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第94話~生命《マナ》を吸収するアイテム
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私達は、枯れた森を見渡す。
魔法陣の役割がわかったけど、結界じゃないのならこのままこの魔法陣を描いてもダメかもしれない。
「うーん。僕的には、同じような感じのを別に作り直すのがいいと思うんだよね」
「え!? それって生命の樹をもう一本って事?」
「それじゃなくてもいいけど、吸収する魔法陣を描いた所で、その木の魔法陣に供給されるっていう保証もないし、僕達じゃそれが出来たか確認のしようもないよね。っていうか、魔力が吸い取られ森が元に戻るまでわからない」
「確かにそうだけど……」
どちらにしてもそれをやるのには、魔法陣が描かれていない場所を探す必要があります。
森の中に吸収する魔法陣を描かないと意味がありません。
「本にないかな? 結界じゃないやつ。または、生命の樹の育て方みたいの」
「うん。わかった。探してみるわ!」
あった。生命の樹じゃないけど、魔力を生命にして供給する魔法陣。きっとこれを利用したんだわ。
別に渦巻でなくてもいいみたいだし。
渦巻にする理由は、供給する時に均一になる為と書いてあります。ただ供給するだけなら別に吸収する魔法陣の位置は、気にしなくてもいいみたい。
「あったよ! 吸収した魔力を生命にして供給する魔法陣」
「やっぱりあったね! 何か条件がある? 例えば、位置とか距離とか、あと指定する物の条件とか」
「うんとね。位置とかは、供給時に均一に供給されないだけらしいからそれでもいいなら別にいいみたい。供給先にある物に生命が供給されるだけ」
「そっか。限定されてないのなら何か生命を吸い取るアイテムとか、それこそ生命を吸収すると、生命の樹のようになる植物とかないのかな?」
「じゃ、それも見てみるね!」
生命を吸収するアイテム……それで、発見しました!!
これ、成功したら凄いかも!!
「ユージさん! 生命の枝が作れるかも!!」
「え? 生命の枝!?」
私は、うんうんと力強く頷きます。
「あのね。枯れた生命の枝に生命を注ぎ続けると、元に戻るみたい」
「マジ!? じゃ、あれを持って来て……」
私は、またうんうんと頷く。
バジーくんが居る聖なる草原のところに置いて来た、朽ちた枝だよね。
でもあれ、どうやってここまで持って来たらいいんだろう。
「うーん。持って来るのは大変か……」
ユージさんも同じ事を考えていたみたい。
板の地図を難しい顔で見ています。
「ねえ、例えばさ、吸収する魔法陣と供給先が凄く離れていても大丈夫なのかな?」
それって供給先の魔法陣を草原のところにある朽ちた枝の場所に描くってことなのかな?
「距離的な条件は書いてなかったけど、そこまで遠くてもいいのかはわからないかな。でもちゃんと供給されているか見える様には描けるから試してみる?」
「そんな事ができるんだ! だったらやってみよう!」
「うん」
「で、消えた魔法陣の事なんだけど、ここ見て」
ユージさんは、板の地図を指差しました。
それは、森のはじっこです。
「ちょっとここを拡大してみるね」
拡大してみると驚きです! 渦巻の一番端だと思っていたら三つほどの魔法陣をスペースを開けてポツンと一つの魔法陣があるのです。
「サッと見た所、渦巻は途切れてないみたいなんだよね。たぶんここの数個の魔法陣が消え去ったんだと思う。この一個がないと僕も気づけなかったよ。ここに、新たに魔法陣を描こう」
「うん! ユージさん。ありがとう!」
ユージさんは、にっこりほほ笑んで頷きました。
さて、問題は移動です。
ここから戻るのは問題ないのですが、ここに来るのにどうしたものでしょうか。
「うーん。やっぱりワープマーカーも無理っぽいかも。魔力、入ちゃってる……。これ、もう使えないかも……」
ユージさんが、ワープマーカーを手にぽつりと言いました。
そう言えば、そういうのもあったのね。でもこの森の魔力の影響で使えないみたい。って、壊れたの!?
