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『レベル4―僕らは桜舞う中で杖を振るう―』

―エピローグ―

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 帰り道に僕はこっそりと、ミーラさんに耳打ちする。

 「ミーラさんが造った杖は、ミーラさん自身で使ってほしい。二人には使わせないで欲しいんだ」
 「それ、多分無理だと思う」
 「なんで?」

 ミーラさんは、ちょっとムッとした顔つきになる。

 「私、魔法使いじゃないから。七生くんと違うの!」

 使った所で出来ないと思っているらしい。大場に出来たのだから自分にも出来るとは思はないのか……。
 それよりも、今回もちゃんと訂正しておこう!

 「僕は魔法使いじゃないから!」
 「何言ってるのさ! 杖をレベルアップさせといて!」
 「したくてしてる訳じゃないだろう! それ!」

 僕達が言い合いを始めると、大場と二色さんが呆れ顔だ。また始まったと……。

 「だから、僕は魔法使いじゃないってば!」

 僕の叫び声が大きく響いた――。
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