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Chapter③ 恋人となって ~タカシside~
ライバルは同僚CA?(3)
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「あれ?黒岩?」
声のする方を二人で見つめると、さっき新宿三丁目の居酒屋で声を掛けてきた男だった。
「あっ、長澤!!!まさかここで会うとはな。やっぱりか~」
「黒岩こそ。ここで鉢合わせしたってことはお互いゲイだったってことだな」
まさかの同じ会社の同期同士がここで顔を合わせたようだ。こんな偶然は・・・大きな会社ならありそうだな。俺自身、まだ同じ会社のゲイを見つけたことはないが、きっといるとは思っている。しかし、CAというのはキャラや喋り方が似ているのか、二人ともキャピキャピとしていて、俺のいる業界とはまるで違う。
二人は同期同士ということですぐに話が盛り上がって、俺はあっという間に置いていかれた。
しばらく二人が話している側で俺はジッと長澤という男に見つめていると、ようやく俺の視線に気がついた男は俺にも話しかけてくる。
「ちなみに、黒岩とはどういう関係なんですか?」
「恋人です」
「えっ!?黒岩に恋人がいたのかー。でもモテるかなら、黒岩は。お兄さんはどちらにお勤めで?」
「商社で営業やってます」
「そうなんですね!何だか体育会系な感じがして、男っぽいなぁって思ってたんです!やっぱりそうだ」
するとシュンも会話に入ってくる。
「そう、こいつ結構頭が硬いから、こういうクラブも得意じゃないみたいでノリが悪くて!もっと俺たちみたいにノリよく踊ろうよー?」
そう言ってシュンと長澤は手に持っていたドリンクを飲み干し、再びカウンターへ追加ドリンクを注文しに向かっていった。
「はぁ・・・こういうところはシュンの酒癖の悪さがあるんだよな。もしくは俺のノリが悪いだけなのかな」
バーカウンターでドリンクのオーダー待ちをしている二人の様子を見ると、妙に長澤という男はシュンに対してボディータッチをしている。腰に手を回し、更にケツまで触っている。そしてシュンもケツを触られてノリでリアクションをとっている。俺はそれを見てイラッとしたが、それを注意したところでシュンにまた逆ギレされるだけだ。
だんだんと俺は頭に血が昇っていく。冷静になれ、冷静になれ・・・。
二人はドリンクをカウンターでゲットすると、DJブースの正面に向かっていき、人混みの中で踊り始めた。
同期同士、仲が良いと言えば良いのか。俺は再び「はぁ・・・」とため息をつき、追加のドリンクを一人でオーダーしに移動した。
声のする方を二人で見つめると、さっき新宿三丁目の居酒屋で声を掛けてきた男だった。
「あっ、長澤!!!まさかここで会うとはな。やっぱりか~」
「黒岩こそ。ここで鉢合わせしたってことはお互いゲイだったってことだな」
まさかの同じ会社の同期同士がここで顔を合わせたようだ。こんな偶然は・・・大きな会社ならありそうだな。俺自身、まだ同じ会社のゲイを見つけたことはないが、きっといるとは思っている。しかし、CAというのはキャラや喋り方が似ているのか、二人ともキャピキャピとしていて、俺のいる業界とはまるで違う。
二人は同期同士ということですぐに話が盛り上がって、俺はあっという間に置いていかれた。
しばらく二人が話している側で俺はジッと長澤という男に見つめていると、ようやく俺の視線に気がついた男は俺にも話しかけてくる。
「ちなみに、黒岩とはどういう関係なんですか?」
「恋人です」
「えっ!?黒岩に恋人がいたのかー。でもモテるかなら、黒岩は。お兄さんはどちらにお勤めで?」
「商社で営業やってます」
「そうなんですね!何だか体育会系な感じがして、男っぽいなぁって思ってたんです!やっぱりそうだ」
するとシュンも会話に入ってくる。
「そう、こいつ結構頭が硬いから、こういうクラブも得意じゃないみたいでノリが悪くて!もっと俺たちみたいにノリよく踊ろうよー?」
そう言ってシュンと長澤は手に持っていたドリンクを飲み干し、再びカウンターへ追加ドリンクを注文しに向かっていった。
「はぁ・・・こういうところはシュンの酒癖の悪さがあるんだよな。もしくは俺のノリが悪いだけなのかな」
バーカウンターでドリンクのオーダー待ちをしている二人の様子を見ると、妙に長澤という男はシュンに対してボディータッチをしている。腰に手を回し、更にケツまで触っている。そしてシュンもケツを触られてノリでリアクションをとっている。俺はそれを見てイラッとしたが、それを注意したところでシュンにまた逆ギレされるだけだ。
だんだんと俺は頭に血が昇っていく。冷静になれ、冷静になれ・・・。
二人はドリンクをカウンターでゲットすると、DJブースの正面に向かっていき、人混みの中で踊り始めた。
同期同士、仲が良いと言えば良いのか。俺は再び「はぁ・・・」とため息をつき、追加のドリンクを一人でオーダーしに移動した。
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