禁断の寮生活〜真面目な大学生×体育会系大学生の秘密〜

廊下に置かれたスパイク⑦

俺はシュンに差し出されたボロボロのスパイクの片方を掴み、それを自分自身の顔に押し当てた。そして、一気に息を吸い込む。

スパイクからは練習で酷使され続けて蓄積された汗や土埃の強烈な臭いが俺の鼻の奥を通り、肺にまで達した。

今までに嗅いだことのない、真の体育会大学生のスパイクの臭い。どうやっても俺のようなサッカーをやったことのない人間には生み出せない強烈な臭い。それを今は自分の好きなようにできている。

しかも、目の前には、このスパイクの持ち主が俺を見つめている状況にたまらなく興奮している。



「へぇ～、こんなに臭い物をよく平気で何度も嗅いでいられるな。マジで変態だ」

シュンはそう言い捨てつつも、俺の様子をじっと観察する。

そして、シュンは立ち上がると、俺の股間を足で刺激し始めた。

「あぁぁぁンンンンッッッ！！！」
俺は女のような喘ぎ声を上げた。

「男なのに女みたいな声を出して、マジでキモいなぁー」
シュンはそう吐き捨てつつも、俺の股間を刺激するのをやめない。

シュンのスパイクの臭いを嗅ぎつつ、股間に目をやると、ボロボロになっていつ穴が空いてもおかしくないくらい薄くなったスポーツソックス越しに肉付きの良い足が俺の股間に伸びている。

サッカー部は足の筋肉がすこいのは言うまでもない。

ジャージの上からもシュンの足の筋肉は容易に想像ができた。

だからこそ、俺はシュンの足に直接触れたいと思った。

しかし、シュンはそれを許さなかった。