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微妙なスキル 2
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「モンスターと戦う事で強くなれるが、授かるスキルか魔法は一つなので、装備などが何故か設置されている。しかも毎日増えるようで、頑張れば色々手に入る。一応この階でサーチを使って見るといい。もしかしたらお宝があるかもよ?」
まああったとしても一番弱いモンスターのダンジョンの地下2階だから期待は出来ないけど、貰えるなら貰おう。
って、サーチって言えばいいのかな? うん?
あぁ。言わなくても使いたいと思えばいいみたいだ。
目の前に、うっすらと地図みたいのが現れた。赤い点が動いているからこれがスライムだろう。黄色は僕達。というか、離れた場所に4つの黄色い点がある。ガーナラルド王子たちだと思う。黄色はハンターだね。
そして、青い点と緑の点がある。どちらかが魔法陣だとしたらもう一つは、宝箱の可能性があるかも。
「ねえ魔法陣ってどっち側にあるの?」
「うん? こっちだけど?」
レメゼールさんは、右を指差した。
ガーナラルド王子達が居る方だ。こっちには緑の点があって、近くに四人がいる。だとすると、青い点が宝箱?
「ねえ、反対側に行ってもいい?」
「構わないが……宝箱があったのか?」
ちょっと驚いて聞いて来た。まさかあるとは思っていなかったんだと思う。
僕もドキドキしている。
「わからないけど、確かめたい」
「OK行こう!」
暫く歩くと、青い点の場所についた。
驚く事に洞窟の壁に小さな窪みがあって、洞窟と同じような色と模様の宝箱が窪みの中にあり、サーチでなければ気づかないかもしれない。
位置も頭上で、モンスターを攻撃して進むなら見えない場所。
「凄いな。本当にあった」
「これ、とっても大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。ダンジョンの地下に潜るほど、強力な装備やアイテムがあると言われていて、たまにトラップもあったりするから気を付けるようにな」
「はい!」
やったぁ。手を伸ばし小さな宝箱を手にした。
くすりと笑う声が聞こえ見ると、レメゼールさんが微笑みを返して来た。
「初めて笑顔を見せたな」
「え……」
「君みたいな子は初めてだよ。ほどんどの子は、夢を膨らませて来るからね。希望に満ちた顔をしているんだけど、君達は違った」
「うん? 達?」
「殿下も作り笑顔は返すけど、嬉しそうではないな」
やっぱりそうなんだ。王子もダンジョンハンターになりたくなかった。まあそうか。王族だもんね。でも一回ダンジョンに潜れば、お役目ゴメンだろう。羨ましい。
「開けないのか?」
「開けます」
片手で開けられるほど小さな宝箱。どちらかというと宝石箱?
それを左手に乗せて、右手で開けた。
15センチ程の小さな皮巾着が入っていた。
「これって何ですか?」
「うーん。正確に知りたいなら鑑定をしないとな。でもそれ、腰に下げてちょっとしたものを入れれそうだな。いいんじゃないか、下げておけ」
「あ、はい」
取り出して巾着を腰にくくりつけた。
「パーティーを組んでいれば後で分け合うけど、ソロなら全部自分のモノだ。いらないなら出た建物で売ればいい。高価な物だとオークションに掛けてくれるし、通常の装備なら買い取りをしてくれる」
「わかりました」
へへへ。2階でも装備品を手に入れられるなら5階までしか行かなければいい。確か月の半分をダンジョンにもぐればいいからそうしよう。どうせ一人になるんだし。
「あ、この宝箱はどうすればいいんですか?」
「もどしてもいいし、持って帰ってもいい。まあ普通は置いて行く。大きいからな」
だったら記念に持って帰ろう。
僕は、リュックに宝箱をしまった。
まああったとしても一番弱いモンスターのダンジョンの地下2階だから期待は出来ないけど、貰えるなら貰おう。
って、サーチって言えばいいのかな? うん?
あぁ。言わなくても使いたいと思えばいいみたいだ。
目の前に、うっすらと地図みたいのが現れた。赤い点が動いているからこれがスライムだろう。黄色は僕達。というか、離れた場所に4つの黄色い点がある。ガーナラルド王子たちだと思う。黄色はハンターだね。
そして、青い点と緑の点がある。どちらかが魔法陣だとしたらもう一つは、宝箱の可能性があるかも。
「ねえ魔法陣ってどっち側にあるの?」
「うん? こっちだけど?」
レメゼールさんは、右を指差した。
ガーナラルド王子達が居る方だ。こっちには緑の点があって、近くに四人がいる。だとすると、青い点が宝箱?
「ねえ、反対側に行ってもいい?」
「構わないが……宝箱があったのか?」
ちょっと驚いて聞いて来た。まさかあるとは思っていなかったんだと思う。
僕もドキドキしている。
「わからないけど、確かめたい」
「OK行こう!」
暫く歩くと、青い点の場所についた。
驚く事に洞窟の壁に小さな窪みがあって、洞窟と同じような色と模様の宝箱が窪みの中にあり、サーチでなければ気づかないかもしれない。
位置も頭上で、モンスターを攻撃して進むなら見えない場所。
「凄いな。本当にあった」
「これ、とっても大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。ダンジョンの地下に潜るほど、強力な装備やアイテムがあると言われていて、たまにトラップもあったりするから気を付けるようにな」
「はい!」
やったぁ。手を伸ばし小さな宝箱を手にした。
くすりと笑う声が聞こえ見ると、レメゼールさんが微笑みを返して来た。
「初めて笑顔を見せたな」
「え……」
「君みたいな子は初めてだよ。ほどんどの子は、夢を膨らませて来るからね。希望に満ちた顔をしているんだけど、君達は違った」
「うん? 達?」
「殿下も作り笑顔は返すけど、嬉しそうではないな」
やっぱりそうなんだ。王子もダンジョンハンターになりたくなかった。まあそうか。王族だもんね。でも一回ダンジョンに潜れば、お役目ゴメンだろう。羨ましい。
「開けないのか?」
「開けます」
片手で開けられるほど小さな宝箱。どちらかというと宝石箱?
それを左手に乗せて、右手で開けた。
15センチ程の小さな皮巾着が入っていた。
「これって何ですか?」
「うーん。正確に知りたいなら鑑定をしないとな。でもそれ、腰に下げてちょっとしたものを入れれそうだな。いいんじゃないか、下げておけ」
「あ、はい」
取り出して巾着を腰にくくりつけた。
「パーティーを組んでいれば後で分け合うけど、ソロなら全部自分のモノだ。いらないなら出た建物で売ればいい。高価な物だとオークションに掛けてくれるし、通常の装備なら買い取りをしてくれる」
「わかりました」
へへへ。2階でも装備品を手に入れられるなら5階までしか行かなければいい。確か月の半分をダンジョンにもぐればいいからそうしよう。どうせ一人になるんだし。
「あ、この宝箱はどうすればいいんですか?」
「もどしてもいいし、持って帰ってもいい。まあ普通は置いて行く。大きいからな」
だったら記念に持って帰ろう。
僕は、リュックに宝箱をしまった。
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