4 / 67
第1章 出会い
第4話
しおりを挟む
リーフの目の前にいる男性は、先ほどとは態度が違いニッコリと微笑んでいる。
突然態度を翻した理由がわからなかった。
メモ紙には三つの単語のみで、お涙頂戴の文章ではない。形見だと言った時に、大きな声で怒鳴るように言ったので真実だと思った……これが理由なのだろうか?
理由はどうであれ、兎に角助かったとリーフは素直に喜ぶ。
「いいんですか?」
一応確認してみると、男性は頷いた。本気らしい。
「そう言えば、名乗っておりませんでした。私は、アージェと申します」
そう言うと彼は、軽く頭を下げた。リーフもつられて下げる。
「本当を言うと、こちらも困っていたので。あ、お茶をお入れしますね」
アージェはそう言うと立ち上がり、奥にある机に向かった。その後姿を眺めつつ、リーフは思う。
そう言えば、バルバロッサの件はどうなったのだろうかと。知っている風だった。教えたくなかった? だから雇う事にした? もしかしたらそうなのかもしれない。
それが一番しっくりくる答えだった。
「お待たせしました。どうぞ」
「ありがとうございます」
紅茶の入ったカップをリーフの前に置くと、自分の前にも置きアージェは元の場所に座った。
「お聞きしたいのですが、村に帰っても誰もいらっしゃらないのですか? おばあさんと二人暮らしだった……」
「はい。嘘に聞こえるかもしれませんが、おばあちゃんは先日亡くなりました。おばあちゃんは、魔術師証を持っていたので仕事があったんです。だけど僕だけになったら仕事がなくなってしまって……。一応、同じ事は出来るんですけどね。それで魔術師証を取りに来たんです」
リーフは、アージェの質問に答え経緯を話した。それをアージェは頷いて聞いていた。
「それなら問題なさそうですね。仕事の内容ですが、魔術師なら難しくありません。犬を連れだして来るだけなのです」
アージェはそう切り出した。
「あっち! え? 犬探しなんですか? あ、請負屋の仕事なんですか?」
リーフは仕事の内容に驚き、紅茶を少し零した。
まさか犬探しだと思わなかったのである。これは魔術師じゃなくても、しかも男性でなくてもよさそうな内容だ。
「そうですが。大丈夫ですか?」
「えへへ。大丈夫です。……で、探す犬とはどんな特徴なんですか?」
「探すではなく、連れ出すです」
「うん?」
どういう意味だとリーフは首を傾げる。
「実は……飼い主が逃げ出した犬は、ボシェロ家宅に居るとおしゃっているのです。確認をしに訪ねたのですが、中にいれてもらえませんでした。以前までは普通に入れて頂けたので、依頼主が言っている様に、犬がいるのではないかと思いまして、確認をして頂きたいのです」
「ボシェロ家? 犬の鳴き声とかは聞こえたりしたんでしょうか?」
アージェの話を聞き質問をしたリーフを彼はジッと険しい顔をして見つめていた。
「もしかしてあなたは、魔術師なのにボシェロ家をご存知ないのですか? 代々優秀な魔術師の家系で、今はマランさんが当主です」
「す、すみません」
リーフはボシェロ家どころか、王の名前すら知らない。アージェの言葉に縮こまる。
「まあその方が都合がいいかもしれませんね。ちょっと大きなお屋敷で、塀があるのです。ですから飛んで中に入り、確認をして来てほしいのです」
確認の方法にリーフは驚く。不法侵入をしてこいと堂々と言われたのである。
「飛んで勝手にですか? そんな事をして見つかったらどうするんですか?」
「そうですね……。ちょっとお待ちを」
リーフが驚いて返すと、立ち上がり立入禁止の扉から部屋に入って行った。何か見つからない名案でも思い付いたのかもしれない。
リーフはお茶を飲みつつ戻って来るのを待った。
数分後部屋から出て来たアージェは、薄い緑色の服を持って戻って来た。それをリーフに差し出す。
「どうぞ」
「それ着ていいんですか?」
「勿論。万が一見つかった時にその服では……」
リーフとアージェの論点が違っていたようだ。
そっちの心配ですかと思いつつも礼を言って受け取った。
「後は……右手の甲を上にして、出して頂いても宜しいですか?」
「はい?」
リーフがなんだろうと素直に手を出すと、人差し指にスッと指輪が嵌められた。
ギョッとして今度は何だと、ジッとリーフは指輪を見つめる。
「それは研究者だという証の指輪です。もし万が一、捕まった場合には事情を話し、それを見せれば私の方に連絡がくるでしょう」
見つからない対策ではなく、見つかった後の対策だった。
それよりも――
「あの僕、研究者じゃないのですが、いいんですか?」
「いえ、あなたは今から仕事が終わるまで研究者です。建前は、研究者として雇いましたからご心配いりません。それとその指輪は、はめた者にしか外す事はできませんので、盗まれる心配もありません」
アージェは、ニッコリと微笑んで見せた。だが目は全く笑ってはいない。
リーフは、アージェに利用されたのではと、不安になる。そこまでして、その犬を連れ出さなくてはいけないのだから……。
「あの……」
「なんです?」
本当に今回の仕事が終わったら解放してくれるのですか?
