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010あなたまで盗み見なんて
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さて、今日はどんなイベントかな?
ルンルンで学校に向かう。
今日は、リュデロさんと一緒ではないけど、隠れて着いて来ています。
そこまでするなら一緒に向かってもいいんですけどね……。
隠れて見るのが好きなのね!
私も好きよ! でも、バレバレだから!
門に入る時、私はくるっと振り向いた。
もちろん、リュデロさんに手を振る為。驚いているけど、手を振り返してくれた。
いや、そうして欲しかったわけじゃなく、見つかっているからね! という合図だったんだけど、通じただろうか?
そう言えば、ゲームでは毎日イベントがあるわけじゃないから日付飛んでいたよね?
あぁ……細かい日付なんてわからないなぁ。
次ってどんなイベントだっけ?
そうだ。ビアンカがアイスハルト殿下と少し親しくなると、特殊クラスの人が絡んで来るんだった。
じゃ、今日はイベントなしか。
「君に問いたい……」
うん? 話し声?
辺りを見渡すと、ちょっと先の木陰に二人の人物が。
そっと近づく。
あれは! アイスハルト殿下とリークエイド様じゃない! もしかして密談?
そうよね。ゲームで全てが語られているわけじゃないものね。
何を話しているんだろう?
「妹は戻っているか?」
「まさか……。あなたの……誰だ!」
あ、バレた!
って、違った!
私より前にサリア様がいて、彼女が見つかったみたい。
何しているの? サリア様が盗み見なんて!
「ごめんなさい。二人が一緒に居たのが見えたから。……リークエイド様に妹なんていらっしゃったかしら?」
「君には関係ない!」
サリア様が聞くと、戻ったかと聞いていたアイスハルト殿下がそう言って、彼女の横を通り過ぎ去っていく。
何かよくわかんないけど妹って秘密なのかな?
あ、あれか!
皆も知らない存在だし、行方不明? 家出?
知りたいけど、ゲームには出て来ない人物だからなぁ。
「私に、妹も弟もいないよ」
そう一言いって、リークエイド様も去っていく。
サリア様がポツンと一人残された。
そう言えば二人共、サリア様は一目置かれるぐらい美人なのに、鼻にもかけないよね。
そしてサリア様は、一つ上のリークエイド様よりアイスハルト殿下に惚れてるんだよね?
うーんなんでだろう? 今のアイスハルト殿下は、性格的には惚れられるタイプじゃないんだけどね。
まあ可愛い系の顔だけど。
こういうの語り合いたいけど、この世界では無理よねぇ。
あ、気が付けば、サリア様もいない!
うんじゃ、教室に向かいますか……。
「いた! どうしてこんなところにいるの?」
「それは、こっちの台詞なんだけど……」
慌てた様子のリュデロさんが、近づいて来る。
この人、今日も仕事サボッてここにいるよ。
「先に入った君がいないからさ……」
「送り迎えは頼むから。お願いだから仕事をして」
「はい……」
とても残念そうにするけど、私のせいで仕事に支障が出たら困るわ!
門まで見送ると、トボトボと帰って行った。
ルンルンで学校に向かう。
今日は、リュデロさんと一緒ではないけど、隠れて着いて来ています。
そこまでするなら一緒に向かってもいいんですけどね……。
隠れて見るのが好きなのね!
私も好きよ! でも、バレバレだから!
門に入る時、私はくるっと振り向いた。
もちろん、リュデロさんに手を振る為。驚いているけど、手を振り返してくれた。
いや、そうして欲しかったわけじゃなく、見つかっているからね! という合図だったんだけど、通じただろうか?
そう言えば、ゲームでは毎日イベントがあるわけじゃないから日付飛んでいたよね?
あぁ……細かい日付なんてわからないなぁ。
次ってどんなイベントだっけ?
そうだ。ビアンカがアイスハルト殿下と少し親しくなると、特殊クラスの人が絡んで来るんだった。
じゃ、今日はイベントなしか。
「君に問いたい……」
うん? 話し声?
辺りを見渡すと、ちょっと先の木陰に二人の人物が。
そっと近づく。
あれは! アイスハルト殿下とリークエイド様じゃない! もしかして密談?
そうよね。ゲームで全てが語られているわけじゃないものね。
何を話しているんだろう?
「妹は戻っているか?」
「まさか……。あなたの……誰だ!」
あ、バレた!
って、違った!
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何しているの? サリア様が盗み見なんて!
「ごめんなさい。二人が一緒に居たのが見えたから。……リークエイド様に妹なんていらっしゃったかしら?」
「君には関係ない!」
サリア様が聞くと、戻ったかと聞いていたアイスハルト殿下がそう言って、彼女の横を通り過ぎ去っていく。
何かよくわかんないけど妹って秘密なのかな?
あ、あれか!
皆も知らない存在だし、行方不明? 家出?
知りたいけど、ゲームには出て来ない人物だからなぁ。
「私に、妹も弟もいないよ」
そう一言いって、リークエイド様も去っていく。
サリア様がポツンと一人残された。
そう言えば二人共、サリア様は一目置かれるぐらい美人なのに、鼻にもかけないよね。
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うーんなんでだろう? 今のアイスハルト殿下は、性格的には惚れられるタイプじゃないんだけどね。
まあ可愛い系の顔だけど。
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あ、気が付けば、サリア様もいない!
うんじゃ、教室に向かいますか……。
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「それは、こっちの台詞なんだけど……」
慌てた様子のリュデロさんが、近づいて来る。
この人、今日も仕事サボッてここにいるよ。
「先に入った君がいないからさ……」
「送り迎えは頼むから。お願いだから仕事をして」
「はい……」
とても残念そうにするけど、私のせいで仕事に支障が出たら困るわ!
門まで見送ると、トボトボと帰って行った。
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