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【奏心/BLACK TURN】
*海に行った思い出
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「ミヒロちゃん、こっち、こっちー!!」
海に着くと早速、水着に着替えて砂辺を走る。
ビーチサンダルを持ってきて良かった。
ビーチサンダルを履かないと足の裏が焼けてしまいそうなくらいに熱い。
浮き輪は膨らますか迷って、茜ちゃんに連絡をしたら『すぐに遊べるように膨らませていこっ』って返事がきた。膨らませて大きい浮き輪を抱えたまま、ちょっと恥ずかしかったけれど電車とバスに乗り込んだ。
海に着くと予想どおりに無料の空気入れもあり、私と茜ちゃんは目を合わせて笑ってしまう。
海の家の一角も借りてから、浮き輪に身体を入れて海に浮かぶ。
海に浮かんで眺める青空は、雲が少しあるだけの透き通っている鮮やかな青。太陽の光に目を細めながらも、見入ってしまう。青空に吸い込まれてしまいそうだった。
「ミヒロちゃん、ボンヤリしてるけど大丈夫?」
「茜ちゃん、空がね綺麗だなって思ってね」
「うん、今日の空は特別綺麗だねっ!! こんな日に海に来れて良かったよね」
「うん!!」
空を見上げていると皆が自由気ままに遊ぶ中、茜ちゃんだけは私を迎えに来てくれた。
海なんて久しぶり過ぎて、どうやって遊ぶのか分からないから、ぼんやりと空を見上げていたの。
皆はビーチボールで遊んだり、泳いだりしていた。
私は上手く輪に入れなくなっていて、いつの間にか、孤独になったから一人で居たの。
「茜ちゃーん、ミヒロちゃーん!! ボケッとしてないで、こっちおいでよー」
琴音ちゃんが呼んでる。
別にボケッとしてた訳じゃないのに。この辺が価値観の違いだったのかもしれない。
茜ちゃんは本当に純粋で可愛くて控え目で、琴音ちゃんは元気で明るいけれど、思ったことをそのまま口に出してしまうような子だった。
そんな価値観の違いから、私と琴音ちゃんの心の距離がだんだんと遠くなっていったんだと思う。
「カキ氷、んまいっ!!」
海で泳いで遊んだ後、遅い昼食を取りデザートにカキ氷。
海の家に入り、海を眺めながら食べるカキ氷は格別で、夏の醍醐味!! という感じだった。
冷たいカキ氷を口に頬張っていると、たった今、海の家に上がって来た男の子グループが隣に座った。
「ねぇねぇ、どこから来たの? 一緒に遊ばない?」
男の子グループは気軽過ぎる程、会話に割り込んできて私には鬱陶しかった。男の子グループは少しだけチャラそうな感じがした。
初めてのナンパ。……だけど、視線は茜ちゃんに向けられていた気がする。
控え目にしていても、茜ちゃんの可愛らしさは伝わってしまうらしい。
「ね、この後、カラオケにでも行かない?」
「……えー、皆、どうするぅ?行っちゃう?」
男の子がカラオケに行かないかと誘うけれど、私は行きたくない。帰りたい。そんな気持ちで話が進んでいくのを、ひたすら聞いていただけ。
こんな状況でも琴音ちゃんは中心にいて、揺らぐことはななかった。
『嫌だ』と言えない自分と、勝手に決めてしまう琴音ちゃんがだんだん嫌いになっていった。
***
「……次は誰ー?」
「はーい、俺、俺!!」
本音は知らない男の子なんかとカラオケになんて行きたくない。誘われたら断れなくて、結局はのこのこ着いて来てしまった。
カラオケも歌う気がしないし、このカラオケがもしも割り勘ならば、おこずかいの無駄遣いだとか、つまらないことばかりが頭の中に巡る。
茜ちゃんは両脇に男の子がいて、身動きが取れないみたいだ。他の子は、他の男の子と騒ぎ立てていた。
私はただひたすらオレンジジュースを啜るしかなくて、暇を持て遊ばしていた。
「……あのさ、歌わないの?」
「あ、はい。あんまりカラオケも好きじゃないし……」
いつの間にか、隣に男の子が座っていたなんて気付かなかった。
隣に座った男の子もカラオケを楽しめていないようで、ソファーにうなだれていた。
「帰りたくない?」
「か、帰りたい、物凄くっ!!」
隣の男の子も帰りたい気分らしく、私に問いかけた後、つまらなそうにアクビをしていた。
横目でチラッと見てみると、他の男の子のようなヤンチャな感じはなくて、寧ろ……物静かで綺麗な顔立ちの王子様系!?
