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Chapter③ 恋人となって ~タカシside~
元恋人登場(3)
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シュンの家に着くと、一緒に夕飯の支度をし、そしてお酒を飲みながら夕飯を済ませる。先にシュンがシャワーを浴びている間に俺が食器を洗い片付け終えた時、シュンがシャワーを終えてリビングに戻ってきた。
「タカシ、ありがとう。シャワー浴びてきなよ?」
「はーい!入ってくるね」
俺はそう言ってシュンの腰に手を回してキスをした。
シュンもキスを返すように何度か唇を合わせる。
そして俺はシャワーを浴び、身体を拭いてドライヤーをかけ終えてリビングに戻るとシュンはソファーに座りスマホを見ていた。その表情は何だかいつもと少し違い、まるで何かを考えているようだった。なので、俺は声をかけた。
「シュン、どうした?そんな難しい顔して」
「いや・・・ケンジからLINEが来ていてさ」
「どんな内容?」
「うーん・・・今度はセフレの関係にならないか?って・・・」
あいつ、俺の恋人に対してひどいLINEを送りつけやがって・・・。俺はケンジの無神経な対応に怒りを覚えた。ケンジは奥さんもいて、そのお腹の中には赤ちゃんがいるのに、男とヤろうとするなんて、どんな神経を持っているんだ。
ただ、今のシュンの気持ちも知りたい。まだケンジに未練があるのかどうか。
俺はシュンに聞いた。
「シュンはなんて返事するの?」
シュンは俺に顔を向け、真剣な目をしていた。
「そんなの決まってるじゃん。“なるわけないだろ、ばーか“って送ってやるよ」
俺は安心した。ちゃんとシュンはケンジとの関係を整理してくれている。シュンの隣に俺も座り、フーッとため息をつく。
「あぁーー・・・!もしシュンが“セフレならいいかな“って言い出したらどうしようかと思った」
俺は安心してそう言ったが、次のシュンの一言に現実を知らされた。
「だけどね。未練がないかと言われると、少しはある。付き合っていた期間は4年間だったし、アメリカ留学中や日本に帰ってきてからも、いろんな場所に二人で行った思い出はまだ消えてない」
シュンの目はどこか寂しげだった。
俺は咄嗟に横でソファーに座るシュンの肩を引き寄せる。
「色んな思い出があると思うけど、俺と一緒に新しい思い出も作っていこうな?」
「・・・できるかな?俺たち」
「俺がケンジを忘れるくらい、シュンのことを想うから。旅行をして楽しい思い出だけじゃなく、辛いことも一緒に乗り越えていこう?」
「うん・・・」
シュンが俺の唇にキスをする。
そして俺たちはしばらくソファーに座ったまま、珍しくまったりとした時間を過ごした。
「ケンジにはシュンを渡さないから」
俺はシュンの耳元でそう呟くと、シュンも「ちゃんと守ってよ?」と言って再び俺にキスをした。
俺はこの場のノリで思い切って聞いてみた、あの質問を。
「元恋人と俺、セックスの相性はどっちが良い?」
「タカシ、ありがとう。シャワー浴びてきなよ?」
「はーい!入ってくるね」
俺はそう言ってシュンの腰に手を回してキスをした。
シュンもキスを返すように何度か唇を合わせる。
そして俺はシャワーを浴び、身体を拭いてドライヤーをかけ終えてリビングに戻るとシュンはソファーに座りスマホを見ていた。その表情は何だかいつもと少し違い、まるで何かを考えているようだった。なので、俺は声をかけた。
「シュン、どうした?そんな難しい顔して」
「いや・・・ケンジからLINEが来ていてさ」
「どんな内容?」
「うーん・・・今度はセフレの関係にならないか?って・・・」
あいつ、俺の恋人に対してひどいLINEを送りつけやがって・・・。俺はケンジの無神経な対応に怒りを覚えた。ケンジは奥さんもいて、そのお腹の中には赤ちゃんがいるのに、男とヤろうとするなんて、どんな神経を持っているんだ。
ただ、今のシュンの気持ちも知りたい。まだケンジに未練があるのかどうか。
俺はシュンに聞いた。
「シュンはなんて返事するの?」
シュンは俺に顔を向け、真剣な目をしていた。
「そんなの決まってるじゃん。“なるわけないだろ、ばーか“って送ってやるよ」
俺は安心した。ちゃんとシュンはケンジとの関係を整理してくれている。シュンの隣に俺も座り、フーッとため息をつく。
「あぁーー・・・!もしシュンが“セフレならいいかな“って言い出したらどうしようかと思った」
俺は安心してそう言ったが、次のシュンの一言に現実を知らされた。
「だけどね。未練がないかと言われると、少しはある。付き合っていた期間は4年間だったし、アメリカ留学中や日本に帰ってきてからも、いろんな場所に二人で行った思い出はまだ消えてない」
シュンの目はどこか寂しげだった。
俺は咄嗟に横でソファーに座るシュンの肩を引き寄せる。
「色んな思い出があると思うけど、俺と一緒に新しい思い出も作っていこうな?」
「・・・できるかな?俺たち」
「俺がケンジを忘れるくらい、シュンのことを想うから。旅行をして楽しい思い出だけじゃなく、辛いことも一緒に乗り越えていこう?」
「うん・・・」
シュンが俺の唇にキスをする。
そして俺たちはしばらくソファーに座ったまま、珍しくまったりとした時間を過ごした。
「ケンジにはシュンを渡さないから」
俺はシュンの耳元でそう呟くと、シュンも「ちゃんと守ってよ?」と言って再び俺にキスをした。
俺はこの場のノリで思い切って聞いてみた、あの質問を。
「元恋人と俺、セックスの相性はどっちが良い?」
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