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ハンターになりたくないと言いながら 2
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覚えたスキルは、「体力+1」だった。でもステータスを見たところ増えていない。
「あれだ。MP1とあるからMPと引き換えに増えるかもな。試してみたら?」
「なるほど」
MPも消費するしいいかも。
って思ったら発動したっぽい。一瞬体が光った。
ステータスの体力が1増えた!
「あ! スキルが消えてる!」
「使ったら消えるスキルってあるのか? まあ普通はないな。でもMPと引き換えに増えるならいいんじゃないか? お得だろう? MPは回復させられるのだから」
そうだけど。ダンジョン出たら戻ったりしないかな? だったら意味ないんだけど。それは戻ってみないとわからないからなぁ。
スライムを倒し、次の階へ。4階で手に入れたスキルは、MP吸収。ここでは役に立たないけど、レメゼールさんは目を丸くしていた。
普通なら魔法攻撃が出来る武器を持っていないと、MP吸収などは意味がないけど、僕の場合は他のスキルでMPを消費するならそういう武器がなくても使えるスキルだと言っていた。
確かにそうだけどさぁ。
さて、とうとう5階に降りた。
覚えたスキルは、鑑定だった。
「おいおい。どんだけ凄いんだよ!」
「凄いかな? これいつ使うの?」
「いつって、宝箱を見つけた時だろう? サーチを覚えるんだから宝箱をゲットできる。そして、手にした装備品を自分で鑑定出来るんだ。便利に決まってる!」
興奮してレメゼールさんが言った。
そう言えばそうだけど。そうそう宝箱なんてないだろうに。
あ、そうだ。手に入れた革巾着は?
■無限革袋 口から入る物なら際限なく入れられて重量も変わらない。入れた物は、入れた本人のみ出せる。また袋内は、時間停止しており劣化しない。生き物は、入れられない。
ま、まじか。こんなところに凄いモノがあった。
「そうだ!」
「え? 何?」
僕はビクッと体を震わせる。
「それ、鑑定してみて教えて」
「え……」
指さしたのは、今鑑定した無限革袋だ。
ど、どうしよう。本当の事を教えて欲しいって言われたら。
「えーと。普通の皮袋みたいです……」
「へえ。ちゃんと鑑定できるんだな」
嘘ついちゃった。
ダンジョンハンターになりたくないと言いながら欲しいなんて、矛盾してるだろう!
よし、こうなったら一人でやっていこう。
暮らしていければいいから5階までしか下りない!
そう決めて、ダンジョンから出た。
5階には、地下6階に行く魔法陣と外に出る魔法陣があった。光る色が微妙に違った。白い方が外に出る魔法陣。ちゃんと覚えておかなくちゃ。間違ったら大変だ。
ダンジョンから出ると、スキルは消えていた。サーチも鑑定も消えていて、わかっていてもがっくしだった。
けど増えた体力はそのままだったし、腕力も1上がっていたんだ!
小さな宝箱は、記念として自分の部屋に飾る事にした。ただ机の上に置いておくだけだけどね。
そしてその中には、帰還の水を入れておいた。僕には高価な物だし、今の所使わないからね。
「あれだ。MP1とあるからMPと引き換えに増えるかもな。試してみたら?」
「なるほど」
MPも消費するしいいかも。
って思ったら発動したっぽい。一瞬体が光った。
ステータスの体力が1増えた!
「あ! スキルが消えてる!」
「使ったら消えるスキルってあるのか? まあ普通はないな。でもMPと引き換えに増えるならいいんじゃないか? お得だろう? MPは回復させられるのだから」
そうだけど。ダンジョン出たら戻ったりしないかな? だったら意味ないんだけど。それは戻ってみないとわからないからなぁ。
スライムを倒し、次の階へ。4階で手に入れたスキルは、MP吸収。ここでは役に立たないけど、レメゼールさんは目を丸くしていた。
普通なら魔法攻撃が出来る武器を持っていないと、MP吸収などは意味がないけど、僕の場合は他のスキルでMPを消費するならそういう武器がなくても使えるスキルだと言っていた。
確かにそうだけどさぁ。
さて、とうとう5階に降りた。
覚えたスキルは、鑑定だった。
「おいおい。どんだけ凄いんだよ!」
「凄いかな? これいつ使うの?」
「いつって、宝箱を見つけた時だろう? サーチを覚えるんだから宝箱をゲットできる。そして、手にした装備品を自分で鑑定出来るんだ。便利に決まってる!」
興奮してレメゼールさんが言った。
そう言えばそうだけど。そうそう宝箱なんてないだろうに。
あ、そうだ。手に入れた革巾着は?
■無限革袋 口から入る物なら際限なく入れられて重量も変わらない。入れた物は、入れた本人のみ出せる。また袋内は、時間停止しており劣化しない。生き物は、入れられない。
ま、まじか。こんなところに凄いモノがあった。
「そうだ!」
「え? 何?」
僕はビクッと体を震わせる。
「それ、鑑定してみて教えて」
「え……」
指さしたのは、今鑑定した無限革袋だ。
ど、どうしよう。本当の事を教えて欲しいって言われたら。
「えーと。普通の皮袋みたいです……」
「へえ。ちゃんと鑑定できるんだな」
嘘ついちゃった。
ダンジョンハンターになりたくないと言いながら欲しいなんて、矛盾してるだろう!
よし、こうなったら一人でやっていこう。
暮らしていければいいから5階までしか下りない!
そう決めて、ダンジョンから出た。
5階には、地下6階に行く魔法陣と外に出る魔法陣があった。光る色が微妙に違った。白い方が外に出る魔法陣。ちゃんと覚えておかなくちゃ。間違ったら大変だ。
ダンジョンから出ると、スキルは消えていた。サーチも鑑定も消えていて、わかっていてもがっくしだった。
けど増えた体力はそのままだったし、腕力も1上がっていたんだ!
小さな宝箱は、記念として自分の部屋に飾る事にした。ただ机の上に置いておくだけだけどね。
そしてその中には、帰還の水を入れておいた。僕には高価な物だし、今の所使わないからね。
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