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廊下に置かれたスパイク④
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シュンの手にはスマホが握られており、カメラがこちらを捉えていることは明らかだった。
俺に1メートルほどの距離まで近づいたシュンは、俺を軽蔑するように細い目で見下している。
「それ、俺のスパイクだけど、何やってるんすか?」
俺は必死で考えていた言い訳は一瞬で木っ端みじんとなった。
本人登場となり頭が真っ白になる。
「さっき、俺のスパイクを顔に当てて臭いを嗅いでましたよね?何でですか?」
もう俺は完全にフリーズしてしまった。
すると、シュンは俺の耳元で、「まさか隣の住人が俺のスパイクの臭いを嗅いで興奮しちゃうような変態野郎だったなんて、マジで最低」と囁く。
やっぱり見られてた・・・!
俺はゴクリと生唾を飲む。
何も言えない俺に対して、シュンはスマホの画面を見せてきた。
そこには俺がスパイクを顔に当てて臭いを嗅いでいる姿がはっきりと映っていた。
もう言い逃れできない。
俺は廊下に土下座した。
「頼む・・・誰にも言わないでくれ・・・」
「そんなこと言われても・・・どうしよっかな・・・」
俺はここまで立ちはだかった苦労を思い出す。
実家は貧しかったので物心ついた頃から同級生からは貧乏を馬鹿にされていた。
高校の時は片思いのノンケもいて、恋はあえなく玉砕した。
それでも苦労して毎日を生きている。
しかし、自分が犯したたった一つの過ちでこれまでの苦労が水の泡になろうとしている。
そのため、俺は必死で土下座をした。
「頼む・・・!お金はないが、俺ができることは何でもするから・・・」
今、自分が言える最大限の言葉だった。
そこに対して、シュンは反応した。
「何でも・・・?」
「あぁ!何でも!」
俺に1メートルほどの距離まで近づいたシュンは、俺を軽蔑するように細い目で見下している。
「それ、俺のスパイクだけど、何やってるんすか?」
俺は必死で考えていた言い訳は一瞬で木っ端みじんとなった。
本人登場となり頭が真っ白になる。
「さっき、俺のスパイクを顔に当てて臭いを嗅いでましたよね?何でですか?」
もう俺は完全にフリーズしてしまった。
すると、シュンは俺の耳元で、「まさか隣の住人が俺のスパイクの臭いを嗅いで興奮しちゃうような変態野郎だったなんて、マジで最低」と囁く。
やっぱり見られてた・・・!
俺はゴクリと生唾を飲む。
何も言えない俺に対して、シュンはスマホの画面を見せてきた。
そこには俺がスパイクを顔に当てて臭いを嗅いでいる姿がはっきりと映っていた。
もう言い逃れできない。
俺は廊下に土下座した。
「頼む・・・誰にも言わないでくれ・・・」
「そんなこと言われても・・・どうしよっかな・・・」
俺はここまで立ちはだかった苦労を思い出す。
実家は貧しかったので物心ついた頃から同級生からは貧乏を馬鹿にされていた。
高校の時は片思いのノンケもいて、恋はあえなく玉砕した。
それでも苦労して毎日を生きている。
しかし、自分が犯したたった一つの過ちでこれまでの苦労が水の泡になろうとしている。
そのため、俺は必死で土下座をした。
「頼む・・・!お金はないが、俺ができることは何でもするから・・・」
今、自分が言える最大限の言葉だった。
そこに対して、シュンは反応した。
「何でも・・・?」
「あぁ!何でも!」
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