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Chapter③ 恋人となって ~タカシside~
ライバルは同僚CA?(1)
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客室乗務員にはゲイが多いと言われている。この情報はシュンから聞いたのではなく、俺の経験上だ。ゲイバーで話した相手や出会い系アプリに出てくる相手のプロフィールを聞くと、客室乗務員をやっているとの回答を何度も聞いたことがあったからだ。
なので、俺はシュンと付き合っていて気にしていることは、ケンジのような同じ会社や職種のゲイがシュンを狙ってくるのではないかということ。
そしてその予感は的中してしまった。
ある日、シュンと新宿三丁目の居酒屋で二人で飲んでいた時、シュンに話しかける男がいた。
「あれ?黒岩・・・?」
「おぉ、長澤じゃん。こんなところで会うなんて奇遇だな」
「そうだな。いつもは蒲田とか天王洲アイルで飲んでいるもんな。今日は友達と?」
そう言って長澤という人物は俺を見つめる。見た目はノンケっぽいが、俺を見る視線はゲイ特有の品定めをするような目線だった。
「まぁ、そんな感じ」
シュンはそう答えると、長澤は「また会社でな」と言ってトイレへと向かっていった。
「今の人って会社の同僚?」
「そう。同期入社の男性CA。多分あいつもゲイだと思うんだけどな」
「やっぱりCAってゲイが多いんだなー」
「まぁなー。同期で飲んでいる時には彼女欲しいって言ってるけど、絶対あいつはウケだと思うから、本当はチンコをマンコに突っ込む方じゃなく、チンコをケツに突っ込まれたいんだと思う」
シュンは普通の声量で言うもんだから俺は慌てて声が大きいと注意する。すると少しイラッとさせてしまったみたいで、チッと俺に舌打ちしてきた。
「どうせ三丁目で飲んで居る男グループの半分はゲイだろうに」
「どこの統計データだよ」
と俺は笑った。
だけど、ゲイが多い職場で働くってどんな気持ちなんだろうとふと感じた。
「シュンは職場で言い寄られたことはあるの?例えば・・・えっと・・・」
「あぁ、ケンジ?あいつ以外は無いよ。俺だって自分からゲイですって言うほどオープンじゃないから」
「そっか~。同僚にゲイが多いって言っても、なかなか大変なんだな」
「それよりも、今日はこの後クラブに行きたい!」
「いいよ。じゃあこの店出たら寄って行くか」
俺たちは会計を済ませ、二丁目にあるゲイ向けのクラブへと向かった。
なので、俺はシュンと付き合っていて気にしていることは、ケンジのような同じ会社や職種のゲイがシュンを狙ってくるのではないかということ。
そしてその予感は的中してしまった。
ある日、シュンと新宿三丁目の居酒屋で二人で飲んでいた時、シュンに話しかける男がいた。
「あれ?黒岩・・・?」
「おぉ、長澤じゃん。こんなところで会うなんて奇遇だな」
「そうだな。いつもは蒲田とか天王洲アイルで飲んでいるもんな。今日は友達と?」
そう言って長澤という人物は俺を見つめる。見た目はノンケっぽいが、俺を見る視線はゲイ特有の品定めをするような目線だった。
「まぁ、そんな感じ」
シュンはそう答えると、長澤は「また会社でな」と言ってトイレへと向かっていった。
「今の人って会社の同僚?」
「そう。同期入社の男性CA。多分あいつもゲイだと思うんだけどな」
「やっぱりCAってゲイが多いんだなー」
「まぁなー。同期で飲んでいる時には彼女欲しいって言ってるけど、絶対あいつはウケだと思うから、本当はチンコをマンコに突っ込む方じゃなく、チンコをケツに突っ込まれたいんだと思う」
シュンは普通の声量で言うもんだから俺は慌てて声が大きいと注意する。すると少しイラッとさせてしまったみたいで、チッと俺に舌打ちしてきた。
「どうせ三丁目で飲んで居る男グループの半分はゲイだろうに」
「どこの統計データだよ」
と俺は笑った。
だけど、ゲイが多い職場で働くってどんな気持ちなんだろうとふと感じた。
「シュンは職場で言い寄られたことはあるの?例えば・・・えっと・・・」
「あぁ、ケンジ?あいつ以外は無いよ。俺だって自分からゲイですって言うほどオープンじゃないから」
「そっか~。同僚にゲイが多いって言っても、なかなか大変なんだな」
「それよりも、今日はこの後クラブに行きたい!」
「いいよ。じゃあこの店出たら寄って行くか」
俺たちは会計を済ませ、二丁目にあるゲイ向けのクラブへと向かった。
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