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洗濯機を前にして①
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ある日の夜。
授業が終わり、共用エリアに置かれている洗濯機を回し終え、乾燥機に入れようとしたとき、前の人の洗濯物が終わったままになっていた。
寮のルールで、残っていた場合は籠に入れておくことになっていたので、俺はその籠に少しずつ洗濯物を放り込み始める。
そのとき、あることに気が付いた。
最初に取り出したタオル類の後に続いて出てきたのは、所々茶色く汚れた白の練習着だった。
悪意をもって取り出したのではなく、単に自分の洗濯物を乾燥機に入れようとしたときに、たまたま出会ってしまった誰かのサッカーユニフォームだった。
何度も洗濯と練習で酷使されているのか、所々に毛玉もできており、日々の練習で使われていることは容易に想像ができた。
そのシャツの胸の部分にはエンブレムがプリントされており、よく見てみるとシュンが通っている大学のものだった。
「もしや、これはシュンの物・・・?」
俺は誰もいない洗濯エリアで独り言が口から漏れてしまい、反射的に持っていたシュンのサッカーユニフォームで口を覆ってしまった。
授業が終わり、共用エリアに置かれている洗濯機を回し終え、乾燥機に入れようとしたとき、前の人の洗濯物が終わったままになっていた。
寮のルールで、残っていた場合は籠に入れておくことになっていたので、俺はその籠に少しずつ洗濯物を放り込み始める。
そのとき、あることに気が付いた。
最初に取り出したタオル類の後に続いて出てきたのは、所々茶色く汚れた白の練習着だった。
悪意をもって取り出したのではなく、単に自分の洗濯物を乾燥機に入れようとしたときに、たまたま出会ってしまった誰かのサッカーユニフォームだった。
何度も洗濯と練習で酷使されているのか、所々に毛玉もできており、日々の練習で使われていることは容易に想像ができた。
そのシャツの胸の部分にはエンブレムがプリントされており、よく見てみるとシュンが通っている大学のものだった。
「もしや、これはシュンの物・・・?」
俺は誰もいない洗濯エリアで独り言が口から漏れてしまい、反射的に持っていたシュンのサッカーユニフォームで口を覆ってしまった。
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