「コッソリ帰っちゃわない?」
「……でも」
「こんな連中に付き合ってたら、キリが無いって!!」
男の子が私に『帰ろう』と誘うけれど、茜ちゃんが気がかりで躊躇った。しかし、男の子は強引に抜け出そうと提案。
茜ちゃんは浮かない顔してる気もするけれど、話はしてるみたいだし、とりあえずは『帰るね』とメッセージを送信した。
茜ちゃんと目が合うとメッセージを見て、そそくさと返事をくれた。
『トイレに行くと行って出るから、入り口で待ってて』とメッセージがとどく。
ここからは、脱出開始!!
私と男の子の事なんて、誰も気にしてないから抜け出しは簡単だった。
問題は茜ちゃんだ。
私達は無事に抜け出して男の子に事情を話すと、入り口で二人で茜ちゃんを待っていた。
入り口まで駆け足で来る茜ちゃん。
「お待た……きゃっ!?」
茜ちゃんの姿が見えたから手を振ろうとした。その瞬間に茜ちゃんの背後から、さっきまで両脇にいた男の子達が行く手を阻んだ。
「茜ちゃん……!!」
両腕を互いに絡ませて捕らえられた茜ちゃんは身動きできなくて、怖かったのか、涙がポロリと床に落ちた。
『どーこ行くの? まだ帰らないでしょ?』
「……は、離してっ」
茜ちゃんが必死に振りほどこうと、もがくけれども男の子の力は強くて、かなわない。ボロボロと涙の粒がこぼれ落ちているのに、男の子達は気にしない。
私も怖かったけれど、茜ちゃんが助けを求めているのに放ってはおけなくて、バッグで殴ってやろうと踏み出した時に隣の男の子が先に近寄った。
「お前ら、いい加減にしろよ!! 離さないなら……相手になるぜ?」
「じゅ、潤君、それは無理っ。は、離します」
ジュン君って言うんだ?
ジュン君と呼ばれた男の子が言葉を発したら、あっさりと身を引いた。
茜ちゃんは急いで私に駆け寄り、抱き着く。
「怖かったよぅっ……」
抱き着いても涙は止まらず、ガタガタと震えていた。
茜ちゃんをなだめている間にジュン君という男の子はフロントに行き、お財布を出していた。
「三人分だけ、適当に払ってきたから……」
三人分のカラオケ代、ジュース代を払ってきてくれたらしく、お金を渡そうとしたら何度も拒否された。
「バイトしてるし、あいつらが迷惑かけたから、いいって」
「……でも」
「それより、そっちの子、怪我しなかった?」
ジュン君という男の子は気遣いがすごくて、他の男の子達とは、やっぱり違った。
「は、はい、大丈夫です。さっきはありがとうございました」
茜ちゃんは泣き止んだけれど、私の左腕にベッタリ止まらず絡みついたままだった。
よっぽど怖かったんだな思う。
この日がきっかけになり、互いに惹かれた二人は付き合い始めたみたい。
寂しくもあり嬉しくもある、お知らせだった。
茜ちゃんと潤君、とても、お似合いだと思う。
お人形のように可愛い茜ちゃんと王子様な潤君はお似合いだけれども、この瞬間から茜ちゃんが学校を去る日のカウントダウンは、始まっていたんだ。
誰も予想が出来ない結末は、私の身にも振りかかることになる。
私という存在が疎ましくなり、絶望的な明日へ繋がるカウントダウンの開始でもあった――
海に着くと早速、水着に着替えて砂辺を走る。
ビーチサンダルを持ってきて良かった。
ビーチサンダルを履かないと足の裏が焼けてしまいそうなくらいに熱い。
浮き輪は膨らますか迷って、茜ちゃんに連絡をしたら『すぐに遊べるように膨らませていこっ』って返事がきた。膨らませて大きい浮き輪を抱えたまま、ちょっと恥ずかしかったけれど電車とバスに乗り込んだ。
