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第58話~もう一つの変装グッズ
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私達もリティちゃんを追ってタイチさん達の所に行く為に、リュックにビンなどをしまっていました。
「キミタチ トモダチ! オレ モーグ コマッタコトガ アレバ タスケル」
モーグくんがそう言ったので、私達は顔を見合わせた。
「今の所、ないかな。宝玉を返してくれてありがとう」
「オウ!」
ユージさんがそう言うと、嬉しそうに短い手を上げた。
私がリュックを背負うと同時に、ガシッと掴まれる。
「きゃ! あ、モーグくん、ありがとうね~」
私達は鳥に運ばれ、タイチさん達がいる場所に運ばれました。
「あ、えーと。ありがとう」
タイチさんが、私達に気づきそう頭を下げた。ジュンさんも慌てて下げる。
どうやら、宝玉が間に合ったようです。よかった。
「これでなんとかなったわ! ありがとう」
リティちゃんもそう言って、私の上を飛び回ります。
でもタイチさんに元気がありません。偽物のケモミミがなくなったからきっと悩んでいるだと思う。
「……手はあるよ」
「え? 本当?」
タイチさんが驚いて言った。って、私も驚きました。ちゃんと考えていたのね。
「絶対成功するとは限らないけどいいかな?」
ユージさんの言葉に、二人は頷いた。
それを見たユージさんは、ガサゴソとリュックからニット帽を出した。
私達はそれを凝視する。変哲もない茶色い帽子です。いえ、小さな二つの出っ張りがあります。
「これはケモミミの形もある帽子。勿論、ケモミミに化ける為じゃなくて、ただ単に耳の形に沿って作ってあるだけ。ジュンさんがケモミミだからタイチさんがこれを被れば、騙されてくれるかもしれない」
なるほど! この帽子を被れば、ミミガあるように見えるって事ね!
ユージさんって頭いい!
「それ、くれるの?」
ユージさんは、タイチさんの問いに頷いた。
「僕のお古でよければ。ただし、お願いがある。僕達の事は誰にも言わないでほしい」
「いいけど……。なんで?」
タイチさんは不思議そうに聞いた。
「これ以上、目立ちたくないんだよね」
「わかった。誰にも言わない」
頷いてタイチさんがそう言うと、ユージさんは帽子を手渡しました。
「今回は凄く助かった。ありがとう」
ジュンさんがそう言って握手を求めてきたので、ユージさんは握手を交わした。
私も手を出すと握手をするも頭をわさわさと撫でられました! 思いっきり子供扱いです!
「デワ モリノソトニ オクロウ」
フクロウが言ったので、ユージさんが頷いた。すると、私達四人はガシッと掴まれて大空へ。
「「ぎゃー!!」」
タイチさんとジュンさんは、大きな悲鳴を上げました! 見れば声を上げてるけど、硬直しています。本当に高い所がダメなんだね。
地上に降ろされた二人は、へなへなとその場に座り込む。私とユージさんは、鳥に手を振った。
「ユージさん。俺達は島を出ます。まだ向こうの方がいいです。ありがとう」
「このお礼は必ず! お世話になったありがとう」
タイチさんに続き、ジュンさんもお礼を言って、二人はふらふらとこの場を後にした。
「あの人達きっと、君の事をNPCだと思っているね」
「あ、そっか!」
ユージさんの言葉に私は頷いて言った。
そう言う事ね。二人から見たら私はユージさんについて回っている子供に移っていたんだね!
「ところでさ知ってる? 森の名前とかって最初に登録した人が付ける事も出来るんだって事。わかりやすいようにさ、この森を『モーグの森』って付けようよ」
「うん! モーグくんがいる森だってすぐわかっていいかも!」
そういう訳で、森の地図を作成し森の名前を付ける為に、私達は一旦戻ったのでした。
「キミタチ トモダチ! オレ モーグ コマッタコトガ アレバ タスケル」
モーグくんがそう言ったので、私達は顔を見合わせた。
「今の所、ないかな。宝玉を返してくれてありがとう」
「オウ!」
ユージさんがそう言うと、嬉しそうに短い手を上げた。
私がリュックを背負うと同時に、ガシッと掴まれる。
「きゃ! あ、モーグくん、ありがとうね~」
私達は鳥に運ばれ、タイチさん達がいる場所に運ばれました。
「あ、えーと。ありがとう」
タイチさんが、私達に気づきそう頭を下げた。ジュンさんも慌てて下げる。
どうやら、宝玉が間に合ったようです。よかった。
「これでなんとかなったわ! ありがとう」
リティちゃんもそう言って、私の上を飛び回ります。
でもタイチさんに元気がありません。偽物のケモミミがなくなったからきっと悩んでいるだと思う。
「……手はあるよ」
「え? 本当?」
タイチさんが驚いて言った。って、私も驚きました。ちゃんと考えていたのね。
「絶対成功するとは限らないけどいいかな?」
ユージさんの言葉に、二人は頷いた。
それを見たユージさんは、ガサゴソとリュックからニット帽を出した。
私達はそれを凝視する。変哲もない茶色い帽子です。いえ、小さな二つの出っ張りがあります。
「これはケモミミの形もある帽子。勿論、ケモミミに化ける為じゃなくて、ただ単に耳の形に沿って作ってあるだけ。ジュンさんがケモミミだからタイチさんがこれを被れば、騙されてくれるかもしれない」
なるほど! この帽子を被れば、ミミガあるように見えるって事ね!
ユージさんって頭いい!
「それ、くれるの?」
ユージさんは、タイチさんの問いに頷いた。
「僕のお古でよければ。ただし、お願いがある。僕達の事は誰にも言わないでほしい」
「いいけど……。なんで?」
タイチさんは不思議そうに聞いた。
「これ以上、目立ちたくないんだよね」
「わかった。誰にも言わない」
頷いてタイチさんがそう言うと、ユージさんは帽子を手渡しました。
「今回は凄く助かった。ありがとう」
ジュンさんがそう言って握手を求めてきたので、ユージさんは握手を交わした。
私も手を出すと握手をするも頭をわさわさと撫でられました! 思いっきり子供扱いです!
「デワ モリノソトニ オクロウ」
フクロウが言ったので、ユージさんが頷いた。すると、私達四人はガシッと掴まれて大空へ。
「「ぎゃー!!」」
タイチさんとジュンさんは、大きな悲鳴を上げました! 見れば声を上げてるけど、硬直しています。本当に高い所がダメなんだね。
地上に降ろされた二人は、へなへなとその場に座り込む。私とユージさんは、鳥に手を振った。
「ユージさん。俺達は島を出ます。まだ向こうの方がいいです。ありがとう」
「このお礼は必ず! お世話になったありがとう」
タイチさんに続き、ジュンさんもお礼を言って、二人はふらふらとこの場を後にした。
「あの人達きっと、君の事をNPCだと思っているね」
「あ、そっか!」
ユージさんの言葉に私は頷いて言った。
そう言う事ね。二人から見たら私はユージさんについて回っている子供に移っていたんだね!
「ところでさ知ってる? 森の名前とかって最初に登録した人が付ける事も出来るんだって事。わかりやすいようにさ、この森を『モーグの森』って付けようよ」
「うん! モーグくんがいる森だってすぐわかっていいかも!」
そういう訳で、森の地図を作成し森の名前を付ける為に、私達は一旦戻ったのでした。
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