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【煌めきLEVEL/03】
*幸せの階段
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ヒロ君がバイトに来てくれて、一週間が過ぎた。
時間を重ねてもルールがあるため、お互いがお互いのことを何も知らない。
出会った日に少し話してくれた彼女のこととお母さんのヒロミさんのこと、それ以外は何も知らない。
後から封筒に入った履歴書を対馬さんが預かったけれど、私は見ていない。個人情報に関することなので深入りはできないし、保護者代わりの対馬さんが把握していればそれで良い。
雇い主が本名も知らないだなんて世間一般的にはいけないと思うが、ここではそれでもかまわない。
「今日はカレーでいいかな?」
「はい、ありがとうございます」
ヒロ君が料理をしている間は私はすることがない。キッチンからは追い出されるし、椅子に座って大人しく雑誌を読んでいる。
まぁ、雑誌を読んでいるフリをして、ヒロ君の後ろ姿を眺めているんだけれども……
明日からは締め切りが間近になるから、ヒロ君のバイトはお休みになる。
だから、ちょっとの間、この後ろ姿は見納め。
漫画雑誌が月に二度の割合で発売(5日と20日)になるから、締め切りは二回。ヒロ君には実家に帰ると伝えてある。
月に二回は、バイト休みの間隔が長くなる。
漫画家だと言う事実を隠しているから、気軽に来てもらうわけにはいかない。寂しくても我慢するね。
「明日から休みだけど、戻って来た日は夜にお弁当を届けようか?」
「あ、対馬さんがお弁当を用意してくれるから大丈夫、です。ありがとうございます」
「……そっかぁ」
嘘がバレた時が怖いけれど、今はとりあえず嘘で固めるしかない。 実家には帰らないけれど、対馬さんがお弁当を買ってきてくれるのは本当だ。
嘘を重ねて、ドツボにハマる。それでも自分の身の安全は第一で、嘘をつくのが平気になった。
「じゃあ、忙しい日が終わったら電話下さい」
「……は、はいっ!!」
また会える幸せ。
手放したくない、幸せ。
漫画家になれたことの次に、奇跡のような幸せ。
「カレー、もうすぐできるからね」
キッチンから、カレーの美味しそうな匂いが漂ってくる。
随分前に手放してしまった、お母さんの温もりを思い出した。
たまに遊びに来てくれるけれど、締め切りとのタイミングが合わなかったりで、ゆっくりは会えない。
よくよく考えたら両親が来てくれても、あんまり会話が弾まない。
離れてしまうと、実の家族もそんなものなの?
血の繋がりって強い絆だと思っていたけれど、本当の愛はどこにあるんだろうね?
「カナミちゃん、サラダのドレッシングは何がいい?」
「………」
「カナミちゃん?」
「うわぁっ、は、はい!!」
私は自分の世界に浸っていたようで、ヒロ君の声が全然聞こえなかった。
ヒロ君が顔を覗いてきたので、ビックリして声を張り上げてしまった。
恥ずかしい。ヒロ君の顔が目の前に接近していた事実に今更、ドキドキと胸が高鳴っていた。
ヒロ君は何事もなかったかのように、テーブルにスプーンを並べたりしている。
自分だけ、こんなにドキドキさせられてズルイよ。
どんどん、どんどん、好きになる。
もしも、ヒロ君と離れる日がきたら、私は受け入れられるのかな?
彼女が居ても良い、だなんて本当は無理なのかもしれない。
一日のうち、たった二時間を独り占めしているけれど日に日に欲が出ているのかもしれない。
心の奥底では、毎日のように会いたいと思っている。
恋心を抱いたのは初めてじゃないけれど、こんなにも大好きだなんて、どうしたら良いの? けれども、私達は仕事上の契約でしか繋がってはいない。
行き場のない想いはどこに捨てたら良いの?