海に着くと予想どおりに無料の空気入れもあり、私と茜ちゃんは目を合わせて笑ってしまう。
海の家の一角も借りてから、浮き輪に身体を入れて海に浮かぶ。
海に浮かんで眺める青空は、雲が少しあるだけの透き通っている鮮やかな青。太陽の光に目を細めながらも、見入ってしまう。青空に吸い込まれてしまいそうだった。
「ミヒロちゃん、ボンヤリしてるけど大丈夫?」
「茜ちゃん、空がね綺麗だなって思ってね」
「うん、今日の空は特別綺麗だねっ!! こんな日に海に来れて良かったよね」
「うん!!」
空を見上げていると皆が自由気ままに遊ぶ中、茜ちゃんだけは私を迎えに来てくれた。
海なんて久しぶり過ぎて、どうやって遊ぶのか分からないから、ぼんやりと空を見上げていたの。
皆はビーチボールで遊んだり、泳いだりしていた。
私は上手く輪に入れなくなっていて、いつの間にか、孤独になったから一人で居たの。
「茜ちゃーん、ミヒロちゃーん!! ボケッとしてないで、こっちおいでよー」
琴音ちゃんが呼んでる。
別にボケッとしてた訳じゃないのに。この辺が価値観の違いだったのかもしれない。
茜ちゃんは本当に純粋で可愛くて控え目で、琴音ちゃんは元気で明るいけれど、思ったことをそのまま口に出してしまうような子だった。
そんな価値観の違いから、私と琴音ちゃんの心の距離がだんだんと遠くなっていったんだと思う。
「カキ氷、んまいっ!!」
海で泳いで遊んだ後、遅い昼食を取りデザートにカキ氷。
海の家に入り、海を眺めながら食べるカキ氷は格別で、夏の醍醐味!! という感じだった。
冷たいカキ氷を口に頬張っていると、たった今、海の家に上がって来た男の子グループが隣に座った。
「ねぇねぇ、どこから来たの? 一緒に遊ばない?」
男の子グループは気軽過ぎる程、会話に割り込んできて私には鬱陶しかった。男の子グループは少しだけチャラそうな感じがした。
初めてのナンパ。……だけど、視線は茜ちゃんに向けられていた気がする。
控え目にしていても、茜ちゃんの可愛らしさは伝わってしまうらしい。
「ね、この後、カラオケにでも行かない?」
「……えー、皆、どうするぅ?行っちゃう?」
男の子がカラオケに行かないかと誘うけれど、私は行きたくない。帰りたい。そんな気持ちで話が進んでいくのを、ひたすら聞いていただけ。
こんな状況でも琴音ちゃんは中心にいて、揺らぐことはななかった。
『嫌だ』と言えない自分と、勝手に決めてしまう琴音ちゃんがだんだん嫌いになっていった。
***
「……次は誰ー?」
「はーい、俺、俺!!」
本音は知らない男の子なんかとカラオケになんて行きたくない。誘われたら断れなくて、結局はのこのこ着いて来てしまった。
カラオケも歌う気がしないし、このカラオケがもしも割り勘ならば、おこずかいの無駄遣いだとか、つまらないことばかりが頭の中に巡る。
茜ちゃんは両脇に男の子がいて、身動きが取れないみたいだ。他の子は、他の男の子と騒ぎ立てていた。
私はただひたすらオレンジジュースを啜るしかなくて、暇を持て遊ばしていた。
「……あのさ、歌わないの?」
「あ、はい。あんまりカラオケも好きじゃないし……」
いつの間にか、隣に男の子が座っていたなんて気付かなかった。
隣に座った男の子もカラオケを楽しめていないようで、ソファーにうなだれていた。
「帰りたくない?」
「か、帰りたい、物凄くっ!!」
隣の男の子も帰りたい気分らしく、私に問いかけた後、つまらなそうにアクビをしていた。
横目でチラッと見てみると、他の男の子のようなヤンチャな感じはなくて、寧ろ……物静かで綺麗な顔立ちの王子様系!?
「コッソリ帰っちゃわない?」
「……でも」
「こんな連中に付き合ってたら、キリが無いって!!」
男の子が私に『帰ろう』と誘うけれど、茜ちゃんが気がかりで躊躇った。しかし、男の子は強引に抜け出そうと提案。
茜ちゃんは浮かない顔してる気もするけれど、話はしてるみたいだし、とりあえずは『帰るね』とメッセージを送信した。
茜ちゃんと目が合うとメッセージを見て、そそくさと返事をくれた。
『トイレに行くと行って出るから、入り口で待ってて』とメッセージがとどく。
ここからは、脱出開始!!
私と男の子の事なんて、誰も気にしてないから抜け出しは簡単だった。
問題は茜ちゃんだ。
私達は無事に抜け出して男の子に事情を話すと、入り口で二人で茜ちゃんを待っていた。
入り口まで駆け足で来る茜ちゃん。
「お待た……きゃっ!?」
茜ちゃんの姿が見えたから手を振ろうとした。その瞬間に茜ちゃんの背後から、さっきまで両脇にいた男の子達が行く手を阻んだ。
「茜ちゃん……!!」
両腕を互いに絡ませて捕らえられた茜ちゃんは身動きできなくて、怖かったのか、涙がポロリと床に落ちた。
『どーこ行くの? まだ帰らないでしょ?』
「……は、離してっ」
茜ちゃんが必死に振りほどこうと、もがくけれども男の子の力は強くて、かなわない。ボロボロと涙の粒がこぼれ落ちているのに、男の子達は気にしない。
私も怖かったけれど、茜ちゃんが助けを求めているのに放ってはおけなくて、バッグで殴ってやろうと踏み出した時に隣の男の子が先に近寄った。
「お前ら、いい加減にしろよ!! 離さないなら……相手になるぜ?」
「じゅ、潤君、それは無理っ。は、離します」
ジュン君って言うんだ?
ジュン君と呼ばれた男の子が言葉を発したら、あっさりと身を引いた。
茜ちゃんは急いで私に駆け寄り、抱き着く。
「怖かったよぅっ……」
抱き着いても涙は止まらず、ガタガタと震えていた。
茜ちゃんをなだめている間にジュン君という男の子はフロントに行き、お財布を出していた。
「三人分だけ、適当に払ってきたから……」
三人分のカラオケ代、ジュース代を払ってきてくれたらしく、お金を渡そうとしたら何度も拒否された。
「バイトしてるし、あいつらが迷惑かけたから、いいって」
「……でも」
「それより、そっちの子、怪我しなかった?」
ジュン君という男の子は気遣いがすごくて、他の男の子達とは、やっぱり違った。
「は、はい、大丈夫です。さっきはありがとうございました」
茜ちゃんは泣き止んだけれど、私の左腕にベッタリ止まらず絡みついたままだった。
よっぽど怖かったんだな思う。
この日がきっかけになり、互いに惹かれた二人は付き合い始めたみたい。
寂しくもあり嬉しくもある、お知らせだった。
茜ちゃんと潤君、とても、お似合いだと思う。
お人形のように可愛い茜ちゃんと王子様な潤君はお似合いだけれども、この瞬間から茜ちゃんが学校を去る日のカウントダウンは、始まっていたんだ。
誰も予想が出来ない結末は、私の身にも振りかかることになる。
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