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Chapter③ 恋人となって ~タカシside~
バレーボールサークルは敵がいっぱい!?(5)
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今日は4チームが出場しており、総当たりの3試合があるようで、そこで全て得点や勝敗で優勝を決めるらしい。俺の友人がそう言っていた。
シュンが助っ人として参加したチームは見事に全勝し、なんと優勝を飾ることになった。そのため、閉会式の時は助っ人として参加したシュンの功績が大きく讃えられていた。俺はそれを2階の観客席から眺めていた。
そして、試合が終わりシュンのところに行くと、すでにチームに馴染んでいたようだった。
「今日はこの後、全員で風呂に入りに行って、その後打ち上げするらしいから、俺はそっちへ行ってくるね?」
「えっ?今日は飲むって言ってたじゃん」
「ごめん!予想外にバレーが楽しかったから、またタイミングが合ったら参加させてもらうこともオッケーしてもらったし、何よりも今日はチームで飲みたい気分なんだ。だからごめんね?」
そう言って、シュンは俺の前で手を合わせてくる。
確かに、チームの打ち上げは優勝したんだし相当盛り上がるはずだ。しかも、シュンがここまで楽しいと言っていた笑顔を見ると、俺の予定を優先してくれとは言えなかった。
そのため俺は、「いいよ、せっかくだし行ってきなよ?ただし、飲み過ぎるなよ?」
この飲み過ぎるなよという言葉の深い意味は、悪酔いして男の家に転がり込むなという意味を含めていたが、果たしてシュンはわかってくれていたのかどうか・・・。
シュンは、「わかった!行ってきます~」と言って、チームの輪に合流して体育館を後にした。
ひとまず、俺は観覧に来ていた友人と中野駅前で飲むことにし、同じ方面だったので、シュンのチームの後ろを歩いていた。すると、チームの一人が馴れ馴れしくシュンに肩を回して歩き始めた。そしてシュンは断らず、まんざら悪くないような顔をしながら特に断ることもしない。
俺はそれを見て心穏やかではなかった。
すると、俺の隣を歩いていた友人がこそっと耳打ちしてきた。
「今、お前の彼氏に手を回している人、コウヘイさんって言うんだけど、すごくイケメンなのに彼氏はいなくて、いろんな男を食いまくっているって噂だよ。バレーボールも上手いし、西新宿のタワーマンションに住んでいて、交友関係も広いから毎週末は家でパーティーしてるのインスタで見てるよ」
「お前、フォローしてんの?」
「ゲイの界隈では有名だもん!知らないのは彼氏しか見えていないタカシくらいじゃない?」
「なんだよその言い方は!」
「とにかく!コウヘイさんに狙われたら、もう今日は大人しく帰れないかもね・・・」
友達が俺の肩をポンと叩く。
余計にその仕草がリアルで俺はシュンのことが心配になった。
シュンが助っ人として参加したチームは見事に全勝し、なんと優勝を飾ることになった。そのため、閉会式の時は助っ人として参加したシュンの功績が大きく讃えられていた。俺はそれを2階の観客席から眺めていた。
そして、試合が終わりシュンのところに行くと、すでにチームに馴染んでいたようだった。
「今日はこの後、全員で風呂に入りに行って、その後打ち上げするらしいから、俺はそっちへ行ってくるね?」
「えっ?今日は飲むって言ってたじゃん」
「ごめん!予想外にバレーが楽しかったから、またタイミングが合ったら参加させてもらうこともオッケーしてもらったし、何よりも今日はチームで飲みたい気分なんだ。だからごめんね?」
そう言って、シュンは俺の前で手を合わせてくる。
確かに、チームの打ち上げは優勝したんだし相当盛り上がるはずだ。しかも、シュンがここまで楽しいと言っていた笑顔を見ると、俺の予定を優先してくれとは言えなかった。
そのため俺は、「いいよ、せっかくだし行ってきなよ?ただし、飲み過ぎるなよ?」
この飲み過ぎるなよという言葉の深い意味は、悪酔いして男の家に転がり込むなという意味を含めていたが、果たしてシュンはわかってくれていたのかどうか・・・。
シュンは、「わかった!行ってきます~」と言って、チームの輪に合流して体育館を後にした。
ひとまず、俺は観覧に来ていた友人と中野駅前で飲むことにし、同じ方面だったので、シュンのチームの後ろを歩いていた。すると、チームの一人が馴れ馴れしくシュンに肩を回して歩き始めた。そしてシュンは断らず、まんざら悪くないような顔をしながら特に断ることもしない。
俺はそれを見て心穏やかではなかった。
すると、俺の隣を歩いていた友人がこそっと耳打ちしてきた。
「今、お前の彼氏に手を回している人、コウヘイさんって言うんだけど、すごくイケメンなのに彼氏はいなくて、いろんな男を食いまくっているって噂だよ。バレーボールも上手いし、西新宿のタワーマンションに住んでいて、交友関係も広いから毎週末は家でパーティーしてるのインスタで見てるよ」
「お前、フォローしてんの?」
「ゲイの界隈では有名だもん!知らないのは彼氏しか見えていないタカシくらいじゃない?」
「なんだよその言い方は!」
「とにかく!コウヘイさんに狙われたら、もう今日は大人しく帰れないかもね・・・」
友達が俺の肩をポンと叩く。
余計にその仕草がリアルで俺はシュンのことが心配になった。
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