8 / 55
『レベル2―これはパフォーマンスではない!―』
―3―
しおりを挟む
僕達は結局、三人で部を創る事になった。
昼食を屋上で食べながら打ち合わせなるものをするはめに……。
「部の名前なんだけど、どうする?」
「魔法っ子クラブってどう?」
僕は、箸からおかずを落として固まった! ――そんなはずいのやめてくれ!
「そんな名前の部、通らないって! 中学校じゃなくて高校だよ!」
僕は、慌てて適当な事を言って否定した。
中学校だって、通らないだろうその名前をそうかなぁ? っと二色さんは、残念そうに呟くと諦めたようだ。一安心。
しかし、部活の名前だけで、こんなに大変な目に遭うとは……。
いや、もしかして、この名前で届出して却下された方がよかったのか? ――だが、もし通ってしまったら大変だ!
「お前はないのか?」
大場が僕にも提案しろと言ってきた。自分で決めた方が無難なのか? ――そう思い適当に言ってみる。
「かそう部ってどう? あえて平仮名で。コスプレの仮装と想像する世界の仮想」
超適当に言ってみた。魔法っ子よりはだいぶマシ。まあ、否定されて名前が決まらなければ、なかった事にしよう! 名案!
だが二人は、食いついた!
「いいな、それ! 仮の姿の仮相!」
「なるほど! 魔法で焼き切る火葬もあてはるわ!」
いや、大場の『仮相』はいいとして、二色さんの『火葬』はどうかと思う。
二人の大賛成の元、部活名は、かそう部となった。
これ、本当に許可おりるのか? ――いや、名前より活動ないようで無理だろう。
僕は、そこに行きあたり帰宅部のままでいれそうだと、それは言わないでおく。勿論、対策を取られない様にするためだ。
「じゃ、放課後、職員室にレッツゴウ!」
「オッケー」
大場は元気よく、右手をぐうにしてあげ、二色さんは親指を立てて頷いた。
やる気満々? の二人とは対照的に、僕は返事すらする気になれなかった。
部が許可されれば、このはちゃめちゃな二人と、はずい部活をエンジョイさせられる事になる。――もう、ため息しかでなかった。
どうせ魔法が使えるのなら、モンスターを見た所からやり直したい! ――僕は、心の中でそう叫んだ。
放課後の職員室にて、教頭先生に新部活動の申請を出しに行った。
二人は真面目に、説得を試みている。僕はただ傍観を決めた。下手な事を言って許可が通ったら大変だからだ。
「だから、コスプレと……」
「いや、それはわかった。だが、活動内容が……趣味というか……」
「どこがダメですか? 漫研や写真部とどう違うというのですか! 活動内容は、趣味の領域ではないですか! 私からしてみればそうです! 先生が違うというのなら私にわかるように説明して下さい!」
「………」
二色さん、凄い迫力だ。これまずくないか?
新しい部を創るには、最低三人が必要で僕が入る事になった事で、それはクリアされた。
二色さんは、押し切る方法を取るみたいだ。考えてみれば、この活動内容を納得して許可してくれるとは思えない。ちゃんと考えてはいたんだ二人共。――僕の考えが甘かった。これはきっと……。
「わかった! 但し君達も部活紹介をする事になるが?」
やっぱり、条件付きだが通ってしまった! 二人は大はしゃぎだ!
先生は、全校生徒の前で部活内容を説明出来るのならという条件で許可してくれた。なんて条件だすんだよ! 二人が喜ぶだけだろう~!
正式な部としては、その部活紹介の日までお預けになった。だが、二人はやる気満々。どうやって、魔女っ子が素晴らしいかと見せる話し合いが行わる事になった。
まあ、いいや。その日は恥ずかしいかもしれないが、その内容じゃ部は許可されないだろうから……。
大きなため息をつく僕だった……。
昼食を屋上で食べながら打ち合わせなるものをするはめに……。
「部の名前なんだけど、どうする?」
「魔法っ子クラブってどう?」
僕は、箸からおかずを落として固まった! ――そんなはずいのやめてくれ!
「そんな名前の部、通らないって! 中学校じゃなくて高校だよ!」
僕は、慌てて適当な事を言って否定した。
中学校だって、通らないだろうその名前をそうかなぁ? っと二色さんは、残念そうに呟くと諦めたようだ。一安心。
しかし、部活の名前だけで、こんなに大変な目に遭うとは……。
いや、もしかして、この名前で届出して却下された方がよかったのか? ――だが、もし通ってしまったら大変だ!
「お前はないのか?」
大場が僕にも提案しろと言ってきた。自分で決めた方が無難なのか? ――そう思い適当に言ってみる。
「かそう部ってどう? あえて平仮名で。コスプレの仮装と想像する世界の仮想」
超適当に言ってみた。魔法っ子よりはだいぶマシ。まあ、否定されて名前が決まらなければ、なかった事にしよう! 名案!
だが二人は、食いついた!
「いいな、それ! 仮の姿の仮相!」
「なるほど! 魔法で焼き切る火葬もあてはるわ!」
いや、大場の『仮相』はいいとして、二色さんの『火葬』はどうかと思う。
二人の大賛成の元、部活名は、かそう部となった。
これ、本当に許可おりるのか? ――いや、名前より活動ないようで無理だろう。
僕は、そこに行きあたり帰宅部のままでいれそうだと、それは言わないでおく。勿論、対策を取られない様にするためだ。
「じゃ、放課後、職員室にレッツゴウ!」
「オッケー」
大場は元気よく、右手をぐうにしてあげ、二色さんは親指を立てて頷いた。
やる気満々? の二人とは対照的に、僕は返事すらする気になれなかった。
部が許可されれば、このはちゃめちゃな二人と、はずい部活をエンジョイさせられる事になる。――もう、ため息しかでなかった。
どうせ魔法が使えるのなら、モンスターを見た所からやり直したい! ――僕は、心の中でそう叫んだ。
放課後の職員室にて、教頭先生に新部活動の申請を出しに行った。
二人は真面目に、説得を試みている。僕はただ傍観を決めた。下手な事を言って許可が通ったら大変だからだ。
「だから、コスプレと……」
「いや、それはわかった。だが、活動内容が……趣味というか……」
「どこがダメですか? 漫研や写真部とどう違うというのですか! 活動内容は、趣味の領域ではないですか! 私からしてみればそうです! 先生が違うというのなら私にわかるように説明して下さい!」
「………」
二色さん、凄い迫力だ。これまずくないか?
新しい部を創るには、最低三人が必要で僕が入る事になった事で、それはクリアされた。
二色さんは、押し切る方法を取るみたいだ。考えてみれば、この活動内容を納得して許可してくれるとは思えない。ちゃんと考えてはいたんだ二人共。――僕の考えが甘かった。これはきっと……。
「わかった! 但し君達も部活紹介をする事になるが?」
やっぱり、条件付きだが通ってしまった! 二人は大はしゃぎだ!
先生は、全校生徒の前で部活内容を説明出来るのならという条件で許可してくれた。なんて条件だすんだよ! 二人が喜ぶだけだろう~!
正式な部としては、その部活紹介の日までお預けになった。だが、二人はやる気満々。どうやって、魔女っ子が素晴らしいかと見せる話し合いが行わる事になった。
まあ、いいや。その日は恥ずかしいかもしれないが、その内容じゃ部は許可されないだろうから……。
大きなため息をつく僕だった……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
12
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる