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【海大/BLACK TURN】
*兄貴の彼女
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「潤兄の彼女?」
ある日突然、自宅に可愛い女の子が現れた。
「そうだよ、同じく高校一年の茜ちゃん。一緒に課題やるけど、お前もどう?」
「えー、いいよ。後から一人でやるから。とりあえず、ゲームやる!」
とても可愛い女の子で、つい目を逸らしてしまう。
「お前は本当に小学生並の行動だな……」
潤兄は俺より一つ年上で、男だけの進学校に通っている。学校には男しかいないくせに彼女がいてトップの成績を守り続けているなんて、不公平だ。
俺はと言えば、潤兄とは雲泥の差がある。勉強なんて頑張らなくても入れる、適当に決めた私立高校に入学しようと思っている。
中学生三年の高校受験の大事な時期だが、友達と遊んでばかりいる。当然、彼女もいない。
潤兄とは顔は似てると言われるけれど、頭の作りは幾分違うようだ。
潤兄の彼女、茜ちゃんは初めて会った時から度々遊びに来ている。聞く話によれば、茜ちゃんも進学校に通っているらしい。
茜ちゃんはふんわりとした印象の目が大きな可愛い女の子で、一目見た時から目が釘付けになった。自分の周りには居ない清楚で可愛い女の子。
茜ちゃんと話す時は変な緊張が走り、素の自分じゃいられなくなる。女の子の前でこんなに緊張するだなんて、自分でも初めて知った。コレが恋だなんて決め付けたくなかったが、会う度に訪れる緊張感と胸の高鳴りから認めざるを得なかった。潤兄の彼女だから、心の奥底にしまったけれど……
"あの日"までは平穏な日々だった。兄貴が優等生の道を踏み外さなければ、俺も母さんも幸せでいられたかもしれないのに──
茜ちゃんは自宅に来た時、俺を見つけては話をかけてくる。
「ミヒロ君、ってどーゆー漢字を書くの?」
大きい瞳で見つめられると心臓に悪い。
「う、海に大きいでミヒロ……」
「そっか。良い名前だね。私の親友もミヒロちゃんって言うんだよ。心が優しいと書いてミヒロちゃん。本当にその通りの名前の子でね、大好きなんだ」
リビングのテレビを使い、ゲームをしていた俺は驚いた。二階で潤兄と一緒に勉強していた茜ちゃんが一階のリビングに現れたから。ソファーに寝転がってゲームをしていた俺を覗き込み、話をかけてきたのだった。ゲームに夢中で茜ちゃんの足音に全く気付かなかった。話の内容が頭に入らない位にドキドキしている。
「はい、コレ、あげる。イチゴチョコだよ。いつもね、勉強の合間に食べてるの」
茜ちゃんは、ふふっと柔らかく笑って二階に戻って行った。手渡されたイチゴチョコレートの箱は可愛らしいピンク色だった。容姿も性格も可愛いのに、食べ物まで可愛いって何だよ! 手渡された箱を見ながら、顔に火照りを感じた。
勿体ないと思いつつも箱を開けて、イチゴチョコレートを取り出す。パキッと食べやすい大きさに割り、口に放り込んだ。少しだけ甘酸っぱさを感じたが、中に入っているサクサクのクランチが絶妙なバランスを醸し出していた。
気付いたら全部食べていた。どんなに想いを抱いても手に入らないもどかしさと恋の甘酸っぱさを感じながら──
両親と潤兄に勧められて仕方なく行き出した塾の帰り道、通りかかったカフェの窓際に茜ちゃんを見かけた。好きになった人を見つけるセンサーは働きが早く、すぐに茜ちゃんだと気付く。
潤兄とは違う誰かと一緒にいた。スーツを着ているから、サラリーマンかな? 誰だろう?
家族関係は聞いたことはないが、兄貴とか親戚の誰かとか……そんな想像をしながらバス停まで歩いた。
帰宅してから潤兄に聞いてみると……「茜ちゃんは一人っ子だから、兄弟は居ないと思うよ」とあっさり言われた。
潤兄は気にする様子もなく、それ以上に聞いてきたりはしなかった。関係性が気になるのは俺だけなのかな?
外側から見えた茜ちゃんは笑ってはいなかったし、泣いてもいなかった。無表情で黙って話を聞いていたようなそんな感じに見えた。
いつもにこにこして笑顔が可愛い茜ちゃんからは想像が出来ない程、感情が消えている表情だった。まるで、何かに絶望しているみたいな顔付き。
その日から、茜ちゃんのあの顔が忘れられなくなった。家に遊びに来ている茜ちゃんはいつも通りに可愛く、あんな顔を見せることなどはなかった。
中学生の俺は何も気付かず、ただひたすらに毎日を謳歌している。その間に魔の手が近付いていたことも知らずに……
──最近、茜ちゃんはイチゴチョコを持ち歩かなくなった。その代わりに缶のドロップを持ち歩き、舐めていた。当然、俺へのお裾分けは缶のドロップに変わった。
「ドロップは何味が好き? 私はこの水色が好きなの。色も可愛いし、甘酸っぱくて好き。でも、あんまり水色って入ってないんだよ」
「水色って何味?」
「すももだよ。水色だけが入ってるドロップがあったら良いのにな」と言って、茜ちゃんは可愛く笑った。
珍しく潤兄と茜ちゃんはリビングで勉強をしていた。いつもなら、二階に上がって二人で勉強をするのに。
潤兄のノートを覗き見すると、俺には何が何だか分からなかった。一年違うだけで勉強内容がこんなにも違うのか? それとも、進学校だから特別難しい?
潤兄は中学受験をして、中高一貫校に通っている。エスカレーター式に男子高まで進学した。
大学進学のために週末はバイトもしていて、お金を貯めている。
父はサラリーマンだが裕福ではないので、母もパートに出ている。裕福ではないのが分かっているが、俺は勉強ができないから、三流私立高校に行くしかないと諦められているし、自分も諦めている。
潤兄みたいに勉強が好きでもないし、授業中に覚えられるわけでもなかった。
「そうだ、海大は茜ちゃんの学校を受験したら? 今から勉強すれば間に合うよ。男女共学が良いんでしょ?」
「ミヒロ君、おいで。私の親友も紹介したいしね」
茜ちゃんの通う高校も進学校だ。茜ちゃんはおいでおいで、と手招きしている。茜ちゃんに誘われたら、その気になってしまう。でも……
「でも、俺は成績が良くないし。受からないよ」
「大丈夫だよ、海大が思っているより成績は悪くないよ。今から頑張れ! 勉強なら教えてあげられるから」
「塾がない日は一緒に勉強しよっ。私も潤君のバイト先に行きたいからコーヒーショップ行こっ」
二人の口車に乗せられて、受験先を変更する事になった。両親も"ヒロがやる気を出した"と喜んでいた。
週三回の塾通いに、茜ちゃんと二人で潤兄のバイト先での勉強で成績は上場。やればできるんだな、と自分で自分を褒めてあげた。
潤兄の茜ちゃんだけど、二人で一緒にいると心地良かった。茜ちゃんに会えて人生が変わって良かった。これから先、全うな人生を送れると思って嬉しかった。
中三の秋、俺の全ては茜ちゃんに決定権があったと言っても過言ではなかった。
ある日突然、自宅に可愛い女の子が現れた。
「そうだよ、同じく高校一年の茜ちゃん。一緒に課題やるけど、お前もどう?」
「えー、いいよ。後から一人でやるから。とりあえず、ゲームやる!」
とても可愛い女の子で、つい目を逸らしてしまう。
「お前は本当に小学生並の行動だな……」
潤兄は俺より一つ年上で、男だけの進学校に通っている。学校には男しかいないくせに彼女がいてトップの成績を守り続けているなんて、不公平だ。
俺はと言えば、潤兄とは雲泥の差がある。勉強なんて頑張らなくても入れる、適当に決めた私立高校に入学しようと思っている。
中学生三年の高校受験の大事な時期だが、友達と遊んでばかりいる。当然、彼女もいない。
潤兄とは顔は似てると言われるけれど、頭の作りは幾分違うようだ。
潤兄の彼女、茜ちゃんは初めて会った時から度々遊びに来ている。聞く話によれば、茜ちゃんも進学校に通っているらしい。
茜ちゃんはふんわりとした印象の目が大きな可愛い女の子で、一目見た時から目が釘付けになった。自分の周りには居ない清楚で可愛い女の子。
茜ちゃんと話す時は変な緊張が走り、素の自分じゃいられなくなる。女の子の前でこんなに緊張するだなんて、自分でも初めて知った。コレが恋だなんて決め付けたくなかったが、会う度に訪れる緊張感と胸の高鳴りから認めざるを得なかった。潤兄の彼女だから、心の奥底にしまったけれど……
"あの日"までは平穏な日々だった。兄貴が優等生の道を踏み外さなければ、俺も母さんも幸せでいられたかもしれないのに──
茜ちゃんは自宅に来た時、俺を見つけては話をかけてくる。
「ミヒロ君、ってどーゆー漢字を書くの?」
大きい瞳で見つめられると心臓に悪い。
「う、海に大きいでミヒロ……」
「そっか。良い名前だね。私の親友もミヒロちゃんって言うんだよ。心が優しいと書いてミヒロちゃん。本当にその通りの名前の子でね、大好きなんだ」
リビングのテレビを使い、ゲームをしていた俺は驚いた。二階で潤兄と一緒に勉強していた茜ちゃんが一階のリビングに現れたから。ソファーに寝転がってゲームをしていた俺を覗き込み、話をかけてきたのだった。ゲームに夢中で茜ちゃんの足音に全く気付かなかった。話の内容が頭に入らない位にドキドキしている。
「はい、コレ、あげる。イチゴチョコだよ。いつもね、勉強の合間に食べてるの」
茜ちゃんは、ふふっと柔らかく笑って二階に戻って行った。手渡されたイチゴチョコレートの箱は可愛らしいピンク色だった。容姿も性格も可愛いのに、食べ物まで可愛いって何だよ! 手渡された箱を見ながら、顔に火照りを感じた。
勿体ないと思いつつも箱を開けて、イチゴチョコレートを取り出す。パキッと食べやすい大きさに割り、口に放り込んだ。少しだけ甘酸っぱさを感じたが、中に入っているサクサクのクランチが絶妙なバランスを醸し出していた。
気付いたら全部食べていた。どんなに想いを抱いても手に入らないもどかしさと恋の甘酸っぱさを感じながら──
両親と潤兄に勧められて仕方なく行き出した塾の帰り道、通りかかったカフェの窓際に茜ちゃんを見かけた。好きになった人を見つけるセンサーは働きが早く、すぐに茜ちゃんだと気付く。
潤兄とは違う誰かと一緒にいた。スーツを着ているから、サラリーマンかな? 誰だろう?
家族関係は聞いたことはないが、兄貴とか親戚の誰かとか……そんな想像をしながらバス停まで歩いた。
帰宅してから潤兄に聞いてみると……「茜ちゃんは一人っ子だから、兄弟は居ないと思うよ」とあっさり言われた。
潤兄は気にする様子もなく、それ以上に聞いてきたりはしなかった。関係性が気になるのは俺だけなのかな?
外側から見えた茜ちゃんは笑ってはいなかったし、泣いてもいなかった。無表情で黙って話を聞いていたようなそんな感じに見えた。
いつもにこにこして笑顔が可愛い茜ちゃんからは想像が出来ない程、感情が消えている表情だった。まるで、何かに絶望しているみたいな顔付き。
その日から、茜ちゃんのあの顔が忘れられなくなった。家に遊びに来ている茜ちゃんはいつも通りに可愛く、あんな顔を見せることなどはなかった。
中学生の俺は何も気付かず、ただひたすらに毎日を謳歌している。その間に魔の手が近付いていたことも知らずに……
──最近、茜ちゃんはイチゴチョコを持ち歩かなくなった。その代わりに缶のドロップを持ち歩き、舐めていた。当然、俺へのお裾分けは缶のドロップに変わった。
「ドロップは何味が好き? 私はこの水色が好きなの。色も可愛いし、甘酸っぱくて好き。でも、あんまり水色って入ってないんだよ」
「水色って何味?」
「すももだよ。水色だけが入ってるドロップがあったら良いのにな」と言って、茜ちゃんは可愛く笑った。
珍しく潤兄と茜ちゃんはリビングで勉強をしていた。いつもなら、二階に上がって二人で勉強をするのに。
潤兄のノートを覗き見すると、俺には何が何だか分からなかった。一年違うだけで勉強内容がこんなにも違うのか? それとも、進学校だから特別難しい?
潤兄は中学受験をして、中高一貫校に通っている。エスカレーター式に男子高まで進学した。
大学進学のために週末はバイトもしていて、お金を貯めている。
父はサラリーマンだが裕福ではないので、母もパートに出ている。裕福ではないのが分かっているが、俺は勉強ができないから、三流私立高校に行くしかないと諦められているし、自分も諦めている。
潤兄みたいに勉強が好きでもないし、授業中に覚えられるわけでもなかった。
「そうだ、海大は茜ちゃんの学校を受験したら? 今から勉強すれば間に合うよ。男女共学が良いんでしょ?」
「ミヒロ君、おいで。私の親友も紹介したいしね」
茜ちゃんの通う高校も進学校だ。茜ちゃんはおいでおいで、と手招きしている。茜ちゃんに誘われたら、その気になってしまう。でも……
「でも、俺は成績が良くないし。受からないよ」
「大丈夫だよ、海大が思っているより成績は悪くないよ。今から頑張れ! 勉強なら教えてあげられるから」
「塾がない日は一緒に勉強しよっ。私も潤君のバイト先に行きたいからコーヒーショップ行こっ」
二人の口車に乗せられて、受験先を変更する事になった。両親も"ヒロがやる気を出した"と喜んでいた。
週三回の塾通いに、茜ちゃんと二人で潤兄のバイト先での勉強で成績は上場。やればできるんだな、と自分で自分を褒めてあげた。
潤兄の茜ちゃんだけど、二人で一緒にいると心地良かった。茜ちゃんに会えて人生が変わって良かった。これから先、全うな人生を送れると思って嬉しかった。
中三の秋、俺の全ては茜ちゃんに決定権があったと言っても過言ではなかった。
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