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第4話 一人で倒せました
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マイゼンドは、道具屋に来ていた。
ふと「かぎ縄」があれば便利かもと思ったのだ。これなら投げて引っ掛けて、自分を横に移動させる事ができるのではないかと思ったのと、命綱的にも使えそうだと。
「うーん。高いな」
値段は特段高くはないアイテムだが、マイゼンドにしては高いのだ。
あのアパートは、無料だ。10階は無料で提供してくれていた。ヘロヘロになって帰って来て、10階まで上がりたくないらしく住む者が少ないからだ。
だから食費ぐらいしか掛かっていない。今まではその日暮らしだったので、足りていたのだ。
「よしお金を貯めよう!」
マイゼンドは、冒険者協会に向かった。彼が受けられるクエストは、★1までだ。★ランクなしは★1まで、★ランク1の者は★2まで受けられる。そういうシステムだ。
★ランク1にあげるのには、★1を30回こなさなければならない。つまり★を30個獲得しないと上がらない。次の★ランク2には1,000個必要で、★1だと1つ★2だと2つの計算だ。
「うーん。よしこの一角兎の角にしよう」
掲示板にある張り紙を剥し受付に持って行く。
「これやります」
「自分で倒して持って来るならいいですよ」
「え……」
もさっとした茶色い髪の受付の人にそう言われ、マイゼンドは驚いた。
「いやダメっていうわけではないが、そういう話を聞いたので……」
「わかりました」
ダメじゃないならいいじゃないかと思いつつもそう答え、クエストを請け負った。
一応剣は持っている。攻撃力は5。実は、レベル1の一角兎でも一発では倒せないのだ。
HPは増えているし、リトーンに止められたけどマイゼンドは、チャレンジしてみる事にした。
森の中で一角兎を探す。
ぴょんぴょんと可愛く移動する一角兎を発見。
「よし」
剣を構えマイゼンドは近づいた。一角兎に気づかれず先制攻撃ができ、ざくりと斬りつけた。
レベル1の一角獣のHPは7。2回攻撃すれば倒せる計算だ。
すかさずマイゼンドは、もう一度一角兎を斬りつけた。
「ふう。あ痛!」
倒したと思っていた一角兎が反撃をしてきた!
「何で~!!」
慌てて剣を振るマイゼンド。その大振りは、一角兎を吹き飛ばす。
モンスターもレベルアップする。その仕組みはわかってはいないが、ステータスの上がり方は、把握されている。
冒険者と違い、レベルが上がると初期値の半分の数値が加算されていく。因みに、一角兎のステータスには防御がないので、ダメージはそのままHPを削る。
マイゼンドの2回の攻撃で倒れなかったので、レベル3だったようだ。
「びっくりした。レベル1じゃなかったんだ……」
マイゼンドは、倒せた事にホッとする。
一角兎の角は3つ必要だ。マイゼンドは、一角兎の耳を掴み持って、さらに一角兎を探す。
本来は、角だけ回収するればいいのだが、冒険者になるとモンスターの肉を食べられる体質になる。お金を貯めるのに、食事はモンスターにしようとふと思って、倒した一角兎ごと持って歩いていた。
「あ、居た……」
一角兎を発見したマイゼンドは、手にしていた一角兎を地面に置いた。
深呼吸をすると、一角兎に襲い掛かる。また先制攻撃する事に成功し、切りつけた。そのまま攻撃を受ける前に、攻撃をして倒した。
ガサ……。
ホッと安堵するマイゼンドの耳に草むらが動く音が届き振り返ると、もう一体居たらしく一角兎がマイゼンドに向かってジャンプしてきていた!
