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最終話

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 大変な披露宴になりましたが終了しました。
 これから大変なのは、アンドルダール国でしょう。他国の首席が集まる中、あんな騒ぎを起こしたのですから。よっぽど切羽詰まっていたとはいえ、あり得ない行為です。

 ですが、ヘルラード様がおっしゃった通り、深刻な状況のようです。今まで、聖女に守ってもらっていたので、国民もどうしたらいいのかわからないのですから。まともな被害対策が取られていないのです。
 ここまで酷くなると予測していなかったのでしょう。いや出来なかった。今までなかったのだから。
 それが聖女のおかげだとわかっていても、大丈夫だとなぜ思ったのか。

 その後、アンドルダール国は我が国ジムナージュ国の属国になり、支援する事で建て直し計る事となった。
 国王が頭を下げに来たのです。息子ヘルラード様がやった事と、これからの事と。

 リンナールは、婚約を解消される事無くヘルラード様と結婚する事になりました。不安はありますが、リンナールが好きなのは本当のようです。それなのに、あんな事をいうなんて。

 「なんだか申し訳ありません」

 「君が謝る事ではないだろう。でも驚いたよ。リンリーが聖女だったなんて。普通なら考えられないからね。僕にとっては、君は聖女より女神だけどね」

 手を取り甲にキスをおとす。
 女神だなんて。身に余るお言葉です。

 「私は、聖女ですが相手によって聖女になれるかどうか決まる様なのです」

 「え? それはどういう」

 「愛して頂かないと聖女の力は発揮されないそうです」

 「なんと。では、君の本来の力はフルに発揮されたわけか」

 クスっと嬉しそうにソルムナード様はほほ笑んだ。

 「愛の証明が国民に知れ渡った」

 「もうソルムナード様ったら。わ、私も負けないぐらいソルムナード様を愛しています」

 「リンリー」

 ソルムナード様の顔が近づく。目を瞑るとそっと口づけを受けた。

 お母様。私今、凄く幸せを実感しています。奇跡で愛の証明など凄すぎです。
 お手紙に書いてあった様に、なりましたよ。

 ――愛されますように。聖女としての力は、愛されて発揮されるのです。聖女としてではなく、女性として愛される事。特別な力は、普通の愛で手に入れられるのです。
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感想 4

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みんなの感想(4件)

ななし
2020.06.30 ななし

自分勝手な王子や親や国
滅んでしまえば良かったのに
助けるなんて甘過ぎ
読みとばしちゃったのかな?妹うんともすんとも言ってなくないですか?
こんな妹いらないな~一人っ子だけども(笑)

すみ 小桜(sumitan)
2020.07.01 すみ 小桜(sumitan)

感想ありがとうございます

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エステル
2020.06.30 エステル
ネタバレ含む
すみ 小桜(sumitan)
2020.06.30 すみ 小桜(sumitan)

義母と結婚する為、そして結婚生活を続ける為です。一応、リンは誰でもつけれます。
感想ありがとうございます。

解除
熊
2020.06.29

婚約を解除、ではなく解消が良いのでは?

設定面白かったです!愛されることは良いですね!

すみ 小桜(sumitan)
2020.06.29 すみ 小桜(sumitan)

直しました。
感想もありがとうございます。

解除

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