にゃん太郎になるために

ボクのナマエはにゃん太郎《タロウ》（仮）

　にゃにゃにゃ！！
　僕ぼくは走はしる。名前なまえをもらう為ために！

　僕ぼくの住すむ世界せかいは、猫ねこの国くに。そして僕ぼくは、にゃ村むら出身しゅっしん。名前なまえは――今いまからもらうにゃん！
　大人おとなと認みとめられた猫ねこだけが、名前なまえをもえるにゃん！

　そのためには、たまに現あらわれるネズモンを倒たおす事こと！
　しかもそいつは、僕達ぼくたちのごちそうになる！！　じゅる。

　僕ぼくは一日いちにちかけて山やまを登のぼりそして降おりて、ネズモンが出現しゅつげんする場所ばしょまで来きたにゃん。
　って、いた！！


　がぶ！！　ってひと噛かみだ！！！！
　あ～～！！　奪うばわれた！　僕ぼくの後うしろから突然とつぜん現あらわれたにゃん！　僕ぼくじゃなく、幼馴染おさななじみが倒たおしちゃった。ネズモンをくわえどや顔がおで僕ぼくを見みた！
　悔くやしい！！
　絶対ぜったいにあいつより大おおきいのを倒たおしてやるにゃん！！

　また、発見はっけん！

　「あ……」

　僕ぼくのそばで声こえが聞きこえ振ふり返かえると、これまた幼馴染おさななじみ。でも女おんなの子こにゃん。
　ここは、レディーファーストで彼女かのじょに譲ゆずるにゃん。
　彼女かのじょはみごとネズモンを倒たおして、ありがとうと頭あたまをさげて行いった。

　さて、次つぎこそは、僕ぼくの番ばんにゃん！
　そう思おもっていたら現あらわれた！
　一番いちばんでかいやつ！！

　僕ぼくは、勇敢ゆうかんに戦たたかった。そして、みごと倒たおしたにゃん！
　そのネズモンは、重おもくて持もって行いくのが大変たいへんだった――。

　こうして僕ぼくは、名前なまえを手てにいれた！

　僕ぼくの名前なまえは、にゃん太郎たろう！
　これで、タイトルの仮かりがとれたにゃん！！
　皆みんな、よろしくにゃん！