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ダイゴside
入会(2)
しおりを挟むスイミングスクールに入会する気満々で自宅に帰った後、妻の帰宅を待って話をする。
案の定、妻は了承してくれた。
娘は「パパと一緒に行ける」と言って喜んでくれた。
ただ、その笑顔は罪悪感を心の中に抱かざるを得なかった。
なぜなら、スイミングスクールのコーチとのセックスに胸を躍らせての入会だからだ。
行くたびにケツを掘ってもらえる。
俺の快楽のために娘を理由づけに使ってしまったことへの罪悪感だ。
俺はその罪悪感を悟られないために、娘を抱き上げ、「パパも楽しみだよ」と笑顔を作るのが精いっぱいだった。
その日の夜、妻と娘が寝静まった後、俺はトイレへと向かう。
ドアの鍵を閉め、スマホを取り出し、スイミングスクールのウェブサイトに掲載されたケンタのプロフィール写真を表示する。
そして、スマホをトイレットペーパーホルダーの立てかけ、それを見ながら俺自身のケツに指を入れ、感じやすい部分を刺激始める。
「ケンタッッッー♡またヤれることになったよぉ・・・・♡もう一人エッチは寂しい・・・♡♡」
小声で個室でケンタを欲しながら、俺は指を出し入れする。
「今度はケンタのチンコを入れてもらうから、それまで我慢するからッッッ♡♡」
もう俺の心はケンタの虜になっていた。
「あぁぁあぁケンタあぁぁぁーーー!イクッッッッ♡」
大量の精液をぶっ放したトイレットペーパーをトイレに流し、一旦リビングへ移動し呼吸を整える。
(「今日は派手にトイレでイッちゃったな」)
リビングの壁には妻と娘と俺の3人で撮った写真が多く並ぶ。
ソファーに深く腰掛けながら、それらの光景を眺め、俺は溜息をついてしまった。
どうして俺は男の世界から足を洗おうと思ったのだろうか。
こうやって絵にかいたような幸せな家庭を築けているのに、再び男の虜になろうとしている自分って一体何なんだろう。
自分でもよくわからない。
けど、理性では抑えられない感情のひとつが性欲であり、もしかしたら恋愛なのかもしれない。
時計を見ると夜中の1時を指している。
「もう一杯だけ飲んでから寝るか・・・」
冷蔵庫を開け、夕飯時に妻と一緒に飲んだ白ワインの残りをグラスに注ぎ、再びソファーに深く腰掛ける。
「性欲と恋愛感情か・・・。これって相手が女性だったら間違いなく不倫だけど、相手が男なら不倫にはならないのか・・・?ってそんなわけないよな」
グラス一杯で酔いが回ったのか、少し自嘲的になったところで、再度キッチンに戻り、水を一杯飲んでベッドルームへと戻った。
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