「うわぁ!」
それをマイゼンドは、上手くかわす。そして、カウンターを繰り出した。着地した一角兎がすぐさま攻撃を仕掛けて来るが、それもかわすとまたカウンター攻撃し、着地した一角兎に攻撃を食らわす。
この一角兎もレベル3だったようだ。
「びっくりしたなぁ、もう。でも僕、強くなってない?」
攻撃力は変わらないマイゼンドだが、素早さが上がっていた為、先制攻撃やカウンターを行う事が出来た。
「うーん。攻撃力は変わらないのになんで?」
その事には気づかないマイゼンドだった。
「あれ? レベル1以上の一角兎を2体も倒しているのに、レベル上がらなかった!」
今のマイゼンドのレベルは8。9レベルに上げるのには、経験値が800必要だ。マイゼンドのレベルが1ならば300入るのだが、レベル3の一角獣を倒したとしても37しか経験値は入らない。
「あ! 僕のレベルの方が上だから経験値少ないんだ」
今回は、どうしてかマイゼンドは気がついた。
「うん。レベル1にして、一角兎を倒しにこよう」
レベルが上がれば、一角兎を倒しても経験値が入りづらくなる。効率的に経験値を稼ぐなら拾うクエストの方がいいだろう。だが、お金の入りで言えば、断然一角兎を倒す方がいいのだ。しかも、食べ物も手に入る。
マイゼンドは今回、思ったより簡単に一角兎を倒せた事により、一角兎を倒すクエストを請け負う事にしたのだった。
ふと「かぎ縄」があれば便利かもと思ったのだ。これなら投げて引っ掛けて、自分を横に移動させる事ができるのではないかと思ったのと、命綱的にも使えそうだと。
「うーん。高いな」
値段は特段高くはないアイテムだが、マイゼンドにしては高いのだ。
あのアパートは、無料だ。10階は無料で提供してくれていた。ヘロヘロになって帰って来て、10階まで上がりたくないらしく住む者が少ないからだ。
だから食費ぐらいしか掛かっていない。今まではその日暮らしだったので、足りていたのだ。
「よしお金を貯めよう!」
マイゼンドは、冒険者協会に向かった。彼が受けられるクエストは、★1までだ。★ランクなしは★1まで、★ランク1の者は★2まで受けられる。そういうシステムだ。
★ランク1にあげるのには、★1を30回こなさなければならない。つまり★を30個獲得しないと上がらない。次の★ランク2には1,000個必要で、★1だと1つ★2だと2つの計算だ。
「うーん。よしこの一角兎の角にしよう」
掲示板にある張り紙を剥し受付に持って行く。
「これやります」
「自分で倒して持って来るならいいですよ」
「え……」
もさっとした茶色い髪の受付の人にそう言われ、マイゼンドは驚いた。
「いやダメっていうわけではないが、そういう話を聞いたので……」
「わかりました」
ダメじゃないならいいじゃないかと思いつつもそう答え、クエストを請け負った。
一応剣は持っている。攻撃力は5。実は、レベル1の一角兎でも一発では倒せないのだ。
HPは増えているし、リトーンに止められたけどマイゼンドは、チャレンジしてみる事にした。
森の中で一角兎を探す。
ぴょんぴょんと可愛く移動する一角兎を発見。
「よし」
剣を構えマイゼンドは近づいた。一角兎に気づかれず先制攻撃ができ、ざくりと斬りつけた。
レベル1の一角獣のHPは7。2回攻撃すれば倒せる計算だ。
すかさずマイゼンドは、もう一度一角兎を斬りつけた。
「ふう。あ痛!」
倒したと思っていた一角兎が反撃をしてきた!
「何で~!!」
慌てて剣を振るマイゼンド。その大振りは、一角兎を吹き飛ばす。
モンスターもレベルアップする。その仕組みはわかってはいないが、ステータスの上がり方は、把握されている。
冒険者と違い、レベルが上がると初期値の半分の数値が加算されていく。因みに、一角兎のステータスには防御がないので、ダメージはそのままHPを削る。
マイゼンドの2回の攻撃で倒れなかったので、レベル3だったようだ。
「びっくりした。レベル1じゃなかったんだ……」
マイゼンドは、倒せた事にホッとする。
一角兎の角は3つ必要だ。マイゼンドは、一角兎の耳を掴み持って、さらに一角兎を探す。
本来は、角だけ回収するればいいのだが、冒険者になるとモンスターの肉を食べられる体質になる。お金を貯めるのに、食事はモンスターにしようとふと思って、倒した一角兎ごと持って歩いていた。
「あ、居た……」
一角兎を発見したマイゼンドは、手にしていた一角兎を地面に置いた。
深呼吸をすると、一角兎に襲い掛かる。また先制攻撃する事に成功し、切りつけた。そのまま攻撃を受ける前に、攻撃をして倒した。
ガサ……。
ホッと安堵するマイゼンドの耳に草むらが動く音が届き振り返ると、もう一体居たらしく一角兎がマイゼンドに向かってジャンプしてきていた!
「うわぁ!」
それをマイゼンドは、上手くかわす。そして、カウンターを繰り出した。着地した一角兎がすぐさま攻撃を仕掛けて来るが、それもかわすとまたカウンター攻撃し、着地した一角兎に攻撃を食らわす。
この一角兎もレベル3だったようだ。
「びっくりしたなぁ、もう。でも僕、強くなってない?」
攻撃力は変わらないマイゼンドだが、素早さが上がっていた為、先制攻撃やカウンターを行う事が出来た。
「うーん。攻撃力は変わらないのになんで?」
その事には気づかないマイゼンドだった。
「あれ? レベル1以上の一角兎を2体も倒しているのに、レベル上がらなかった!」
今のマイゼンドのレベルは8。9レベルに上げるのには、経験値が800必要だ。マイゼンドのレベルが1ならば300入るのだが、レベル3の一角獣を倒したとしても37しか経験値は入らない。
「あ! 僕のレベルの方が上だから経験値少ないんだ」
今回は、どうしてかマイゼンドは気がついた。
「うん。レベル1にして、一角兎を倒しにこよう」
レベルが上がれば、一角兎を倒しても経験値が入りづらくなる。効率的に経験値を稼ぐなら拾うクエストの方がいいだろう。だが、お金の入りで言えば、断然一角兎を倒す方がいいのだ。しかも、食べ物も手に入る。
マイゼンドは今回、思ったより簡単に一角兎を倒せた事により、一角兎を倒すクエストを請け負う事にしたのだった。
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