ゲイのキャビンアテンダントはイケメンリーマンがお好き?

藤咲レン

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Chapter③ 恋人となって ~タカシside~

バレーボールサークルは敵がいっぱい!?(1)

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俺とシュンが付き合い始めて3ヶ月が経った。
俺たちはお互いの休みが被った日には飯を食ったり、どちらかの家でエッチをしたり、普通のカップルのように過ごしている。ただ、旅行好きの俺にとっては不定休のシュンの休みになかなか合わせられないことが心苦しい。

まだ入社3年目なので大きな案件を任されている自負もあり、有給休暇を使ってどこかへ一緒に旅行をすることを言ってみるものの、いつもシュンの方が「えー、わざわざ旅行に行かなくても、俺は仕事しながら旅行してるもんだだし、家でゆっくりしたいよ」と言って、俺の希望を聞いてくれない。

「はぁ・・・」と大きなため息をつくと、いつも俺は頭をヨシヨシされて、宥められるのだった。
今夜はシュンの家で夕飯を食べお酒も飲み、ソファーの上で二人でくつろいでいると友人の一人からLINEが入った。

「タカシってバレーボールできる?明日、他のゲイのバレーボールチームとの練習試合なんだけど店子をやってるヤツがどうしても来られなくなっちゃって代理で出てもらいたい」

残念だけど、俺はバレーボールは苦手だ。サッカーやフットサルなら今でも毎週クラブの練習に参加しているのでバリバリ動けるが、バレーボールはダメだ。

“ごめん、俺は無理だ“
そう返信を打とうと思った時、シュンの経歴を思い出した。シュンなら出られるんじゃないか。

「なぁシュン、久しぶりにバレーボールやりたくないか?」
「何突然?」

かなり俺のことを怪しがって見ているが、たまの息抜きには良いだろうと思って聞いてみた。

「友達のバレーボールサークルで助っ人として出てもらいたいらしいぞ?」

シュンはうーんと悩む仕草をしつつも、「いいよ」と即答だった。

俺は友人にLINEを返し、翌日は指定された中野の体育館へとシュンと一緒に向かった。
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