そう聞きたかった。
「……犬の特徴は?」
でもリーフは、そう言っていた。
「犬の特徴は、白い毛がふわっふわでエメラルドグリーンの瞳だそうです。首にはリボンがついています。いれば連れ出し、見当たらないようでしたら引き上げて下さい」
リーフは、はいとアージェの言葉に頷いた。
「では作戦ですが、私が門の前で入れて欲しいと、いつもより強く抗議致しますので、見張りが手薄になったところから侵入して下さい」
「………」
まるで自分は泥棒みたいだと、ウンと頷けずにリーフはいた。
「逃げないで下さいよ。捕まったとしても魔術師証は取り上げられる事はありませんから。大丈夫です。成功すれば報酬を差し上げます」
そう確かにお金欲しさにやりたいと言った。でもそれはこんな仕事だと知らない時の話だ。やりたくないと言えない状況に、リーフは頷くしかなかった。
祖母の言うう通り、王都になんて来なければよかったと、リーフは今更ながら強く後悔していた。
「では、今すぐ向かいますので、着替えて下さい」
「着替え!」
もしかして目の前で? と、リーフはチラッとアージェを見ると頷いた。
流石に目の前で着替えれば、女性とバレてしまう。いや一層の事、女だとバラせば……いや、ダメだ。今回の仕事は男性募集だが、別に女性でも出来る仕事だ。女性だとばらした所で弱みを握られるだけだ。
なのでお願いする事にした。
「あの、出来れば一人で着替えたいのですが……」
「男同士なのに? まあ、いいでしょう。私は隣の部屋で待っています」
顔を赤らめながら言ったリーフに、仕方がないとアージェは隣の部屋に移動した。
さっさと着替えようと服を脱ぎ、もらった服に着替える。
リーフは、アージェが入って行った扉を見てため息をついた。
早く終わらせて村に帰りたい。そう思わずにはいられなかった。
突然態度を翻した理由がわからなかった。
メモ紙には三つの単語のみで、お涙頂戴の文章ではない。形見だと言った時に、大きな声で怒鳴るように言ったので真実だと思った……これが理由なのだろうか?
理由はどうであれ、兎に角助かったとリーフは素直に喜ぶ。
「いいんですか?」
一応確認してみると、男性は頷いた。本気らしい。
「そう言えば、名乗っておりませんでした。私は、アージェと申します」
そう言うと彼は、軽く頭を下げた。リーフもつられて下げる。
「本当を言うと、こちらも困っていたので。あ、お茶をお入れしますね」
アージェはそう言うと立ち上がり、奥にある机に向かった。その後姿を眺めつつ、リーフは思う。
そう言えば、バルバロッサの件はどうなったのだろうかと。知っている風だった。教えたくなかった? だから雇う事にした? もしかしたらそうなのかもしれない。
それが一番しっくりくる答えだった。
「お待たせしました。どうぞ」
「ありがとうございます」
紅茶の入ったカップをリーフの前に置くと、自分の前にも置きアージェは元の場所に座った。
「お聞きしたいのですが、村に帰っても誰もいらっしゃらないのですか? おばあさんと二人暮らしだった……」
「はい。嘘に聞こえるかもしれませんが、おばあちゃんは先日亡くなりました。おばあちゃんは、魔術師証を持っていたので仕事があったんです。だけど僕だけになったら仕事がなくなってしまって……。一応、同じ事は出来るんですけどね。それで魔術師証を取りに来たんです」
リーフは、アージェの質問に答え経緯を話した。それをアージェは頷いて聞いていた。
「それなら問題なさそうですね。仕事の内容ですが、魔術師なら難しくありません。犬を連れだして来るだけなのです」
アージェはそう切り出した。
「あっち! え? 犬探しなんですか? あ、請負屋の仕事なんですか?」
リーフは仕事の内容に驚き、紅茶を少し零した。
まさか犬探しだと思わなかったのである。これは魔術師じゃなくても、しかも男性でなくてもよさそうな内容だ。
「そうですが。大丈夫ですか?」
「えへへ。大丈夫です。……で、探す犬とはどんな特徴なんですか?」
「探すではなく、連れ出すです」
「うん?」
どういう意味だとリーフは首を傾げる。
「実は……飼い主が逃げ出した犬は、ボシェロ家宅に居るとおしゃっているのです。確認をしに訪ねたのですが、中にいれてもらえませんでした。以前までは普通に入れて頂けたので、依頼主が言っている様に、犬がいるのではないかと思いまして、確認をして頂きたいのです」
「ボシェロ家? 犬の鳴き声とかは聞こえたりしたんでしょうか?」
アージェの話を聞き質問をしたリーフを彼はジッと険しい顔をして見つめていた。
「もしかしてあなたは、魔術師なのにボシェロ家をご存知ないのですか? 代々優秀な魔術師の家系で、今はマランさんが当主です」
「す、すみません」
リーフはボシェロ家どころか、王の名前すら知らない。アージェの言葉に縮こまる。
「まあその方が都合がいいかもしれませんね。ちょっと大きなお屋敷で、塀があるのです。ですから飛んで中に入り、確認をして来てほしいのです」
確認の方法にリーフは驚く。不法侵入をしてこいと堂々と言われたのである。
「飛んで勝手にですか? そんな事をして見つかったらどうするんですか?」
「そうですね……。ちょっとお待ちを」
リーフが驚いて返すと、立ち上がり立入禁止の扉から部屋に入って行った。何か見つからない名案でも思い付いたのかもしれない。
リーフはお茶を飲みつつ戻って来るのを待った。
数分後部屋から出て来たアージェは、薄い緑色の服を持って戻って来た。それをリーフに差し出す。
「どうぞ」
「それ着ていいんですか?」
「勿論。万が一見つかった時にその服では……」
リーフとアージェの論点が違っていたようだ。
そっちの心配ですかと思いつつも礼を言って受け取った。
「後は……右手の甲を上にして、出して頂いても宜しいですか?」
「はい?」
リーフがなんだろうと素直に手を出すと、人差し指にスッと指輪が嵌められた。
ギョッとして今度は何だと、ジッとリーフは指輪を見つめる。
「それは研究者だという証の指輪です。もし万が一、捕まった場合には事情を話し、それを見せれば私の方に連絡がくるでしょう」
見つからない対策ではなく、見つかった後の対策だった。
それよりも――
「あの僕、研究者じゃないのですが、いいんですか?」
「いえ、あなたは今から仕事が終わるまで研究者です。建前は、研究者として雇いましたからご心配いりません。それとその指輪は、はめた者にしか外す事はできませんので、盗まれる心配もありません」
アージェは、ニッコリと微笑んで見せた。だが目は全く笑ってはいない。
リーフは、アージェに利用されたのではと、不安になる。そこまでして、その犬を連れ出さなくてはいけないのだから……。
「あの……」
「なんです?」
本当に今回の仕事が終わったら解放してくれるのですか?
