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Chapter① 出会い 〜シュンside〜
自己紹介(2)
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俺は短期留学中に現地ニューヨークのゲイバーに来ていた日本人と付き合っている。
俺の恋人はバイセクシャルで、俺より10歳近く年上で、職業は国際線のパイロットだ。俺はこの人の醸し出す大人のオーラに魅了され、世界のあらゆる場所に飛ぶことを誇らしく語る姿に、わずか数時間の会話で恋に落ち俺から告白したのだ。
今思うと、大学生と社会人かつパイロットでは年齢も身分も不釣り合いにも見えるかもしれないが、俺にとっては初めての彼氏であり恋人でありパートナーということで、一緒にいる時間がとても楽しかった。半年間の短期留学期間中は恋人が何度もニューヨークに足を運んでくれて寂しさはなかったし、大人の遊び方もいっぱい教えてもらった。
日本に帰国してからも、国内外を問わずいろいろな場所へ旅行に行ったり、俺が所属するバレーボール部の試合を見にきてくれたりと充実した大学生活だった。
いよいよ就職活動を始める時期になり、俺は恋人への憧れから、就職活動の第一志望は自然にエアラインとなっていた。職種は総合職が一般的だったがあえてキャビンアテンダントを志望した。それは恋人と一緒に仕事をしたかったことと、CAという仕事が華やかに見えたからだった。
しかし、実際に入社してみると、予想に反して過酷な職場であることを実感した。
例えば、女性だらけの職場に男は数人しかおらず気苦労が絶えないことがわかったり、入社後しばらくはせっかくの語学を生かすことのない国内線への乗務であったり。特に、日本人相手に毎日朝から晩まで笑顔を絶やさないことに疲れてしまっていた。
恋人との関係性も悪化している。お互いにシフト制という状況から学生時代より会う機会は減ってしまい、現在では月に1度という頻度で会っている。それでも、俺は今でも恋人のことを愛している。セックスもしたい。キスもしたい。本当は。
ただ、その気持ちは俺だけかもしれない。年月が経つと共に恋人から俺に対する愛情はあるのかないのかも分からないようになり、事実上のオープンリレーションシップの状況になっている。
きっと恋人は滞在先で男女関係なくセックス相手を見つけて発散し、俺は発展場でイケメンを犯して発散する。
ヤった後は発展場の更衣室で告白やLINE交換をせがまれることが多々あるが断ってばかり。どうしても今の恋人以上の存在に出会えることはないと思っているからだ。発展場や出会い系アプリは性欲を満たすためだけに使っている。
そんな状況で、いつものように休日の夜、発展場で出会ったある男と久しぶりに気持ちの良いセックスができた。その相手がタカシだった。
俺の恋人はバイセクシャルで、俺より10歳近く年上で、職業は国際線のパイロットだ。俺はこの人の醸し出す大人のオーラに魅了され、世界のあらゆる場所に飛ぶことを誇らしく語る姿に、わずか数時間の会話で恋に落ち俺から告白したのだ。
今思うと、大学生と社会人かつパイロットでは年齢も身分も不釣り合いにも見えるかもしれないが、俺にとっては初めての彼氏であり恋人でありパートナーということで、一緒にいる時間がとても楽しかった。半年間の短期留学期間中は恋人が何度もニューヨークに足を運んでくれて寂しさはなかったし、大人の遊び方もいっぱい教えてもらった。
日本に帰国してからも、国内外を問わずいろいろな場所へ旅行に行ったり、俺が所属するバレーボール部の試合を見にきてくれたりと充実した大学生活だった。
いよいよ就職活動を始める時期になり、俺は恋人への憧れから、就職活動の第一志望は自然にエアラインとなっていた。職種は総合職が一般的だったがあえてキャビンアテンダントを志望した。それは恋人と一緒に仕事をしたかったことと、CAという仕事が華やかに見えたからだった。
しかし、実際に入社してみると、予想に反して過酷な職場であることを実感した。
例えば、女性だらけの職場に男は数人しかおらず気苦労が絶えないことがわかったり、入社後しばらくはせっかくの語学を生かすことのない国内線への乗務であったり。特に、日本人相手に毎日朝から晩まで笑顔を絶やさないことに疲れてしまっていた。
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ただ、その気持ちは俺だけかもしれない。年月が経つと共に恋人から俺に対する愛情はあるのかないのかも分からないようになり、事実上のオープンリレーションシップの状況になっている。
きっと恋人は滞在先で男女関係なくセックス相手を見つけて発散し、俺は発展場でイケメンを犯して発散する。
ヤった後は発展場の更衣室で告白やLINE交換をせがまれることが多々あるが断ってばかり。どうしても今の恋人以上の存在に出会えることはないと思っているからだ。発展場や出会い系アプリは性欲を満たすためだけに使っている。
そんな状況で、いつものように休日の夜、発展場で出会ったある男と久しぶりに気持ちの良いセックスができた。その相手がタカシだった。
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