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【煌めきLEVEL/04】
*アシスタント決定
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広沢 心優として、漫画家の“奏心”として、悔いのない人生を送る為に第一歩を踏み出す。
今日はアシスタント候補の面接である。
私なんかがバリバリの少年漫画を描いているとして、引かれないかな?
アシスタントは二人取りたいのだが、技術面が優れている方、並びに男性が苦手という点から女性優先。
事前に出しておいた課題の技術面のチェックや入れる時間帯や曜日等を考慮し、気になる二人に絞った。
どちらも独身の方で、今流行りの妖や異世界の漫画を投稿しているらしい。
「まずは、ペンネーム……マナさん。アピールポイントがあったらどうぞ」
「……先生って女性だったんですね。オマケに可愛いとは! 素敵です! 私は背景をこまかーく書くのが好きです。ぜひアシスタントさせて下さい!」
私は緊張してガチガチで何も聞けないから、対馬さんが代わりに面接してくれている。対馬さんが質問して、それに答えたマナさん。マナさんは見た目は金髪で派手な印象だったが、応募して来た方の中では背景が一番上手だった。流石、自分で推すだけあるなぁ。
「次はペンネーム、えびまよさん」
「先生の漫画が大好きです! 以前は少女漫画を投稿してましたが、先生の漫画を読んでから異世界とかファンタジー系も興味が湧きました」
えびまよさんはトーン使いがとにかく上手だった。ペンネームがえびまよさんだけれど、私がエビ好きだから選んだわけではない……
えびまよさんは、どことなく福島さんに似ている。アニメと漫画大好きな方。
「……えっと二人共、採用させていただきます。……そ、それと隠しているつもりではないのですが皆様の印象を壊さないためにも、私が女性であることは内密にお願いしたい、です。まぁ、名前から女性かな?って推測してる方もいるかもしれませんが、今のところは公表はしないので……」
ドキドキしながら、ゆっくりと気持ちを伝えた。ヒロ君と会ってから、自然と他人が怖くなくなってきた。
「はい、内密にします! 先生が可愛過ぎてキュン死にしそうです!」
えびまよさんがそう言った後にマナさんも、
「憧れの先生と一緒にお仕事が出来るなんて光栄です! 頑張ります!」と言ってくれた。
年齢を見る限りでは私の方が年下なのに、私が"先生"と言うカテゴリーなだけで敬語で話してくれている。
あんなに嫌がっていたアシスタント募集だったけれど、こんなにも感じの良い方々が来てくれるならば、もっと早めに動けば良かった。
そうすれば、対馬さんにも福島さんにも御迷惑をおかけしなくて済んだのに……
逃げてばかりいた自分自身が憎らしい。これからは、この二人と一緒に頑張っていく。
面接が終了した後、初日の時間等の打ち合わせをして二人は部屋を出た。
「かーなちゃん、良く頑張りました!」
面接が終わり、二人が帰った後に私は大きく息を吐き出した。それを見ていた対馬さんが背中をトントンと軽く叩く。
「ドキドキしました……! 二人共、良さそうな方で良かったです」
「俺もそう思った。面接の途中、カナちゃんの表情が強ばってなかったから気にいったのかな~? とは思ったよ」
「対馬さんには何でもお見通しなんですね」
二人で笑い合った。
アールグレイの紅茶を入れて、お取り寄せのバウムクーヘンを一緒に食べる。バウムクーヘンを四等分して、残りは福島さんとヒロ君の分。
今度からはアシスタントさんの分もお取り寄せしなきゃなぁ。仕事中の休憩は大切だよね。
「それよりも……ヒロ君とは上手くいってる?」
「う、上手くって……な、何ですか?」
ヒロ君との関係性は特別何もないが、通信制の高校からの手紙を見られてしまったことに、名前を聞いただけで酷く動揺している。
「仲良くなった?」
「あ、えっと……毎回少しずつ、距離は縮められてると思います」
「……そう、良かったね」
対馬さんは自分から話題を降ってきたくせに、そっぽを向き、つまらなそうに答えた。
「アシスタントも決まったし、彼氏候補もできたし、俺も本業に専念出来るかな?ネームのやり取りだけならネットでもできるしね。原稿だってバイク便か福島に取りに来てもらってもいいし。カナちゃんとは会う機会が少なくなるかな……」