そう聞きたかった。
「……犬の特徴は?」
でもリーフは、そう言っていた。
「犬の特徴は、白い毛がふわっふわでエメラルドグリーンの瞳だそうです。首にはリボンがついています。いれば連れ出し、見当たらないようでしたら引き上げて下さい」
リーフは、はいとアージェの言葉に頷いた。
「では作戦ですが、私が門の前で入れて欲しいと、いつもより強く抗議致しますので、見張りが手薄になったところから侵入して下さい」
「………」
まるで自分は泥棒みたいだと、ウンと頷けずにリーフはいた。
「逃げないで下さいよ。捕まったとしても魔術師証は取り上げられる事はありませんから。大丈夫です。成功すれば報酬を差し上げます」
そう確かにお金欲しさにやりたいと言った。でもそれはこんな仕事だと知らない時の話だ。やりたくないと言えない状況に、リーフは頷くしかなかった。
祖母の言うう通り、王都になんて来なければよかったと、リーフは今更ながら強く後悔していた。
「では、今すぐ向かいますので、着替えて下さい」
「着替え!」
もしかして目の前で? と、リーフはチラッとアージェを見ると頷いた。
流石に目の前で着替えれば、女性とバレてしまう。いや一層の事、女だとバラせば……いや、ダメだ。今回の仕事は男性募集だが、別に女性でも出来る仕事だ。女性だとばらした所で弱みを握られるだけだ。
なのでお願いする事にした。
「あの、出来れば一人で着替えたいのですが……」
「男同士なのに? まあ、いいでしょう。私は隣の部屋で待っています」
顔を赤らめながら言ったリーフに、仕方がないとアージェは隣の部屋に移動した。
さっさと着替えようと服を脱ぎ、もらった服に着替える。
リーフは、アージェが入って行った扉を見てため息をついた。
早く終わらせて村に帰りたい。そう思わずにはいられなかった。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。

ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。
強制フラグは、いりません! ~今いる世界が、誰かの二次小説の中だなんて思うかよ! JKと禁断の恋愛するなら、自力でやらせてもらうからっ!~
ハル*
ファンタジー
高校教師の俺。
いつもと同じように過ごしていたはずなのに、ある日を境にちょっとずつ何かが変わっていく。
テスト準備期間のある放課後。行き慣れた部室に向かった俺の目の前に、ぐっすり眠っているマネージャーのあの娘。
そのシチュエーションの最中、頭ん中で変な音と共に、俺の日常を変えていく声が聞こえた。
『強制フラグを、立てますか?』
その言葉自体を知らないわけじゃない。
だがしかし、そのフラグって、何に対してなんだ?
聞いたことがない声。聞こえてくる場所も、ハッキリしない。
混乱する俺に、さっきの声が繰り返された。
しかも、ちょっとだけ違うセリフで。
『強制フラグを立てますよ? いいですね?』
その変化は、目の前の彼女の名前を呼んだ瞬間に訪れた。
「今日って、そんなに疲れるようなことあったか?」
今まで感じたことがない違和感に、さっさと目の前のことを終わらせようとした俺。
結論づけた瞬間、俺の体が勝手に動いた。
『強制フラグを立てました』
その声と、ほぼ同時に。
高校教師の俺が、自分の気持ちに反する行動を勝手に決めつけられながら、
女子高生と禁断の恋愛?
しかも、勝手に決めつけているのが、どこぞの誰かが書いている某アプリの二次小説の作者って……。
いやいや。俺、そんなセリフ言わないし!
甘い言葉だなんて、吐いたことないのに、勝手に言わせないでくれって!
俺のイメージが崩れる一方なんだけど!
……でも、この娘、いい子なんだよな。
っていうか、この娘を嫌うようなやつなんて、いるのか?
「ごめんなさい。……センセイは、先生なのに。好きに…なっちゃ、だめなのに」
このセリフは、彼女の本心か? それともこれも俺と彼女の恋愛フラグが立たせられているせい?
誰かの二次小説の中で振り回される高校教師と女子高生の恋愛物語が、今、はじまる。

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
【R18】ハメられましたわ!~海賊船に逃げ込んだ男装令嬢は、生きて祖国に帰りたい~
世界のボボ誤字王
恋愛
「婚約破棄だ、この魔女め! 役立たずめ! 私は真実の愛を見つけた!」
要約するとそんなようなことを王太子に言われた公爵令嬢ジョセフィーナ。
従妹のセシリアに黒魔術の疑いをかけられ、異端審問会に密告されて、とんとん拍子に海に沈められそうになった彼女は、自分が何かの陰謀に巻き込まれたのだと気づく。
命からがら、錨泊していた国籍不明の船に逃げ込むも、どうやらそれは海賊船で、しかも船長は自分をハメた王太子に瓜二つだった!
「わたくしには王家を守る使命がございますの! 必ず生き残って、国に帰ってやりますでげすわ!」
ざまぁありです。(教会にはそれほどありません)
※今気づいたけど、ヒーロー出るまで2万字以上かかってました。
(´>∀<`)ゝゴメンね❤

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね

とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる