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第84話~セイレイオウを呼び出す方法
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七色に輝く花たちが、太陽の光を浴びてキラキラと輝いています。その花園の周りは木々。ここは、地図上では毒の沼地になっている場所。
精霊のハーキュリィさんとシェリルさんがいる森です。
「凄いね。いつのまにかキラキラ輝く花園になってる」
「うん」
ユージさんの言葉に私は頷いた。
森の中に輝く花園なんて、すご~く素敵!
しかも精霊の二人が、そこを飛び回っています!
「また来てくれるとは!」
そう言ったのは、男性の精霊です。てっきり飛び回っているのは、ハーキュリィさんとシェリルさんだと思ったのですが……。
「見て! あなたたちのおかげで復活しました!」
こっちは知っている精霊のシェリルさんです。
「よかったです。ところでハーキュリィさんは? お元気ですか?」
ユージさんが聞いた。
ハーキュリィさんは、この場所を保つため自分の命をかけて守っていた。その彼がいないのです。
「何を言っている。私がハーキュリィです。忘れましたか?」
忘れましたかって! 前はおじいちゃんの姿だったんですけど?
すっかり若返って? お兄さん精霊の姿です。たぶん、この姿が本来の姿なのかもしれない。
「すみません。元の姿にもどれたんですね。よかった」
ユージさんも驚いてそう言った。
「おぉ。そうだった! 前に会った時は年老いた姿だったな。元の姿に戻れた。ありがとう」
「いえ。よかったです。で、今日訪ねたのは、ちょっとお聞きしたい事がありまして……」
「なんだ? 答えられる事は教えよう」
ユージさんは、ハーキュリィさんの返事に頷いた。
そして、こう尋ねたのです。
「精霊王は、どちらにいらっしゃいますか?」
そう私達が、ここを訪れたのは懐かしんではなく、精霊王の事を聞きに来たのです!
☆ ☆ ☆
ユージさんの装備の更新を終えた私達は、ログアウトする事にしました。リアルは、土曜日だったけどイベントでずっと頑張っていたので夜は寝ようという事になりました。
そして、ゲーム時間の67日の目覚めの刻にINしたのです。
今日は、久しぶりに壁の向こう側ではなく、こっち側の仕事でもしてまったりしようという事になり、タブレットを覗いたのです。勿論、ちょこんとユージさんの膝の上に座ったですが……。
タブレットに、こちら側に逃げた精霊王を探して欲しいと書いてあるのです!
「え? 王が逃げ出した?」
文章を見たユージさんが驚いて、呟いています。
内容は、壁の向こう側では、桜を咲かせるのに精霊の力が必要らしいのです。それが何故か、嫌がって逃げ出したらしい。
「精霊王って、桜を咲かせる能力を持ってるんだね」
「疲れたのかな? でも見てみたいね」
「うん」
私は頷いた。
紅葉は綺麗だった。桜が満開ならそれも絶景でしょう!
「やってみる?」
「うん!」
また、ユージさんの言葉に私は頷いた。
これは、島全体のイベントらしく、桜が咲いた時には向こう側に行って見学できるらしい。
こっちでも咲かせてくれれば、いいのにね。
私達が、一番先に思いついた探す方法が、ハーキュリィさん達に聞くでした。それで、ここを訪ねたのです。
「その精霊の居場所を聞いてどうするのだ?」
「逃げ出したようなので……連れ戻します」
ハーキュリィさんの質問に、ユージさんが素直に答えました。
「探し出すのは無理だろう。だが、おびき出す方法は知っている。ピンクののろしをあげればよい」
のろしって煙を炊くって事ですよね? しかもその煙がピンク色!?
って、そんなので現れるの?
疑問に思いつつも今は、試してみる事しか出来ません。
精霊のハーキュリィさんとシェリルさんがいる森です。
「凄いね。いつのまにかキラキラ輝く花園になってる」
「うん」
ユージさんの言葉に私は頷いた。
森の中に輝く花園なんて、すご~く素敵!
しかも精霊の二人が、そこを飛び回っています!
「また来てくれるとは!」
そう言ったのは、男性の精霊です。てっきり飛び回っているのは、ハーキュリィさんとシェリルさんだと思ったのですが……。
「見て! あなたたちのおかげで復活しました!」
こっちは知っている精霊のシェリルさんです。
「よかったです。ところでハーキュリィさんは? お元気ですか?」
ユージさんが聞いた。
ハーキュリィさんは、この場所を保つため自分の命をかけて守っていた。その彼がいないのです。
「何を言っている。私がハーキュリィです。忘れましたか?」
忘れましたかって! 前はおじいちゃんの姿だったんですけど?
すっかり若返って? お兄さん精霊の姿です。たぶん、この姿が本来の姿なのかもしれない。
「すみません。元の姿にもどれたんですね。よかった」
ユージさんも驚いてそう言った。
「おぉ。そうだった! 前に会った時は年老いた姿だったな。元の姿に戻れた。ありがとう」
「いえ。よかったです。で、今日訪ねたのは、ちょっとお聞きしたい事がありまして……」
「なんだ? 答えられる事は教えよう」
ユージさんは、ハーキュリィさんの返事に頷いた。
そして、こう尋ねたのです。
「精霊王は、どちらにいらっしゃいますか?」
そう私達が、ここを訪れたのは懐かしんではなく、精霊王の事を聞きに来たのです!
☆ ☆ ☆
ユージさんの装備の更新を終えた私達は、ログアウトする事にしました。リアルは、土曜日だったけどイベントでずっと頑張っていたので夜は寝ようという事になりました。
そして、ゲーム時間の67日の目覚めの刻にINしたのです。
今日は、久しぶりに壁の向こう側ではなく、こっち側の仕事でもしてまったりしようという事になり、タブレットを覗いたのです。勿論、ちょこんとユージさんの膝の上に座ったですが……。
タブレットに、こちら側に逃げた精霊王を探して欲しいと書いてあるのです!
「え? 王が逃げ出した?」
文章を見たユージさんが驚いて、呟いています。
内容は、壁の向こう側では、桜を咲かせるのに精霊の力が必要らしいのです。それが何故か、嫌がって逃げ出したらしい。
「精霊王って、桜を咲かせる能力を持ってるんだね」
「疲れたのかな? でも見てみたいね」
「うん」
私は頷いた。
紅葉は綺麗だった。桜が満開ならそれも絶景でしょう!
「やってみる?」
「うん!」
また、ユージさんの言葉に私は頷いた。
これは、島全体のイベントらしく、桜が咲いた時には向こう側に行って見学できるらしい。
こっちでも咲かせてくれれば、いいのにね。
私達が、一番先に思いついた探す方法が、ハーキュリィさん達に聞くでした。それで、ここを訪ねたのです。
「その精霊の居場所を聞いてどうするのだ?」
「逃げ出したようなので……連れ戻します」
ハーキュリィさんの質問に、ユージさんが素直に答えました。
「探し出すのは無理だろう。だが、おびき出す方法は知っている。ピンクののろしをあげればよい」
のろしって煙を炊くって事ですよね? しかもその煙がピンク色!?
って、そんなので現れるの?
疑問に思いつつも今は、試してみる事しか出来ません。
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