対馬さんは微笑みながら、でもどこか悲しげな表情をしながら私に言った。
「そ、そんな……悲しいことを言わないで下さい! たまには顔を見せに来て下さい!」
私も対馬さんに会えなくなったら寂しい。それは恋愛感情ではないけれど、対馬さんは私にとってはお兄ちゃんみたいな人だから。家族みたいに接することができる人だから、会えなくなるのは寂しくて辛くて……切ない。
「カナちゃん、そんな事を面と向かって言われたら男は勘違いするよ。この子は俺が好きなのかな? って……」
「好きですよ、対馬さんのこと。それが恋愛感情じゃないにしても、人として好きです。福島さんも好きです。例えば漫画家を辞めてたとしても、関係は切りたくないなって思います」
「あー……! 俺は思いっきり振られたけど、告白もされたみたいな変な感じ……」
「……?」
対馬さんの頬がほんのりと赤い。
私は思うままに伝えてしまったけれど、思い返せば大胆なことを言ってしまっていた。けれども、否定する気はない。
対馬さんも福島さんも人として好きだもの。
「対馬さんの大好きなビールも用意しますので、福島さんと一緒に遊びに来て下さいね」
「……考えとく」
私はまだ未成年なので、お酒の買い出しは両親に頼む。対馬さんの大好きなビールと福島さんの大好きなお菓子を買いだめして置こう。いつの日か、また三人で笑い合えるように。
対馬さんが職場に戻ると行って立ち上がった時、玄関のチャイムが連打された。
ピンポン、ピンポン、ピンポン。
多分、これは……!
「お疲れっス~! 先生の新作ネームを拝見しに来ました!」
「お疲れ様です。今、福島さんの噂をしていたところです」
「え? マジですか? なんで、何で?」
玄関先からテンションが高い福島さん。
「うるさいぞ、福島! お前の担当はカナちゃんじゃないだろ! 毎回、毎回、ネームの進行状況見に来やがって!」
「だって、担当してる先生よりも気になるんですもん! 奏心先生の方が可愛いし、あのむさくるしい先生よりも面白いし、優しいし……!」
「そろそろ口を慎め、福島……」
対馬さんが福島さんに対して怒っている。本気で怒っているわけではなく、じゃれているのだけれども……
言いわけしている福島さんが必死で可愛らしい。
「ところでアシスタントが決まったから、お前の助けはもういらない」
「えー! 無理! そんなの無理です! 大好きな漫画に私も参加したいのに~」
福島さんに対馬さんがアシスタントの件を伝えるとありがたくも嬉しい言葉が返ってきた。
「どうする、カナちゃん? 福島も仲間に入れる?」
対馬さんはクスクスと笑いながら訊ねる。
「私は嬉しいですけど、身体に負担がかかりませんか?」
正直嬉しいけれど、無理をさせて身体を壊してしまったら元も子もない。福島さんみたいな身近なファンがいてくれて、私は飛び上がる程嬉しいの。でもね……私もこれ以上は二人に甘えたくはない。
「先生……私のオタク魂舐めてます? オタクは身を滅ぼしても好きな物を守り抜きますよ。私は先生も先生の作品も大好きだからこそ、お手伝いしたいのです! お手伝い出来なくなったら、寧ろ……泣きます」
「福島さん……!」
福島さんに面と向かって、一直線に気持ちを伝えられた。私は感動して涙が目尻に溜まった。こんなにも福島さんに作品や自分自身が好かれていたなんて……!
「カナちゃん、俺達はね、好きで手伝ってるんだよ。だから、遠慮しないでもっと頼りなよ。日本を代表する漫画家先生なんだから、もっと堂々としてて」
「……はい! ありがとうございます、対馬さん、福島さん。わ、たし……嬉し……すぎ、て……」
二人に感謝の気持ちを伝えたいのに涙が邪魔をして伝えることが出来なかった。二人とは仕事上の関係だけれども、絆は友達よりも深く繋がっているように思う。
漫画家になって一番の幸せは人気が出たことよりも、この二人に出会えたこと。違う誰かじゃ、晴れて漫画家の道を手に入れても、途中で嫌になって放棄していたかもしれない。
「……ってゆーわけなんで、ネーム見せて下さい!」
「本気で図々しいな、お前は……」
福島さんが私に手を差し出して、ネームを要求する。対馬さんがツッコミを入れて、私が笑う。この下りが好きだから、まだまだ漫画家を頑張って行こう!
改めて宜しくお願いします、対馬さんと福島さん!
今日はアシスタント候補の面接である。
私なんかがバリバリの少年漫画を描いているとして、引かれないかな?
アシスタントは二人取りたいのだが、技術面が優れている方、並びに男性が苦手という点から女性優先。
事前に出しておいた課題の技術面のチェックや入れる時間帯や曜日等を考慮し、気になる二人に絞った。
どちらも独身の方で、今流行りの妖や異世界の漫画を投稿しているらしい。
「まずは、ペンネーム……マナさん。アピールポイントがあったらどうぞ」
「……先生って女性だったんですね。オマケに可愛いとは! 素敵です! 私は背景をこまかーく書くのが好きです。ぜひアシスタントさせて下さい!」
私は緊張してガチガチで何も聞けないから、対馬さんが代わりに面接してくれている。対馬さんが質問して、それに答えたマナさん。マナさんは見た目は金髪で派手な印象だったが、応募して来た方の中では背景が一番上手だった。流石、自分で推すだけあるなぁ。
「次はペンネーム、えびまよさん」
「先生の漫画が大好きです! 以前は少女漫画を投稿してましたが、先生の漫画を読んでから異世界とかファンタジー系も興味が湧きました」
えびまよさんはトーン使いがとにかく上手だった。ペンネームがえびまよさんだけれど、私がエビ好きだから選んだわけではない……
えびまよさんは、どことなく福島さんに似ている。アニメと漫画大好きな方。
「……えっと二人共、採用させていただきます。……そ、それと隠しているつもりではないのですが皆様の印象を壊さないためにも、私が女性であることは内密にお願いしたい、です。まぁ、名前から女性かな?って推測してる方もいるかもしれませんが、今のところは公表はしないので……」
ドキドキしながら、ゆっくりと気持ちを伝えた。ヒロ君と会ってから、自然と他人が怖くなくなってきた。
「はい、内密にします! 先生が可愛過ぎてキュン死にしそうです!」
えびまよさんがそう言った後にマナさんも、
「憧れの先生と一緒にお仕事が出来るなんて光栄です! 頑張ります!」と言ってくれた。
年齢を見る限りでは私の方が年下なのに、私が"先生"と言うカテゴリーなだけで敬語で話してくれている。
あんなに嫌がっていたアシスタント募集だったけれど、こんなにも感じの良い方々が来てくれるならば、もっと早めに動けば良かった。
そうすれば、対馬さんにも福島さんにも御迷惑をおかけしなくて済んだのに……
逃げてばかりいた自分自身が憎らしい。これからは、この二人と一緒に頑張っていく。
面接が終了した後、初日の時間等の打ち合わせをして二人は部屋を出た。
「かーなちゃん、良く頑張りました!」
面接が終わり、二人が帰った後に私は大きく息を吐き出した。それを見ていた対馬さんが背中をトントンと軽く叩く。
「ドキドキしました……! 二人共、良さそうな方で良かったです」
「俺もそう思った。面接の途中、カナちゃんの表情が強ばってなかったから気にいったのかな~? とは思ったよ」
「対馬さんには何でもお見通しなんですね」
二人で笑い合った。
アールグレイの紅茶を入れて、お取り寄せのバウムクーヘンを一緒に食べる。バウムクーヘンを四等分して、残りは福島さんとヒロ君の分。
今度からはアシスタントさんの分もお取り寄せしなきゃなぁ。仕事中の休憩は大切だよね。
「それよりも……ヒロ君とは上手くいってる?」
「う、上手くって……な、何ですか?」
ヒロ君との関係性は特別何もないが、通信制の高校からの手紙を見られてしまったことに、名前を聞いただけで酷く動揺している。
「仲良くなった?」
「あ、えっと……毎回少しずつ、距離は縮められてると思います」
「……そう、良かったね」
対馬さんは自分から話題を降ってきたくせに、そっぽを向き、つまらなそうに答えた。
「アシスタントも決まったし、彼氏候補もできたし、俺も本業に専念出来るかな?ネームのやり取りだけならネットでもできるしね。原稿だってバイク便か福島に取りに来てもらってもいいし。カナちゃんとは会う機会が少なくなるかな……」
対馬さんは微笑みながら、でもどこか悲しげな表情をしながら私に言った。
「そ、そんな……悲しいことを言わないで下さい! たまには顔を見せに来て下さい!」
