土曜日はのんびりと－そのためにがんばるのって、俺は好きなんだ－

第一章 災厄の神子と呪われた王子

14 殺すなら一思いに

　サルは俺が抵抗をしないことに気をよくしたのか、今度はそのままお尻を撫で回しはじめた。

「うっ、うっ、つぅっ。」

　サルが俺の尻たぶを撫でるたび、俺は鳥肌が立つ不快感に身を震わせた。

「うゎっ、やめっ、何やっ、やってるんだ。」

　その内サルは、俺のお尻の間を触りはじめた。
　サルの指が、俺の背骨をたどり、尾てい骨辺りをくるくると擦ったかと思うと、そのまま下へなぞり降りて来る。

　お尻の穴の上をなぞり、袋の間をなぞり、あそこの裏筋をなぞって、止まる。

「あ、あぁ！。」

　サルの指は今度はその逆をたどる。

「やめろ！。変態ザル！。」

　サルが触ったところが熱い。
　サルに触られるのが悔しいのに、敏感なところを遠慮のない力で撫でられても、痛いだけなのに。
　なのに、あのクチナシの匂いのせいなのか、おへその奥も熱くなり、下半身に嫌でも熱がたまる。

　サルの指は、俺の背骨にたどり着くと、また同じコースを辿る。

「やめろ！、嫌だ！、やめてくれ！。」

　俺が態勢を崩そうとすると、サルにお尻を叩かれた。

　何度目かの往復をサルがすると、俺の息はすっかり上がって、不快感から吐き気が込み上げ、涙が出ていた。
　なのに、触られた下半身は熱く、おなかの奥が疼く。

「うわっ、なに？。」

　俺は、あそこを握られる感覚に身がすくんだ。
　振り向くと、どうやらサルは俺の足の間に腕を入れて、俺のあそこをつかんだようだった。

「なんだよ。おまえってば、本当に嫌な奴だな。獲物をもてあそばずに、一気に殺せよ。」

　俺は膝をガクガクさせながら、それでも悪態をつく。

「やめろっ。嫌だっ。嫌だっ。」

　サルは、俺のあそこを強弱をつけて握ってくる。
　嫌なのに、俺のあそこに熱が溜まり、硬くなっていくのが許せない。

　俺は、身体を支えることができなくなって、顔は地面に擦られ、下半身は不本意ながら、俺の大事なあそこを握っているサルの腕に支えられている。


　あそこが硬くなると、更に感覚が鋭くなる。
　なんで？。
　こんなに嫌なのに。こんなに悔しいのに。なんで、身体が熱く反応するんだよ。
　こんなの俺の身体じゃないっ。

　再び嘔吐感が高まり、たまらず吐いてしまう。
　もう胃液しか出てこない。
　頭が痛い。目が霞む。
　クチナシのような匂いも俺の不快感を煽る。


「う、やめ。ひっ。」

　お尻の穴の入り口に、とてつもない痛みを感じて、俺は悲鳴をあげる。

「ぐっ、ぎ、ぐっ。」

　容赦なく、俺のお尻の穴の窄まりに何かが入ってくる。
　痛い。俺、串刺しにして焼かれるのか。

「かはっ。」

　嘔吐感が我慢できずに胃液が口から飛び出す。
　胃も、喉も痛い。

　痛みに耐えるのに必死で、口の中のものを出しきれず、胃液で喉が焼かれる。息もできない。
　
　俺の腕は役目を果たせず、俺の身体は引力にしたがって下にずり落ちようとすると、俺のあそこを持ったサルが、手に力をいれてそれを許さない。

　意識が遠退くと、お尻の穴先に入っているものが動き、その痛みと不快感で、現実に引き戻される。

　お尻の穴が痛い。
　悔しい、こんなサルに無抵抗で玩具にされるなんて。

「ぐぎっ、いっ。」
　穴の入り口に入っているものが、更に先へ進もうとする。
　痛すぎて悲鳴にもならない。
　
　身体と奥歯に力をいれて耐えようとすると、サルが俺のあそこを強く握ってくる。
　それがまた痛くて、俺は力を抜こうとする。
　力を抜くと、穴に何かを入れ込もうとするので、俺はどうにも耐えられなくなってくる。
　
「た、助けて。雄吾、蒼士。助けて…。」

「助けて、助けて、銀様…。」

　ポタポタッと、俺の太ももに何かが垂れる。
　俺のお尻の痛みが倍増して、鉄の臭いがする。
　早く、お尻から心臓まで差し込めば良いのに。
　もてあそばれながら、殺されるなんて。
　殺すなら一思に殺してくれ…。
　
　銀様にもう一度会いたかった…。