シュンさん、怒ったら怖そうですね」と言われ、そういえば、まだ怒ったところは見たことないなと思いつつ、大事な商談前ということで適当に返事をして、タクシーから見える景色に目を移していた。
肝心の商談はヒロキの的確なプレゼン、そして俺の万全の準備によって成功した。帰りに中洲で飲みたい気持ちを抑えつつ、俺たちは客先のオフィスから空港へ移動し、空いているカフェに入って訪問後の振り返りを行った。
俺は初めてのヒロキのプレゼンがうまくいった事に対して、まずは正直に褒めることにした。
「今日のプレゼンは成功でしたね。あとは先方からリクエストのあったデモ画面の作成や機能追加を速やかに行なって、再提案という形になります」
「再提案は再び出張を伴うことになりますか?」
ヒロキが俺に対して聞いてくる。
「はい、次回は社長も同席されるとのことで出張は必須と考えています。また、先方から会食の相談も来ていますので、弊社側でアレンジしたいと思います」
俺がそう伝えるとヒロキは嬉しそうに、「やった!次は一緒に博多ステイですね!ホテルはツインにしましょう!」と言ってきた。
俺は冷静に、「ホテルはシングルにしましょう」と答えると、ヒロキは甘えたように口をプクーと膨らませてこちらを見てきた。こういうところはシュンにはないあざとさだと思う。
簡単な打ち合わせ、そして俺は自社への報告を終えて、俺たちは福岡空港の制限エリア内にあるラウンジへと向かった。
「へぇ~、佐藤さんってこんなラウンジに入れるのですね!初めて入りました」
「ここでは仕事をしたり、お酒を飲んだりと、搭乗前の時間を過ごすにはちょうど良いんです」
俺は自分とヒロキの二人分のビアーグラスをテーブルに持参した。
そして、「ひとまず、今日はお疲れ様でした」と言ってグラスを手渡した。
「うわー、仕事後のビールは最高ですね!乾杯!」
そして、俺たちはビールにて仕事の成果を祝った。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる