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第45話》俺がやらないとダメなようです
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「ちょっと待って。エンチャントして+500? 何回エンチャントしたのよ」
「えっと、2回」
「2回で500!? レアじゃない武器であり得ないでしょう!」
あり得ないと言われてもなぁ。
『たぶん、普通のエンチャントを既に出来る状態という認識なのではないでしょうか? どのアイテムも使えて魔法の石を使ったと説明してあげてはどうでしょう』
そっか。俺は逆に普通を知らないけど、それと一緒だよな。
「えっとさ。俺のエンチャントは、材料は何でもいいんだ。それで3つ以上入れて、その中にレアを入れれば必ず成功するんだ。で、一番攻撃力が上がるアイテムが、魔法の石だったんだ。それを『魔法の石+』にして上げた」
「魔法の石+? ……えぇ!」
あ、ナビが教えてくれたな。
「あなた錬金術身に着けたの?」
「いやぁ。基礎だけね。装備錬金は、魔法の石1,000個集めないとダメで……」
「よく教わる気になったわね。大抵の人は、今大事な物を渡せなくて覚えないのに。私もそれでやめたのに。しかも、1,000個集める契約もしたのよね? あなたある意味凄いわ」
「うーん。一応説明聞いてね。渡した杖って壊れていて、それを直すつもりだったんだけど、バディってSランクと相性悪いから装備錬金を覚えればいいって言われたからさ」
「え~~! もしかして、杖あげちゃったの?」
ママルさんが、驚いて声を上げた。
「あははは。あげちゃった」
「でも1,000個って道のり長そうね。普通にドロップしたレアをエンチャントした方がよかったんじゃない?」
ミチさんが言った。
「俺もそう思ったけど、エンチャントでスキルとかを移すとなると50%の確率で、装備錬金だと移したいスキルとかは、材料に入れれば100%で移せるみたいだからその魅力に負けた」
「ふーん。ちゃんと考えてって事よね。わかったわ! 一緒に高みを目指しましょう!」
「え? いや、俺は別にトッププレイヤーとか狙ってないけど」
キラキラした瞳で言ったリラさんが、俺の返答を聞いて目が点になった。
「なんで? 装備錬金までやるんでしょ? Sランクよね? 普通狙うでしょう?」
「そう言われても……俺は、みんなでわいわいの方がいいかな」
チラッとリラさんは、二人を見た。
「彼女達と一緒にプレイをしたいって事?」
「そういう事」
「じゃ、それに私も混ぜて!」
「え……。俺は、いいけど。まったりだよ俺達」
「問題ないわ! いいわよね!」
リラさんに振られ、二人は顔を見合わせている。
「ダメじゃないけどねぇ。エットもいいって言っているし」
「私もダメって言える立場じゃないし。ただ私達は、あなた達の足を引っ張ると思うわよ」
「問題ないわ。じゃ、私、ギルド作るわね!」
「え! ギルド!?」
パーティーじゃなくて、ギルド仲間って事だったの?
「ちょっと待って! ギルドを作るって事は、リラさんがギルマスって事?」
ミチさんの質問に、そうだとリラさんは頷いた。
「ギルド設立するならギルマスは、エットさんがいいわ!」
「はーい! 私もミチと同じ意見です」
「そう? 私はどっちでもいいけど」
「俺!? いや、俺はギルマスになるような器じゃないと言うか……」
「ギルドは早いうちに作った方がいいのよ! 一位になったんだから設立カードもらったでしょう?」
そうリラさんは言うけど、俺はダンジョンギルドがいいんだよね。
「あるけど、俺はダンジョンギルドがいいんだよね」
「ダンジョンギルドって?」
ママルさんが聞いて来た。
「そっか。二人は知らないか。ギルドって二種類あって、対戦ギルドとダンジョンギルドに分かれるんだ。ギルドポイントを使ってスキルとかを手に入れらるらしんだけど、対戦なら対戦用、ダンジョンならダンジョン用ってなっているらしいからさ」
「そうなの? だったらダンジョンがいいわね」
説明を聞いたミチさんが言うと、ママルさんもうんうんと頷く。
「知ってたか……」
ボソッとリラさんが呟いたのが聞こえた。
この人、俺をトッププレイヤーへの道に引きずり込もうという考えは、変わらないのかも。
三人がジーッと俺を見ている。これ、俺がギルドを作らないとダメって事だよなぁ……。
本当は、どこかのギルドに入る予定だったのに。自分がギルドを作る事になるなんて。
「はい。わかりました。俺が作ります。だから皆、仲良くしてよ」
「ほーい」
「喧嘩なんてした事ないでしょ」
「大丈夫。喧嘩を見つけたら仲裁してあげるから」
仲裁って、一番火種になりそうなのリラさんなんだけどなぁ。はぁ……。
「えっと、2回」
「2回で500!? レアじゃない武器であり得ないでしょう!」
あり得ないと言われてもなぁ。
『たぶん、普通のエンチャントを既に出来る状態という認識なのではないでしょうか? どのアイテムも使えて魔法の石を使ったと説明してあげてはどうでしょう』
そっか。俺は逆に普通を知らないけど、それと一緒だよな。
「えっとさ。俺のエンチャントは、材料は何でもいいんだ。それで3つ以上入れて、その中にレアを入れれば必ず成功するんだ。で、一番攻撃力が上がるアイテムが、魔法の石だったんだ。それを『魔法の石+』にして上げた」
「魔法の石+? ……えぇ!」
あ、ナビが教えてくれたな。
「あなた錬金術身に着けたの?」
「いやぁ。基礎だけね。装備錬金は、魔法の石1,000個集めないとダメで……」
「よく教わる気になったわね。大抵の人は、今大事な物を渡せなくて覚えないのに。私もそれでやめたのに。しかも、1,000個集める契約もしたのよね? あなたある意味凄いわ」
「うーん。一応説明聞いてね。渡した杖って壊れていて、それを直すつもりだったんだけど、バディってSランクと相性悪いから装備錬金を覚えればいいって言われたからさ」
「え~~! もしかして、杖あげちゃったの?」
ママルさんが、驚いて声を上げた。
「あははは。あげちゃった」
「でも1,000個って道のり長そうね。普通にドロップしたレアをエンチャントした方がよかったんじゃない?」
ミチさんが言った。
「俺もそう思ったけど、エンチャントでスキルとかを移すとなると50%の確率で、装備錬金だと移したいスキルとかは、材料に入れれば100%で移せるみたいだからその魅力に負けた」
「ふーん。ちゃんと考えてって事よね。わかったわ! 一緒に高みを目指しましょう!」
「え? いや、俺は別にトッププレイヤーとか狙ってないけど」
キラキラした瞳で言ったリラさんが、俺の返答を聞いて目が点になった。
「なんで? 装備錬金までやるんでしょ? Sランクよね? 普通狙うでしょう?」
「そう言われても……俺は、みんなでわいわいの方がいいかな」
チラッとリラさんは、二人を見た。
「彼女達と一緒にプレイをしたいって事?」
「そういう事」
「じゃ、それに私も混ぜて!」
「え……。俺は、いいけど。まったりだよ俺達」
「問題ないわ! いいわよね!」
リラさんに振られ、二人は顔を見合わせている。
「ダメじゃないけどねぇ。エットもいいって言っているし」
「私もダメって言える立場じゃないし。ただ私達は、あなた達の足を引っ張ると思うわよ」
「問題ないわ。じゃ、私、ギルド作るわね!」
「え! ギルド!?」
パーティーじゃなくて、ギルド仲間って事だったの?
「ちょっと待って! ギルドを作るって事は、リラさんがギルマスって事?」
ミチさんの質問に、そうだとリラさんは頷いた。
「ギルド設立するならギルマスは、エットさんがいいわ!」
「はーい! 私もミチと同じ意見です」
「そう? 私はどっちでもいいけど」
「俺!? いや、俺はギルマスになるような器じゃないと言うか……」
「ギルドは早いうちに作った方がいいのよ! 一位になったんだから設立カードもらったでしょう?」
そうリラさんは言うけど、俺はダンジョンギルドがいいんだよね。
「あるけど、俺はダンジョンギルドがいいんだよね」
「ダンジョンギルドって?」
ママルさんが聞いて来た。
「そっか。二人は知らないか。ギルドって二種類あって、対戦ギルドとダンジョンギルドに分かれるんだ。ギルドポイントを使ってスキルとかを手に入れらるらしんだけど、対戦なら対戦用、ダンジョンならダンジョン用ってなっているらしいからさ」
「そうなの? だったらダンジョンがいいわね」
説明を聞いたミチさんが言うと、ママルさんもうんうんと頷く。
「知ってたか……」
ボソッとリラさんが呟いたのが聞こえた。
この人、俺をトッププレイヤーへの道に引きずり込もうという考えは、変わらないのかも。
三人がジーッと俺を見ている。これ、俺がギルドを作らないとダメって事だよなぁ……。
本当は、どこかのギルドに入る予定だったのに。自分がギルドを作る事になるなんて。
「はい。わかりました。俺が作ります。だから皆、仲良くしてよ」
「ほーい」
「喧嘩なんてした事ないでしょ」
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仲裁って、一番火種になりそうなのリラさんなんだけどなぁ。はぁ……。
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