私も対馬さんに会えなくなったら寂しい。それは恋愛感情ではないけれど、対馬さんは私にとってはお兄ちゃんみたいな人だから。家族みたいに接することができる人だから、会えなくなるのは寂しくて辛くて……切ない。
「カナちゃん、そんな事を面と向かって言われたら男は勘違いするよ。この子は俺が好きなのかな? って……」
「好きですよ、対馬さんのこと。それが恋愛感情じゃないにしても、人として好きです。福島さんも好きです。例えば漫画家を辞めてたとしても、関係は切りたくないなって思います」
「あー……! 俺は思いっきり振られたけど、告白もされたみたいな変な感じ……」
「……?」
対馬さんの頬がほんのりと赤い。
私は思うままに伝えてしまったけれど、思い返せば大胆なことを言ってしまっていた。けれども、否定する気はない。
対馬さんも福島さんも人として好きだもの。
「対馬さんの大好きなビールも用意しますので、福島さんと一緒に遊びに来て下さいね」
「……考えとく」
私はまだ未成年なので、お酒の買い出しは両親に頼む。対馬さんの大好きなビールと福島さんの大好きなお菓子を買いだめして置こう。いつの日か、また三人で笑い合えるように。
対馬さんが職場に戻ると行って立ち上がった時、玄関のチャイムが連打された。
ピンポン、ピンポン、ピンポン。
多分、これは……!
「お疲れっス~! 先生の新作ネームを拝見しに来ました!」
「お疲れ様です。今、福島さんの噂をしていたところです」
「え? マジですか? なんで、何で?」
玄関先からテンションが高い福島さん。
「うるさいぞ、福島! お前の担当はカナちゃんじゃないだろ! 毎回、毎回、ネームの進行状況見に来やがって!」
「だって、担当してる先生よりも気になるんですもん! 奏心先生の方が可愛いし、あのむさくるしい先生よりも面白いし、優しいし……!」
「そろそろ口を慎め、福島……」
対馬さんが福島さんに対して怒っている。本気で怒っているわけではなく、じゃれているのだけれども……
言いわけしている福島さんが必死で可愛らしい。
「ところでアシスタントが決まったから、お前の助けはもういらない」
「えー! 無理! そんなの無理です! 大好きな漫画に私も参加したいのに~」
福島さんに対馬さんがアシスタントの件を伝えるとありがたくも嬉しい言葉が返ってきた。
「どうする、カナちゃん? 福島も仲間に入れる?」
対馬さんはクスクスと笑いながら訊ねる。
「私は嬉しいですけど、身体に負担がかかりませんか?」
正直嬉しいけれど、無理をさせて身体を壊してしまったら元も子もない。福島さんみたいな身近なファンがいてくれて、私は飛び上がる程嬉しいの。でもね……私もこれ以上は二人に甘えたくはない。
「先生……私のオタク魂舐めてます? オタクは身を滅ぼしても好きな物を守り抜きますよ。私は先生も先生の作品も大好きだからこそ、お手伝いしたいのです! お手伝い出来なくなったら、寧ろ……泣きます」
「福島さん……!」
福島さんに面と向かって、一直線に気持ちを伝えられた。私は感動して涙が目尻に溜まった。こんなにも福島さんに作品や自分自身が好かれていたなんて……!
「カナちゃん、俺達はね、好きで手伝ってるんだよ。だから、遠慮しないでもっと頼りなよ。日本を代表する漫画家先生なんだから、もっと堂々としてて」
「……はい! ありがとうございます、対馬さん、福島さん。わ、たし……嬉し……すぎ、て……」
二人に感謝の気持ちを伝えたいのに涙が邪魔をして伝えることが出来なかった。二人とは仕事上の関係だけれども、絆は友達よりも深く繋がっているように思う。
漫画家になって一番の幸せは人気が出たことよりも、この二人に出会えたこと。違う誰かじゃ、晴れて漫画家の道を手に入れても、途中で嫌になって放棄していたかもしれない。
「……ってゆーわけなんで、ネーム見せて下さい!」
「本気で図々しいな、お前は……」
福島さんが私に手を差し出して、ネームを要求する。対馬さんがツッコミを入れて、私が笑う。この下りが好きだから、まだまだ漫画家を頑張って行こう!
改めて宜しくお願いします、対馬さんと福島さん!
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