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第3話
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馬車に揺られる事半日、昼過ぎに儀式の会場についた。遅い昼食を頂き、今年15歳になる少女達は聖女の神殿へと入っていく。この地域の神殿に集まったのは100人程。
その少女たちには番号札が配られ、同じ番号のテーブルの前に立たされた。そこには、手の平サイズの宝玉が置かれている。
「では皆さん、その宝玉に魔力を注いでください」
魔力を持っている者は普段、もっと小さな祈りの宝玉に魔力を込めて結界として使っていた。なのでほとんどの者は、魔力を込める行為は出来る。
シオミが魔力を込めた宝玉は、白く輝いていた。他の宝玉は、淡く光を帯びた程度。違いは一目瞭然だ。
「私だけ輝きが違う……」
『だから言っただろう』
その宝玉は、番号がついた箱に入れられ回収されていった。
少し経つと、数人の役人がシオミが立つテーブル向かってきた。
「62番の者……」
「はい!」
スーッとシオミが持っていた番号札をリリアンナは奪いそのまま見せたのだ!
「え……」
「リリアンナ! それわた……」
「落としたわよ」
指をさされ見れば、番号札が落ちていた。その番号は61番。
「リリアンナ様。こちらへ」
「待って!」
「後の者は、帰ってよろしい。ご苦労様でした」
えー!!
『隣で見て気が付いていたのだろう。なんて奴だ。すり替わるなんて!』
「待ってください! それ私の番号なんですけど!」
「あなたの番号はそれでしょう。61番さん」
「……君、もう終わったからね」
ジロッと上から下まで見てそうシオミは言われた。
『なんとなく、見た目でも判断されていないか?』
「せ、せめて、もう一度やらせてください。そうしたら本当だとわかります! 番号がすり替えられたんです!」
「まあなんて言いがかりかしら。お帰りなさい。って、帰る場所もなかったわね」
「君、この方は聖女様だ。騒ぎ立てるのならひっ捕らえるぞ!」
「………」
そんなぁ。
何も言えなくなったシオミは、茫然としてリリアンナを見送るしかなかった。
その少女たちには番号札が配られ、同じ番号のテーブルの前に立たされた。そこには、手の平サイズの宝玉が置かれている。
「では皆さん、その宝玉に魔力を注いでください」
魔力を持っている者は普段、もっと小さな祈りの宝玉に魔力を込めて結界として使っていた。なのでほとんどの者は、魔力を込める行為は出来る。
シオミが魔力を込めた宝玉は、白く輝いていた。他の宝玉は、淡く光を帯びた程度。違いは一目瞭然だ。
「私だけ輝きが違う……」
『だから言っただろう』
その宝玉は、番号がついた箱に入れられ回収されていった。
少し経つと、数人の役人がシオミが立つテーブル向かってきた。
「62番の者……」
「はい!」
スーッとシオミが持っていた番号札をリリアンナは奪いそのまま見せたのだ!
「え……」
「リリアンナ! それわた……」
「落としたわよ」
指をさされ見れば、番号札が落ちていた。その番号は61番。
「リリアンナ様。こちらへ」
「待って!」
「後の者は、帰ってよろしい。ご苦労様でした」
えー!!
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「待ってください! それ私の番号なんですけど!」
「あなたの番号はそれでしょう。61番さん」
「……君、もう終わったからね」
ジロッと上から下まで見てそうシオミは言われた。
『なんとなく、見た目でも判断されていないか?』
「せ、せめて、もう一度やらせてください。そうしたら本当だとわかります! 番号がすり替えられたんです!」
「まあなんて言いがかりかしら。お帰りなさい。って、帰る場所もなかったわね」
「君、この方は聖女様だ。騒ぎ立てるのならひっ捕らえるぞ!」
「………」
そんなぁ。
何も言えなくなったシオミは、茫然としてリリアンナを見送るしかなかった。
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