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洗濯機を前にして③
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「あの、何やってるんすか?」
そこに立っていたのはシュンだった。
大学サッカー部の黒色の上下ジャージ姿で、背中には大きなリュックを背負っている。今、部活から帰ってきたのかもしれない。
俺はそんな今の状況を分析しつつ、今まで俺がやっていた変態行為を見られていたのかもしれないと思い、一瞬で血の気が引いた。
「それ、俺のジャージっすよ?」
俺が何かを言う前にシュンがどんどん畳みかけるように話しかけてくる。
何かを言わねば。
何か、言い訳をしなければ。
「・・・・あぁ、これは君の・・・?乾燥機を使おうと思ってさ・・・?」
一瞬、シュンの目が俺を睨みつけるように細くなる。
しかし、すぐに緩み、「そういうことっすか。すいませんでした、片づけてなくて。」と言葉を発して、俺のほうに近づいてくる。
俺は手に持っていたジャージをシュンに手渡しし、シュンは洗濯場に置かれた籠へ、乾燥機に入ったままの残りの洗濯物を次々に掻き出していく。
そこにはサッカーソックスやスパッツなどサッカー用品が詰まっていた。その光景に俺は思わず息をのむ。
すべて出し終えると、シュンは「どうぞ」と言い、俺に乾燥機を勧める。
「あぁ、ありがとう。」と一言伝え、俺は乾燥機の下に設置された洗濯機から洗濯物を移し始める。
その過程でシュンは自分の部屋に戻っていった。
俺は見られていなかったと確信し、安堵感から胸をなでおろしたが、この後、俺にとって転機が来るとは想像もしていなかった。
そこに立っていたのはシュンだった。
大学サッカー部の黒色の上下ジャージ姿で、背中には大きなリュックを背負っている。今、部活から帰ってきたのかもしれない。
俺はそんな今の状況を分析しつつ、今まで俺がやっていた変態行為を見られていたのかもしれないと思い、一瞬で血の気が引いた。
「それ、俺のジャージっすよ?」
俺が何かを言う前にシュンがどんどん畳みかけるように話しかけてくる。
何かを言わねば。
何か、言い訳をしなければ。
「・・・・あぁ、これは君の・・・?乾燥機を使おうと思ってさ・・・?」
一瞬、シュンの目が俺を睨みつけるように細くなる。
しかし、すぐに緩み、「そういうことっすか。すいませんでした、片づけてなくて。」と言葉を発して、俺のほうに近づいてくる。
俺は手に持っていたジャージをシュンに手渡しし、シュンは洗濯場に置かれた籠へ、乾燥機に入ったままの残りの洗濯物を次々に掻き出していく。
そこにはサッカーソックスやスパッツなどサッカー用品が詰まっていた。その光景に俺は思わず息をのむ。
すべて出し終えると、シュンは「どうぞ」と言い、俺に乾燥機を勧める。
「あぁ、ありがとう。」と一言伝え、俺は乾燥機の下に設置された洗濯機から洗濯物を移し始める。
その過程でシュンは自分の部屋に戻っていった。
俺は見られていなかったと確信し、安堵感から胸をなでおろしたが、この後、俺にとって転機が来るとは想像もしていなかった。
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