カレーを頬ばるヒロ君も、笑い顔も、全部、全部、私だけのモノだったら良いのにな。
「ごちそうさまでした」
ご飯の時間は、気を使ってくれているのか、色々とヒロ君が声をかけてくれる。
今日の私は何だかボンヤリしていて、まともに聞けなかった。
そんなだからか、話が途切れることが多く、せっかく作ってくれたカレーも味わえなかった。
今日はお別れの時間が近づくのが怖くて、目を合わせずに顔を伏せている時間の方が長かったかもしれない。
ヒロ君が来てくれた時は、明日から会わなくなる日々が不安じゃなかったけれど、何故か今は不安で仕方ない。
食べ終わった後は、いつも二人で後片付けをする。
片付けをした後は、ゆっくり食後のティータイム。
紅茶を淹れるためのお湯を沸かし、茶葉をポットに入れて、お揃いのカップも暖めて……
いつもなら、会話をするのに私達は無言のままだ。
ヒロ君も私の様子が変だと思っているのか、話をかけてこない。
今日のティータイムのお供に、お取り寄せしたマドレーヌがあったんだよね。
昨日届いて、対馬さんと福島さんと三人で食べたから、確か、あと二つあったハズ。
リビングの棚に置いたんだった。
あ、手紙が上にある。
そう言えば見てなかった。
昨日は最後の追い込みをかける1日前で忙しいから見忘れていた。
ヒロ君が居るからと手紙をどこかにしまおうと、手に掴もうとした瞬間に私の手をすり抜けた。
「……クローバーマンション507…ヒロサワ ミヒロ……? 高等部……三年? 誰……の?」
運悪くヒロ君が拾い上げてしまい、宛先を見られた。
“奏心(カナミ)”なんて、どこにも書いていない宛名の手紙。
どうしよう。
当然、不信に思うよね。
ドクン……ドクン……と鼓動が高ぶるけれど、何の言いわけも何も思いつかないや。
部屋番号も507だし、一人暮らしだって、ヒロ君は知っているので騙していたことになる。
焦れば、焦る程に手に汗をかき、冷や汗のようなモノがジワジワと出てくるのが自分でも分かった。 本当のことを伝えるしか、今の状況を凌げないのは分かっている。
……けれども、本当の事を伝えたところで、私は嘘つき女で、騙した張本人。
実際、そうだから仕方ないのだけれど、まだお別れしたくない。
「あの、これは……その……えっと……」
正直に自分の事情を明かすのが、一番の解決方法に繋がる。
でも、それは……漫画家と言う事実と騙していた事実を同時に伝えなければならない。
一気に嫌われて、軽蔑される要素を含んでいる。
いずれ、バレるのは時間の問題だとは思っていたけれど一週間位でバレてしまうなんて。
「カナミちゃんて高校生だったの? でも、名前が……」
どうしよう?
頭が真っ白だ。
何も考えられないよ。
冷や汗も止まらなくて、気分も悪くなってきた。
立つのがやっとで目の前がチカチカとして、細かなお星様が舞っているかのように見える。
自分の足で立って居られないくらいに、視界がグラグラと揺れ始める。
「……ヒロ、く、……ん」
私は名前を呼ぶのが精一杯で、とりあえずはリビングのソファーに腰を降ろそうとした。
しかし、一歩を踏み出した瞬間に視界が真っ暗になり、意識が飛んだ――
時間を重ねてもルールがあるため、お互いがお互いのことを何も知らない。
出会った日に少し話してくれた彼女のこととお母さんのヒロミさんのこと、それ以外は何も知らない。
後から封筒に入った履歴書を対馬さんが預かったけれど、私は見ていない。個人情報に関することなので深入りはできないし、保護者代わりの対馬さんが把握していればそれで良い。
雇い主が本名も知らないだなんて世間一般的にはいけないと思うが、ここではそれでもかまわない。
「今日はカレーでいいかな?」
「はい、ありがとうございます」
ヒロ君が料理をしている間は私はすることがない。キッチンからは追い出されるし、椅子に座って大人しく雑誌を読んでいる。
まぁ、雑誌を読んでいるフリをして、ヒロ君の後ろ姿を眺めているんだけれども……
明日からは締め切りが間近になるから、ヒロ君のバイトはお休みになる。
だから、ちょっとの間、この後ろ姿は見納め。
漫画雑誌が月に二度の割合で発売(5日と20日)になるから、締め切りは二回。ヒロ君には実家に帰ると伝えてある。
月に二回は、バイト休みの間隔が長くなる。
漫画家だと言う事実を隠しているから、気軽に来てもらうわけにはいかない。寂しくても我慢するね。
「明日から休みだけど、戻って来た日は夜にお弁当を届けようか?」
「あ、対馬さんがお弁当を用意してくれるから大丈夫、です。ありがとうございます」
「……そっかぁ」
嘘がバレた時が怖いけれど、今はとりあえず嘘で固めるしかない。 実家には帰らないけれど、対馬さんがお弁当を買ってきてくれるのは本当だ。
嘘を重ねて、ドツボにハマる。それでも自分の身の安全は第一で、嘘をつくのが平気になった。
「じゃあ、忙しい日が終わったら電話下さい」
「……は、はいっ!!」
また会える幸せ。
手放したくない、幸せ。
漫画家になれたことの次に、奇跡のような幸せ。
「カレー、もうすぐできるからね」
キッチンから、カレーの美味しそうな匂いが漂ってくる。
随分前に手放してしまった、お母さんの温もりを思い出した。
たまに遊びに来てくれるけれど、締め切りとのタイミングが合わなかったりで、ゆっくりは会えない。
よくよく考えたら両親が来てくれても、あんまり会話が弾まない。
離れてしまうと、実の家族もそんなものなの?
血の繋がりって強い絆だと思っていたけれど、本当の愛はどこにあるんだろうね?
「カナミちゃん、サラダのドレッシングは何がいい?」
「………」
「カナミちゃん?」
「うわぁっ、は、はい!!」
私は自分の世界に浸っていたようで、ヒロ君の声が全然聞こえなかった。
ヒロ君が顔を覗いてきたので、ビックリして声を張り上げてしまった。
恥ずかしい。ヒロ君の顔が目の前に接近していた事実に今更、ドキドキと胸が高鳴っていた。
ヒロ君は何事もなかったかのように、テーブルにスプーンを並べたりしている。
自分だけ、こんなにドキドキさせられてズルイよ。
どんどん、どんどん、好きになる。
もしも、ヒロ君と離れる日がきたら、私は受け入れられるのかな?
彼女が居ても良い、だなんて本当は無理なのかもしれない。
一日のうち、たった二時間を独り占めしているけれど日に日に欲が出ているのかもしれない。
心の奥底では、毎日のように会いたいと思っている。
恋心を抱いたのは初めてじゃないけれど、こんなにも大好きだなんて、どうしたら良いの? けれども、私達は仕事上の契約でしか繋がってはいない。
行き場のない想いはどこに捨てたら良いの?
カレーを頬ばるヒロ君も、笑い顔も、全部、全部、私だけのモノだったら良いのにな。
「ごちそうさまでした」
ご飯の時間は、気を使ってくれているのか、色々とヒロ君が声をかけてくれる。
今日の私は何だかボンヤリしていて、まともに聞けなかった。
そんなだからか、話が途切れることが多く、せっかく作ってくれたカレーも味わえなかった。
今日はお別れの時間が近づくのが怖くて、目を合わせずに顔を伏せている時間の方が長かったかもしれない。
ヒロ君が来てくれた時は、明日から会わなくなる日々が不安じゃなかったけれど、何故か今は不安で仕方ない。
食べ終わった後は、いつも二人で後片付けをする。
片付けをした後は、ゆっくり食後のティータイム。
紅茶を淹れるためのお湯を沸かし、茶葉をポットに入れて、お揃いのカップも暖めて……
いつもなら、会話をするのに私達は無言のままだ。
ヒロ君も私の様子が変だと思っているのか、話をかけてこない。
今日のティータイムのお供に、お取り寄せしたマドレーヌがあったんだよね。
昨日届いて、対馬さんと福島さんと三人で食べたから、確か、あと二つあったハズ。
リビングの棚に置いたんだった。
あ、手紙が上にある。
そう言えば見てなかった。
昨日は最後の追い込みをかける1日前で忙しいから見忘れていた。
ヒロ君が居るからと手紙をどこかにしまおうと、手に掴もうとした瞬間に私の手をすり抜けた。
「……クローバーマンション507…ヒロサワ ミヒロ……? 高等部……三年? 誰……の?」
運悪くヒロ君が拾い上げてしまい、宛先を見られた。
“奏心(カナミ)”なんて、どこにも書いていない宛名の手紙。
どうしよう。
当然、不信に思うよね。
ドクン……ドクン……と鼓動が高ぶるけれど、何の言いわけも何も思いつかないや。
部屋番号も507だし、一人暮らしだって、ヒロ君は知っているので騙していたことになる。
焦れば、焦る程に手に汗をかき、冷や汗のようなモノがジワジワと出てくるのが自分でも分かった。 本当のことを伝えるしか、今の状況を凌げないのは分かっている。
……けれども、本当の事を伝えたところで、私は嘘つき女で、騙した張本人。
実際、そうだから仕方ないのだけれど、まだお別れしたくない。
「あの、これは……その……えっと……」
正直に自分の事情を明かすのが、一番の解決方法に繋がる。
でも、それは……漫画家と言う事実と騙していた事実を同時に伝えなければならない。
一気に嫌われて、軽蔑される要素を含んでいる。
いずれ、バレるのは時間の問題だとは思っていたけれど一週間位でバレてしまうなんて。
「カナミちゃんて高校生だったの? でも、名前が……」
どうしよう?
頭が真っ白だ。
何も考えられないよ。
冷や汗も止まらなくて、気分も悪くなってきた。
立つのがやっとで目の前がチカチカとして、細かなお星様が舞っているかのように見える。
自分の足で立って居られないくらいに、視界がグラグラと揺れ始める。
「……ヒロ、く、……ん」
私は名前を呼ぶのが精一杯で、とりあえずはリビングのソファーに腰を降ろそうとした。
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