「借り物なのに……」
さらに、ユージさんがぽつりとつぶやきました。
魔法陣の役割がわかったけど、結界じゃないのならこのままこの魔法陣を描いてもダメかもしれない。
「うーん。僕的には、同じような感じのを別に作り直すのがいいと思うんだよね」
「え!? それって生命の樹をもう一本って事?」
「それじゃなくてもいいけど、吸収する魔法陣を描いた所で、その木の魔法陣に供給されるっていう保証もないし、僕達じゃそれが出来たか確認のしようもないよね。っていうか、魔力が吸い取られ森が元に戻るまでわからない」
「確かにそうだけど……」
どちらにしてもそれをやるのには、魔法陣が描かれていない場所を探す必要があります。
森の中に吸収する魔法陣を描かないと意味がありません。
「本にないかな? 結界じゃないやつ。または、生命の樹の育て方みたいの」
「うん。わかった。探してみるわ!」
あった。生命の樹じゃないけど、魔力を生命にして供給する魔法陣。きっとこれを利用したんだわ。
別に渦巻でなくてもいいみたいだし。
渦巻にする理由は、供給する時に均一になる為と書いてあります。ただ供給するだけなら別に吸収する魔法陣の位置は、気にしなくてもいいみたい。
「あったよ! 吸収した魔力を生命にして供給する魔法陣」
「やっぱりあったね! 何か条件がある? 例えば、位置とか距離とか、あと指定する物の条件とか」
「うんとね。位置とかは、供給時に均一に供給されないだけらしいからそれでもいいなら別にいいみたい。供給先にある物に生命が供給されるだけ」
「そっか。限定されてないのなら何か生命を吸い取るアイテムとか、それこそ生命を吸収すると、生命の樹のようになる植物とかないのかな?」
「じゃ、それも見てみるね!」
生命を吸収するアイテム……それで、発見しました!!
これ、成功したら凄いかも!!
「ユージさん! 生命の枝が作れるかも!!」
「え? 生命の枝!?」
私は、うんうんと力強く頷きます。
「あのね。枯れた生命の枝に生命を注ぎ続けると、元に戻るみたい」
「マジ!? じゃ、あれを持って来て……」
私は、またうんうんと頷く。
バジーくんが居る聖なる草原のところに置いて来た、朽ちた枝だよね。
でもあれ、どうやってここまで持って来たらいいんだろう。
「うーん。持って来るのは大変か……」
ユージさんも同じ事を考えていたみたい。
板の地図を難しい顔で見ています。
「ねえ、例えばさ、吸収する魔法陣と供給先が凄く離れていても大丈夫なのかな?」
それって供給先の魔法陣を草原のところにある朽ちた枝の場所に描くってことなのかな?
「距離的な条件は書いてなかったけど、そこまで遠くてもいいのかはわからないかな。でもちゃんと供給されているか見える様には描けるから試してみる?」
「そんな事ができるんだ! だったらやってみよう!」
「うん」
「で、消えた魔法陣の事なんだけど、ここ見て」
ユージさんは、板の地図を指差しました。
それは、森のはじっこです。
「ちょっとここを拡大してみるね」
拡大してみると驚きです! 渦巻の一番端だと思っていたら三つほどの魔法陣をスペースを開けてポツンと一つの魔法陣があるのです。
「サッと見た所、渦巻は途切れてないみたいなんだよね。たぶんここの数個の魔法陣が消え去ったんだと思う。この一個がないと僕も気づけなかったよ。ここに、新たに魔法陣を描こう」
「うん! ユージさん。ありがとう!」
ユージさんは、にっこりほほ笑んで頷きました。
さて、問題は移動です。
ここから戻るのは問題ないのですが、ここに来るのにどうしたものでしょうか。
「うーん。やっぱりワープマーカーも無理っぽいかも。魔力、入ちゃってる……。これ、もう使えないかも……」
ユージさんが、ワープマーカーを手にぽつりと言いました。
そう言えば、そういうのもあったのね。でもこの森の魔力の影響で使えないみたい。って、壊れたの!?
「借り物なのに……」
さらに、ユージさんがぽつりとつぶやきました。
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