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Chapter① 出会い 〜タカシside〜
男との再会(1)
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昨夜は1時台に就寝したが朝はいつも6時起きだ。目覚ましと共に起床し朝食を食べ終えると、今夜からの2泊3日の大阪出張の準備を進める。出張準備は慣れているので愛用しているRIMOWAのスーツケースとTUMIの出張用ビジネスバッグをウォークインクローゼットから取り出し、手早く着替えのワイシャツや洗面道具などを詰め込んで家を出た。
今日は日中は会社で仕事をし、夜の最終便で大阪へ移動する予定だ。仕事時間を最大限移動できることと、空港にあるラウンジで一杯ビールを飲みながら仕事のアイディアを練ることが出張での至福の時間だ。
日中は複数の会議をこなし、夕方5時ごろに会社を出る。浜松町で東京モノレールに乗り換え、一路羽田空港へと向かう。海沿いを走るモノレールの車内には夕日のオレンジの光が惜しみもなく入りこみ、これから出張に出るビジネスマンや帰宅の途に着く学生などさまざまな乗客を照らしていた。その中には客室乗務員やパイロットの姿もあった。
パイロットは航空会社の経費削減でタクシーが使えず電車で通勤しているとビジネス番組で聞いたことがある。
パイロットになっていたら今よりも年収が上がってモテていたかな、とふと頭で考えるが、今の商社でも十分知名度はあるので、人の命を預かる仕事に見合った給料が貰えないと、とても俺には務まらないと思った。そして、視線を業務用スマホに移そうとした時、どこか見覚えのある顔があった。
「あれ、あそこにいる男、どこかで見たことあるような・・・出会い系アプリだっけな」
俺の視線の先にはパイロットではなく客室乗務員の制服を着用した高身長の男性がひとりドアの前に立っていた。
今日は日中は会社で仕事をし、夜の最終便で大阪へ移動する予定だ。仕事時間を最大限移動できることと、空港にあるラウンジで一杯ビールを飲みながら仕事のアイディアを練ることが出張での至福の時間だ。
日中は複数の会議をこなし、夕方5時ごろに会社を出る。浜松町で東京モノレールに乗り換え、一路羽田空港へと向かう。海沿いを走るモノレールの車内には夕日のオレンジの光が惜しみもなく入りこみ、これから出張に出るビジネスマンや帰宅の途に着く学生などさまざまな乗客を照らしていた。その中には客室乗務員やパイロットの姿もあった。
パイロットは航空会社の経費削減でタクシーが使えず電車で通勤しているとビジネス番組で聞いたことがある。
パイロットになっていたら今よりも年収が上がってモテていたかな、とふと頭で考えるが、今の商社でも十分知名度はあるので、人の命を預かる仕事に見合った給料が貰えないと、とても俺には務まらないと思った。そして、視線を業務用スマホに移そうとした時、どこか見覚えのある顔があった。
「あれ、あそこにいる男、どこかで見たことあるような・・・出会い系アプリだっけな」
俺の視線の先にはパイロットではなく客室乗務員の制服を着用した高身長の男性がひとりドアの前に立っていた。
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